初めての恋 ③
ミヤビに告白され、どうしてよいものやら困ってしまった自分。
好意は感じていたので、別にミヤビのことは嫌ではないし、告白するのって勇気いるし
それを即答で断る気もなく、返答は「ちょっと待って」としか言えなかった。
2日ほどどうしてよいものやら答えが出ず悩んでいると、マイが出勤してきた。
マイが突然口を開いた。
「ミヤビに告白されたでしょ?」
(えっ?なんで何にも言ってないのに知ってるの)と思う自分。
「ミヤビ 良い子だから付き合ってあげなよ」と言うマイ。
(マイの事が好きで何度も何度も告白して、それを簡単にあしらうマイがそんなこと
を言うなんて・・・)と思っていると
「ミヤビ 入ってきた時からアナタに好意あるのバレバレだったし~
ミヤビちゃん 悩んでるみたいだったから、私が相談に乗ってあげたの。」
「ヒロキ良い奴だから、好きならコクりなよって言ってあげたの」と言うマイ。
それを聞いて自分は言葉にならなかった。
何も考えられなく、適当に相槌をうって返答したくらいだった。
マイの事が好きで好きで真剣に思ってコクったのに、この女何考えてるんだろうって。
後日、ミヤビにも確認を取ったら
「私が悩んでいるの見て、マイさんが相談乗っていただいて話を聞いて頂き
背中押してくれたんで告白出来たんです」との事だった。
2~3日真剣に考えて、マイは自分の事は遊びで自分の彼女にはならないんだなと思った。
だったら、自分の事を好いてくれて真剣なミヤビと付き合った方が良いのかなと・・
自分も彼女は欲しいし。(ちなみにマイより、ミヤビの方が可愛い。)
そう決心して、
ミヤビに「返事待ってもらってごめんね。良いよ。付き合おうか」と
そう言ったらミヤビは満面の笑みを浮かべてジャンプして喜んだ。
さて、マイにはどう言おうか・・・と。何日か後に
マイと二人きりになった時に「ミヤビと付き合うことにしたよ」
「だからこれからはマイとは遊びにも行けないよ」と言った。
そしたら肩を震わせて、急に泣き出すマイ。
「私、あなたの事好きだったのに・・」と言い出すマイ。