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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第二話

サノスは注文したエールが届いたので早速一口飲む。


「これがお酒か・・・。うん。悪くない・・・」


サノスはこれが初めて飲むお酒だった。


だが、記憶があるのはここまでだった。


サノスは次の瞬間、勢いよくエールを飲み干す。


「お姉さん。お替わり」


「はいはい。銅貨1枚ね」


サノスは代金を支払いお替わりのエールを受け取る。


「お前。新人か?」


そう声をかけてきたのは柄の悪そうな男だった。


「新人だからどうだっていうんだ?」


「先輩が役に立つ知識って奴を教えてやるよ」


「必要ない」


「なんだとてめぇ?この街でやってくなら先輩の言うことは絶対だぜ?」


そう言って柄の悪い男はぽきぽきと指の骨を鳴らす。


「人がせっかく美味い酒を飲んでいるってのに。興ざめだぜ」


そう言ってサノスは立ち上がる。


「てめぇ。やろうってのか?」


「お前が喧嘩を売ってくるってなら買うだけだ」


サノスはそう言って自然体で構える。


「この野郎。後悔してもしらねぇからな」


だが、吹き飛んだのは柄の悪い男の方だった。


その様子を見ていた周りの冒険者達は笑い出す。


「おいおい。バッカスの野郎。新人に負けてやんの」


「いつも偉ぶってるからいい気味だぜ」


サノスはバッカスには興味がないと言わんばかりに椅子に座りなおす。


そして残っていたエールを一気に飲むと再びお替わりを注文した。


散々、飲み食いをしたサノスは満足そうに冒険者ギルドを後にした。




少し離れた席でその様子を眺めていた1組の冒険者がいた。


「おい。あいつを勧誘できたら戦力になるんじゃないか?」


「そうねぇ・・・。1人みたいだから芽はあるんじゃないかしら」


「でも、今は気が立ってるだろうし少し時間を置くか」


「賛成。明日は早くから待ってみましょう」


サノスの知らない所で勧誘されることが決定した。






「うん?ここは宿か・・・。いつの間に?」


サノスはどうやってここにやってきたのかわからない。


財布を確認すると中身がごっそり減っていることに気が付く。


「うわ・・・。絶対、お酒のせいだよな?次からは気をつけないと・・・」


サノスは宿を後にして冒険者ギルドに向かう。


冒険者ギルドに入ると待ってましたと言わんばかりに1組の冒険者が声をかけてくる。


「ちょっといいかな?」


「僕ですか?」


「よかったら俺らとパーティーを組まないか?」


「パーティーを?」


「あぁ。お前の実力なら十分だ」


「実力?僕は新人なんですけど・・・」


「それは知ってる。慣れないこともあるだろうがフォローしてやるからどうだ?」


サノスはそこで財布の中身のことを思い出す。


新人が受けられる依頼だけでは路頭に迷う可能性もある。


パーティーを組めば収入は増えるだろう。


「僕でお役に立てるなら」


「大歓迎だ。これからよろしくな」


そう言って固い握手を交わした。

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