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<第一部マンハッタン島編 第一章『冒険への召命』 シーン12-2>

(シーン12-2)

「なら、次の日曜が出航日だ。リヴァイアサン号に乗ってもらう。」

9月29日まで、あと8日だ。リヴァイアサン号は、アメリカ兵をフランスへ送るために何度も大西洋を往復している…と、イエローキッドの新聞に書いてあった気がする。

「それまでは、何をすれば良いですかね?」

「大戦の経緯、政治情勢、各国の有力者の基礎知識、それに語学」

「げっ」

言われてみれば、確かに現場で必要な知識が自分には少ない。

「イタリア語、フランス語、ラテン語、ドイツ語は当然として、…まぁスペイン語は後回しで良いが、」

まずいぞ…

「アラビア語、トルコ語、ロシア語は必要になるかも知れんね。フラマン語、ポーランド語、チェコ語」

ままままままずいぞ

「…語学の成績は良いほうかね?ネイバーフッド君」

通訳をつけてくれるとは言っていたが、自分でもある程度はできなければならないのも当然だろう。

「それとな、明後日(23日月曜日)の朝9時に、共和党事務所に行ってくれ。ほかの作戦参加者との顔合わせだ」

「……」

自習している暇はあるのか?

「急な話なのは承知している。準備が足りないなら議員秘書のバーナビー氏になんでも頼め。戦争が終わりそうなおかげで、むしろウィルソン大統領がどう出るかわからんらしい」

アーロンが黙っていたので、バトラー学長は心配になったらしい。

「いえ、行かないわけではなくて…なんというかその…センス・オブ・ワンダーです!」

ガーンズバックの口癖が急にうつった。

「…まぁ、そういうところをデューイ教授は期待しているのかもしれんな」


<第一部第一章『冒険への召命』完。第二章へつづく>

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