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<1918年9月23日解説パート・人物編>

<1918年9月23日解説パート・人物編>

◇ラフライダーズは登場人物の95%が実在の人物で構成されることを目指す大河歴史小説です。


現在の実績:

実在 17+新登場5=22人 

架空 3+新登場3=6人 

パロディキャラ(既存の他作品からの引用など)2+0=2人

実在率 73%(30人中22人)

(名前のないモブキャラと、セリフなどで言及されたのみの人物、物語開始時点で死亡している人物(ブッカー・T・ワシントン等)はカウントしていません)


※※新登場のバーナビー、エリス、ソロモンの3人は架空の人物です※※

トーマス・バーナビー・ワイスマン 1882年生まれ 36歳 ドイツ系×イギリス系

エリス・C・ダベンポート 1897年生まれ 21歳 アフリカ系

ソロモン・アイゼンバーグ 1899年生まれ 19歳 ドイツ系×ユダヤ系(セナを除けば最年少)




◆史実の人物で新登場(〇)、再登場(●)、または話題に出た人物(☑)一覧

(登場順。話題に出た人物は、言及時点で存命の人物のみ)

史実との整合性を尊重する以上、Wikipediaにはラフライダーズの今後の展開のネタバレが書いてあると言えます。ご注意ください。


〇オグデン・ミルズ・リード (オグデン、マスコミの権化)当時36歳。ニューヨークトリビューン紙の社長兼編集長。親戚に富豪、貴族が多数います。父親のホワイトロー・リードは1892年の大統領選挙で共和党の副大統領候補になっていました。当時現職のハリソン大統領が民主党のクリーブランドに敗れ、ホワイトローは副大統領になることはありませんでした。

https://en.wikipedia.org/wiki/Ogden_Mills_Reid

https://en.wikipedia.org/wiki/Whitelaw_Reid



☑ウィリアム・ハワード・タフト (タフト元大統領) 1909~1913年まで第27代アメリカ合衆国大統領を務めました。1918年時点ではイェール大学教授をしつつ、国家戦時労働委員会の共同議長。1921年からは最高裁長官になり、大統領と最高裁長官を両方務めた史上唯一の人物です。

https://en.wikipedia.org/wiki/William_Howard_Taft



☑チャールズ・フェルプス・タフト2世 (チャールズ・タフト2世) タフト元大統領の次男。のちにオハイオ州のシンシナティ市長。イェール大学を休学し、1918年1月からは従軍中。史料によると9月時点ではフランスにいたと解釈するのが妥当なのですが、アメリカにいたということにしてあります。家庭の事情で調査団への合流が遅れています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Phelps_Taft_II



☑フィオレロ・ヘンリー・ラ・ガーディア (ラガーディア下院議員) のちに1934年から12年間もニューヨーク市長を務めることになる大政治家です。史実では1917年4月からイタリアへ行き、1918年9月24日に勲章を受けたニュースが報道されています。10月28日に帰国してNYタイムスなど新聞のインタビューを受けたのち、11月5日の選挙では一週間の活動期間しかなかったにも関わらず圧勝します。

https://en.wikipedia.org/wiki/Fiorello_La_Guardia



〇ラファエロ・デモス (デモス君) 当時26歳。船員やウェイターや用務員をしながら、すでに博士号を取得している苦労人。数年前にハーバード大学に来たバートランド・ラッセルに心酔し、ケンブリッジ大学に追いかけていく形で留学。ラッセルが残した書簡によると1918年8月にロンドンプリズンに収監中のラッセルと面会しており、9月時点でニューヨークにいるのは無理があります。理由付けをしなくちゃいけませんね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Raphael_Demos



〇ネイサン・デイヴィッド・パールマン (弁護士のパールマン氏)当時31歳。1917年12月までは州議会議員でしたが、社会党のローゼンバーグに敗れ、議員席を失いました。1918年~1919年はWikipediaでは空白期間です。史実では在米ユダヤ人の生活支援活動をしていたようです。ラガーディア下院議員の留守番を任されていたというのは私の勝手な創作ですが、ラガーディアの後任で下院議員になっており、十分妥当性はあると思っています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Nathan_D._Perlman



☑アイザック・シーゲル (シーゲル下院議員) ラガーディア議員がイタリアにいる間、名目上は留守を任されていました。ただし国会議員のシーゲルはワシントンDCにいねばならないので、実質的にはラガーディアの妻と秘書がニューヨークの事務所で支持者に対応していました。パールマンは大学の後輩であり(ニューヨーク市立大学)、ニューヨークの仕事を頼みやすい関係だったと推測しています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Isaac_Siegel



☑ジョン・リード (過激な言動をする社会主義者) 1906年ハーバード大学入学(バーナビーと入れ替わる形)、1910年卒業。1913~1914年にメキシコに行き、革命を取材して『反乱するメキシコ』を出版して大ヒット。左翼ジャーナリストとしての地位を確立しました。その後ドイツとロシアに行き1916年『東欧戦争』出版。1917年のロシア革命を現場で取材、1918年4月に帰米。その後の短期間で反戦演説やボリシェヴィキ賛美の言動のために数回逮捕と保釈を繰り返し、9月23日にまた起訴されています。代表作『世界を震撼させた10日間』はまだ執筆を始める前と思われます。次章で登場します。(→という予定でしたが、次章では登場できないことになりました。2025/11/08追記)

https://en.wikipedia.org/wiki/John_Reed_(journalist)



〇ウィリアム・J・サイディス (神童サイディス) 当時20歳。

“サイディスは7歳の時に執筆した2冊目の著書『ヴェンダーグッドの書』の中で、ヴェンダーグッドと呼ばれる人工言語を創作した。”――Wikipedia英語版の一文(自動翻訳による日本語訳)。3歳でタイプライターを使えるようになっていたそうです。1冊目は不明。

戦争中は良心的兵役拒否申請をしていました。この時期にヨーロッパへ行ったという史料は見つかっておらず、創作です。

https://en.wikipedia.org/wiki/William_James_Sidis



☑エメット・ジェイ・スコット (エリスの師匠) 体制側で最高の黒人エリート。バーナビーの警戒心が強いために不穏な雰囲気の描写となってしまいましたが、史実ではあくまで穏健に白人と黒人の融和を目指していたはずです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Emmett_Jay_Scott



〇カウンティ・カレン(配達係ポーターの少年) 当時15歳。のちにハーレム・ルネサンスを代表する詩人・作詞家になります。飲食店の配達係をしていたというのは創作であり、家庭環境などから妥当性はありますが裏付けのある描写ではありません。本名はカウンティ・ルロイ・ポーターで、偶然ながらダジャレになっています。セリフは若い時期の代表作が『人生とランデブー』であることからオマージュしました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Countee_Cullen



●エドワード・A・ジョンソン (黒人のニューヨーク州議会議員)

共和党の議員ですが、黒人なのでハーレムに事務所を構えていたと推測されます。なので、バーナビーと顔を合わせたことは比較的少ないはずです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Edward_A._Johnson



☑ユージン・キンクル・ジョーンズ (NUL指導者) この年に指導者になったばかりです。前任指導者のヘインズがウィルソン政権で黒人経済部部長を任命されたのを埋める形での昇格であり、組織全体が体制側であったことが察せられます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Eugene_Kinckle_Jones



☑W.E.B.デュボイス (NAACP指導者) 1900年のパリ万博の時点で黒人のオピニオンリーダー。そこから18年、闘い続けています。NAACPは1909年設立。

https://en.wikipedia.org/wiki/W._E._B._Du_Bois



☑エルバート・E・マーティン(マーティン先輩) ウィスコンシン州のハイスクールにて、フットボール部で後輩バーナビーに目をかけてくれた先輩です。懐中時計に勝手に文字を刻んだ人。進学した大学は別々でしたが、バーナビーは卒業後に共和党の活動のなかでマーティン先輩と再会しました。しかし1912年、共和党は分裂します。

https://en.wikipedia.org/wiki/Elbert_E._Martin

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