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六歳です。

今日は座学の続き、周辺国と種族についてだ。


まず、周辺国。

ヴァンパイアの里の東に西の国。「西の国」が国名。なんでそんな名前なのかは不明。

西の国は山に囲まれていて、東北に「北の国」。東に山を挟んで「東の国」。そして南に行くと「南の国」。南の国の東に「南東の国」。

西の国より北は、雪で覆われていて北の国以外の人里はない。


次に、種族について。

我らがヴァンパイア族。

銀髪に赤い目。病的に白い肌。

成人後に吸血することで、人を超える筋力と体力を持つ。

各地に里を作り、暗殺・諜報・工作を請け負う。


なんとびっくり。ヴァンパイアの里はここだけじゃなかった…!

あれか、忍者みたいに流派でも作って各地にあるのか。

いや、流派はないだろうけど。

結構いるんですね、ヴァンパイア。

ちなみに、ヴァンパイアという種族名は自称である。えっ、自称なの!?


獣人族。

銀髪に銀の目。褐色の肌。

自身を獣神の子孫と称する。

また、たてがみ(子孫の証とされる)と称する背中の毛を持つ。

子どもでも人を超える筋力を持つ。

五感と身体能力に「超」優れる。

主に傭兵として各国に雇われる。

ヴァンパイア種と違い、獣人の里は南に一箇所のみと言われている。


出たー! ファンタジーの定番、獣人族!!

ただし、獣耳や尻尾、毛皮に肉球は無い。

無いのか…、獣耳。

残念だが仕方ない。無いものは無いのだ。

獣神という神様の子孫であることを自称し、誇りとしているため。獣神をけなしたり、背中の毛をけなしたりするとボコられるそうな。

怖いな。獣人族。

なお、獣人の里は一箇所のみではないのではないかという諜報結果があるそうな。


妖精族

伝説にのみ残る種族。

銀髪に金の目だったと云われている。

白い肌でとがった耳があったと。しかし、すでに絶滅した種族だと言われている。

伝説では、魔法を使う種族だったとも。

ここ数百年、目撃例がない。


以上が国に属さない特殊種族ですね。

妖精族はもう絶滅したと見られています。目撃例がないのがその証拠だと学者は言います。

耳がとがっているというあたり、エルフだったのじゃないかと…。

見てみたかった。


はーい、最後は各国の民でーす。


西の国。

金髪碧眼で白い肌。

魔術が主流で、平民であっても魔術が使えないとバカにされるほどだとか。

魔術に熱心なだけあって、魔術道具を作るのも盛ん。


南の国。

金髪碧眼で褐色の肌。

身体能力に優れ、武術が盛ん。

貴族・平民どちらも武術を嗜む。

そういうお国柄なので、非常に道場が多い。

魔術はあまり重視されていない。王族、貴族が一応やっているくらい。

ちゃんと魔術を使えるのは傭兵くらいだそうな。


東の国。

黒髪黒目で黄色の肌。つまり、日本人みたいってことだね。

手先の器用さを活かした武器の作成とその武器を活かした武器術が盛ん。

貴族も平民も武器術と魔術をやっている。

平民さえも強い国。


北の国。

金髪碧眼でより白い肌。

魔術が盛ん。狩りのための弓が主武器。

魔術と弓が貴族の嗜み。

平民は弓。

農業の代わりに、魔術道具を作っている。


南東の国。

黒髪黒目で褐色の肌。

身体能力に優れ、武術と魔術が盛ん。

貴族も平民も武術と魔術をやっている。

魔術道具も作っている。


以上、各国の民でした。

さすが座学。長いな。


あ、忘れてた。宗教について。

一部の宗教から敵視されてるんだから忘れちゃ命に関わる。


要注意なのは「聖なる人教」。人を至高のものとして考える。

至高たる人の血を吸う害虫としてヴァンパイア族を差別していたが、時とともに敵視するようになり。さらに現在では獣人族まで敵視し始めている。身体能力が人より優れているから嫉妬しているのだろうと巷では噂されている。

わざわざヴァンパイア族や獣人族を敵に回したくない人が多いため、あまり流行っていない。

西の国と、北の国でほんの少しの信者を持っている。


なお、教官がポロっとこぼしたところによると。

強力な力を持たないように、信者が増え過ぎないようにヴァンパイア族が監視しているとか。

まぁ、敵対勢力に何もしていないわけはないか…。

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