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ほーっほっほ、わたくしの髪をお食べなさいっ!

作者: チョコパソマソ

 薄暗い森の中、小さなヤギの子がメェメェ泣いておりました。どうやら兄弟とはぐれ一匹で迷子になってしまったようです。


「えーんえーん、おなかがすいたよぉ」


 そこへ突如つむじ風が舞い上がりました。風の中から不気味な高笑いが聞こえます。


「おーほっほっほほ!!!」


ヤギの子は顔を青くし腰を抜かしました。


「えーんえーん、オバケぇえええ、こわいよぉおおおお」


 つむじ風と共に現れたのは髪の毛をグリングリンとこれでもかと巻いた縦ロールの少女でした。美しいドレスを着て手には扇を持っています。

 そう、悪役令嬢です。


「えーんえーん、悪役令嬢こわいよぉおおおお」


 ヤギの子は半狂乱になって泣き叫びました。


「おーっほっほっほ!お腹が空いたらわたくしの髪を食べればいいじゃない!」


 そう言うと悪役令嬢は自分の縦ロールをぶちりともいでヤギの子に与えました。


「えーんえーん、髪の毛食えねえよ、こわいよこわいよ」

「おーっほっほっほ!さらば!とうっ!」


 悪役令嬢はそう言うとヤギの子を放置して再びつむじ風と共に舞い上がりました。


「えーんえーん、こわかったよぉおおおお」


 一通り泣き叫んだ後残されたヤギの子は縦ロールを齧ってみました。


「……チョココロネじゃん」


 ヤギの子は真顔でそう言うとコロネの尻尾をちぎってはチョコを拭って食べました。そうして全部食べ終わる頃。


「おーい!ヤギター!!!」

「兄ちゃん!」


 無事兄とも再会できましたとさ。

悪役◯嬢転生おじさんアニメハマっております。


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