#2 良い|処《ところ》。
ネロが自らの荷作りや作業に集中している間、アリスは「ラレンタ」ノ国の言語で綴られた本を読んだり窓硝子の外を見たりしていた。
作業などを終え、ネロがアリスに言う。
「アリスは本当にいろいろな国の言の葉を知ってるな」
微笑を顔に張り付け、「すごいすごい」と、アリスの頭を撫でる。
アリスは暫く気持ち良さそうに目を細めていたが、肩をすくめ呟く。
「ふにゃ…有難う…お母さんのお陰だよ~」
「そうか~でも母さんの知識をしっかり受け継いでるアリスはすごいぞ」
「ネロだって、ちゃんと寺院を継ぐための知識を全部受け継いでるもん…」
「ん、ああ、あれは親父の調きょ…もとい、教育のお陰だ」
「…?何で言い直したの?」
「気にしたら負けだぞ、アリス。今のは気の所為だろう」
「そかな?まあ、ネロがすごい事に代わりはないよ」
「あ、ありがと…」
「あははっ、ネロ、少し赤いよー?照れてるの?かわい~!」
アリスが無邪気に笑う。
「にゃ゛っ!照れてねぇ!」
ネロが真っ赤になってそっぽを向く。
『次は~終点、リルラの町です――』
車内アナウンスが聞こえる。
「…もう降りなきゃね…」
+++ +++ +++
ネロとアリスが列車を降りると、一人の少女が走り寄ってきた。
「ネロ~!!」
少女はそう叫びながら嬉しそうにネロに抱き付いた。
「誰…?」
一方、ネロは誰だか判らないという様子。
「ネロ…?」
アリスの少し悲しそうな、怒りがこもった声が聞こえた。
おはこんばんわ!
真辺です♪
ここまで読んでくれた方、有難う御座います><。
これからもよろしくです>w<
やっと…運命の神が腰をあげようとしてくれましたよ!
自分からチェス盤を弄りたいと!
…ところで、僕は神の名前とか決めてないんですが。
え…女神だったら…ノルン…
すみません。神話からパクってきました。
運命の男神って、聞いたこと、ないんですよね…
なんかいいアイデアないですかね?