<第一部マンハッタン島編 第五章 シーン1.5『バーナビーの小テスト』(挿話・副読本的資料)>
【十四か条調査団のメンバーに対し、1918年9月23日~28日の期間で実施予定】
※所要時間10分。筆記具のみ使用可。
※設問の順番には意味がある。考えすぎないこと
Q1:使用できる言語をすべて記入せよ。
Q2:自分がもっとも得意と思う英語以外の言語で「十四か条調査団」「兵站の重要性」「2849(数字)」をそれぞれ書け。
Q3:滞在経験のある国をすべて記入せよ。
Q4:歴代大統領または軍人のなかでもっとも尊敬する人物を1名挙げ、その理由を述べよ。
Q5:宗教的信条または人生観を20単語以内でまとめよ。
Q6:ヨーロッパでの大戦について、所感を簡潔に述べよ。
Q7:ウィルソン大統領の政策について、最も注目したまたはしているものは何か、理由も併せて述べよ。批判的観点でも構わない。
Q8:敵国のスパイが重要情報を握っている。接触できたとき、拷問せずに情報を得る方法を述べよ。
Q9:この調査団の目的を現時点ではどう推察しているか、自由な意見を述べよ。個人的なものでも構わない。
Q10:あなたにとって“アメリカ”とは何か?
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以下、アーロンによる回答
【】内は日本語での意訳
()内の※はバーナビーによる所感
A1:【フランス語(日常会話、読書)、ラテン語(読書) 】
A2:
「十四か条調査団」:Quateroze articles commission d'enquête
「兵站の重要性」:Importance des provisions militaires
「2849」:vingt-huit quarante-neuf
(※フランス語だが翻訳もスペルもミスがある)
A3:None【なし】
A4:George Washington【ジョージ・ワシントン 理由記述欄は白紙】
(※唯一の空欄がある。政治の歴史にはあまり知識と興味がないのかもしれない)
A5:In the beginning, there was a word. or Logos. 【最初に言葉があった。またはロゴスがあった】
(※ロゴスはあとから付け足した書き方だ。何が言いたいのかはわからんが、宗教史専攻なので聖書から引用するのは自然だ)
A6:very sad【とてもかなしい】
(※やはり、政治の知識は乏しいのだろう)
A7:【十四か条演説。祈りや儀式を思わせる、宗教的雰囲気を帯びていた。】
A8:Im friendly neighborhood! HAHA!【ぼくは気のいいお隣さんだよ!あはは!】
(※最後に急いで書いたのか、なぐり書きだ。こんなくだらない冗談には付き合ってやらない)
A9:【組織的には世界平和を目的とする。個人的には、センス・オブ・ワンダーと宗教力の関係を、ヨーロッパの宗教を調査することで考察を深めたい。】
(※世界平和、その言葉こそ宗教的雰囲気を帯びて見える)
A10:【強い宗教力を持つ社会の一つ。】
(※宗教力とは一体?本人に訊いてみよう)




