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魔界独立戦争 ~継承された守護魔道~  作者: 川合 佑樹


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第二十五話

 テツカガミはカゲトリデの崩壊を生き延び、残存艦隊を率いた。

 クルーたちの疲れた顔が甲板に映った。

 損傷した魔導艇には、戦闘の爪痕が無数に残っていた。

 艦隊全体の士気は低下していた。

 兵士たちの眼には疲労の影が濃い。

 補給食の配給が遅れるたび、不満の呟きが広がっていた。

 旧香川の旧竜王山に構えるメッカイサイ。

 巨大な魔導エンジンの鼓動が大地を震わせていた。

 その構造は、核戦争後の生存戦略を体現していた。

 地下深くに埋め込まれたバンカー群が放射線を遮断した。

 表面の装甲板はシールド発生器で強化されていた。

 要塞の周囲には自動砲台が密集配置されていた。

 各砲台の回転音が不気味に伝わった。

 侵入者の接近を即座に検知するレーダー網が張り巡らされていた。

 内部の通路は複雑だった。

 非常用ゲートが随所に設置された。

 敵の侵入を防ぐためのガス噴射装置が待機状態で息を潜めていた。

 核戦争の遺産である推進技術。

 核分裂反応を魔素変換器で制御した。

 膨大なエネルギーを生み出す仕組みだった。

 メイテンが指揮を執った。

 要塞全体が彼の冷酷な意志を体現するかのようだった。

 総帥の指揮室は頂上の強化ガラスドームに位置していた。

 周囲の監視モニターがリアルタイムで敵の動きを表示した。

 部下への命令が即座に伝播された。

 彼の意志は、要塞の自動防御システムに反映されていた。

 カゲトリデの鉄壁が沈んだ今。

 メッカイサイでの決戦は帝国軍の最後の希望だった。

 兵士たちの会話には緊張が混じった。

 家族への手紙を書く姿が散見された。


 テツカガミは、急ぎルートを再確認した。

 艦隊にギゲンの冷徹な指令が届いた。

「合流せよ。総力戦で公国を叩く」

 将軍の命令は抑揚がなかった。

 艦隊全体に緊張を強いるものだった。

 ジンは艦隊の編隊を再編した。

 ブリッジの空気が重く淀む中。

 ジンはクルーたちに視線を巡らせた。

「皆、聞け。待ち伏せの可能性が高い。ミコト、敵影の解析は?」

 ミコトは応じた。

「ジャミングが強いけど、右翼に補給線が集中してるわ。突破口はそこよ!」

 ミコトが視線を上げた。

「リンカのゼツエイ、修理完了!」

 リンカの通信が響いた。

「了解! 突破口を広げましょう!」

 カズマが割り込んだ。

「ナラクテンマのレーザー一発で俺たち終わりだ。頼んだぜ」

 リョウタが静かに頷いた。

「俺が砲撃で補給を叩く。ノゾミ、ルートは?」

 ノゾミが地形スキャナーを睨んだ。

「粒子干渉でセンサーが三割低下してます」

 ジンは深く息を吐いた。

「よし、ソウマを先鋒に。テツカガミは陽動、艦隊は後衛で援護。失敗は全滅だ──生き残るぞ!」

 ディスプレイに艦隊の位置がリアルタイムで表示されていた。

 再編では護衛艇を前衛に配置した。

 魔導艇を後衛にシフトした。

 さらに、干渉を考慮した間隔調整を行った。

 ミコトは声を張り上げた。

「敵の待ち伏せです!」

 艦隊が荒野を進む中。

 キオウとレイが待ち伏せを仕掛けていた。

 レイのゴウライが高速偵察で艦隊の位置を特定した。

 キオウが待ち構えていた。

 待ち伏せの位置は、霧の濃度が高い地点を選んだ。

 敵のセンサーを欺くための魔導ジャミング装置を展開していた。

 レイは冷たく宣言した。

「テツカガミを落とせば、反攻は終わる。シロガラスを打ち落とせ!」

 彼の脳裏にリンカのゼツエイを捉えた。

 過去の記憶が一瞬よぎった。

 だが、冷徹に振り払った。

「裏切り者は、絶対に許さない」

 ゴウライは高速機動で艦隊のセンサーを撹乱した。

 乱気流を利用して偽信号を発生させた。

 艦隊のレーダーを混乱させた。

 ナラクテンマは、アマテラスを構えた。

 アマテラスは、砲口の冷却機構を始動した。

 クロノ家の次男であるキオウのコックピットには。

 シユウの死を悼む紋章入りペンダントが揺れていた。

「この機体があれば、あと千年は戦える!」


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