第十七回 華光 清涼山を占領する
初めまして!原海象と申します。
今回は 中国四大遊記の一冊である神魔小説『南遊記』の十七回目を編訳したものを投稿致しました。
なお、原作のくどい話やあまり馴染がない用語や表現はカットしております。
原作は明から清の時代に書かれたとされております。
また本書は別名は「五顕霊官大帝華光天王伝」といいます。
<南遊記>
第十七回 華光 清涼山を占領する
さて華光は天兵を退けたとはいうものの、未だ母上には会えず、腹立たしい思いをしておりました。そこに突然、天界から東方木徳星がやってきて、玉帝陛下からの玉旨を持ってまいりました。
華光が洞府の外に出迎えし跪くと、東方木徳星が玉旨を読み上げて曰く、
『朕が『卿が下界にいる』という知らせを聞いたとき、群臣たちは揃って『卿に逆心があるのだ』と訴えた。それを聞いて朕は怒り、卿を捕らえるべく将兵を差し向けたのである。
だが今、世尊から卿が下界へ下ってからというもの、四匹もの妖鬼を収め、万民を助け災いを取り払って、朕のために功を成したことを説明していただいた。
朕は釈然として恨みも消え、卿の今までの罪を許し、元通りに復職しようと思う。
しばし下界へ居て、末永く万民より香火を受け、朕が取り立てて用いるときは天界へ戻ってきて功を立ててもらいたい。報恩謝徳とする』
華光は玉帝が自ら『報恩謝徳』したことを聞いて恩に謝し、宴席を設けて東方木徳星を歓待してから別れました。
華光は大喜びでしたが母上の行方に思い悩み眷属たちに申しました。
「今日、玉帝陛下から復職され再び官位を封ぜられた。だが母上が何処に行ったかはいまだ分からん。どうしたものか?」
千里眼が申し上げますに、
「もし母上様をお捜しなさるならば、あの日母上様は竜瑞王にさらわれたのですから、竜瑞王を捕まえるしかありません。そうすればきっと母上様を救う手掛かりを得るでしょう」
千里眼の進言から最後に見たのは竜瑞王で、母上をどうにかした竜瑞王を捕まえて母上の行方を知る必要があると考え、華光は千里眼・順風耳の二神に洞府を守るよう言いつけました。
華光はすぐに祥雲に乗って山左屋の壇に直接押しかけました。
竜瑞王が壇に座っていると、突然華光がやってきました。
竜瑞王は華光が母親の行方を探しているのを知ってますので、立ち上がって返事をしようとしますと、華光はいきなり罵ってきました。
「この蛇野郎、俺の母上に何の恨みがあって母上をさらっていった? 今母上は何処にいる? さっさと俺に返せ、だがもしイヤだの『イ』の字も言ってみろ、貴様なんか『死して屍埋めるとこなし』と言わせてやるぞ!」
竜瑞王は困惑しながら華光に言いました。
「華光よ、貴殿には分別というものが無いようだな。一体誰が貴殿の母親をさらったというのだ? 私がさらったのは妖怪の吉芝陀聖母だ。一体どういう理由があって貴殿は余を責めるのだ?」
「まさにその吉芝陀聖母が俺の母上だ」
「貴殿ほどの者があの大妖怪を母親と認めるのか?」
華光は怒り狂って言いました。
「貴様は俺の母上を返さないばかりか、逆に難癖つけやがって! 言葉はわずかでも、この身の痛みは大刀に斬りつけられたにも等しいぞ!」と手にした金磚を竜瑞王めがけて投げつけました。
竜瑞王は金磚を見るや、雲に乗って清涼山まで逃げ出します。
華光は天眼を見開いて竜瑞王が清涼山まで逃げていくのを察し後を追いかけていきました。
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さて竜瑞王は清涼山まで逃げ込みました。文殊菩薩と普賢菩薩は突然竜瑞王がやってきたので、互いに挨拶を交わし、二菩薩は竜瑞王尋ねて、
「竜瑞王殿がこちらへおいでになったのは、一体何をお知らせにいらしたのですか?」
そこで竜瑞王は華光が母の行方を尋ねて竜瑞王を追いかけていることを一通り話しました。
文殊菩薩と普賢菩薩は合掌して言いました。
「そういうことなら、私の神獣、青毛獅子にお乗り下さい。そして裏門から逃げ出して世尊のところへ行けば、きっと逃げることができましょう」
竜瑞王は二菩薩に拝謝し、青毛獅子に乗獣し裏門から逃げ出しました。
文殊菩薩・普賢菩薩の二菩薩は相談していました。
普賢菩薩はため息をつき言いました。
「情け心で竜瑞王を逃げさせましたが、華光がやってきたら一体どうやって追い返したものでしょうか?」
文殊菩薩は、
「なに、もし華光がやってきたら、その時は貴方と貧僧のどちらか一人は耳の不自由なフリをし、もう一人は口の利けないフリをすればいいのでは?そうしてわざと華光にまとわりつき、竜瑞王殿を世尊のところまで逃がしてさしあげよう」
普賢菩薩はこの案に賛同しました、
二菩薩が話し終えたところへ華光がやってきて、二菩薩に相見えました。
華光、は参拝し、
「二菩薩様にお尋ねしますが、竜瑞王の奴を見ませんでしょうか?」
二人はそれぞれ耳や口が不自由なフリをしながら「龍瑞王を見た」と答え、
華光にお茶を差し出し、『趙州従諗『お茶を飲んで目を覚まして来い』と言われ、華光はお茶を飲みに行きました。
そして華光はお茶を飲み終えて、二菩薩にまた竜瑞王を見たかどうか尋ねました。
今度は、二菩薩は「見なかった」と答えました。
華光は呆れたように言いました。
「菩薩様はたった今『見た』と言ったが、今度はまた『見なかった』と言う。何故なんだ?」
普賢菩薩は合掌して言いました。
「貧僧はいささか耳が不自由ですし、文殊については口が利けません。
それでお話がはっきり分からず、華光天王に出鱈目に答えてしまったのです」
華光は怒り狂い、額の天眼を開いて一瞥しますと、竜瑞王が青毛獅子に乗って裏門から西方の世尊ところへ逃げて行くのが見えました。
そこで華光は二菩薩を罵って、
「この戯者どもが、竜瑞王はここにやって来て、貴様らが奴に青毛獅子に乗獣させ、裏門から西方の世尊のところへ逃がしやがったな!
しかもわざと耳の不自由なフリをし、口の利けない振りをしてお茶なんかを使って
俺にまとわりつき、奴に逃げる時間を与えさせて、俺が追いつかないようにしやがったな!
この悪たれ坊主ども! 俺がしばらくして竜瑞王を捕まえて戻ってきたら、絶対に貴様らも逃がさんぞ!」
言い終えると、華光はすぐさま竜瑞王を追いかけに向かいました。
文殊菩薩と普賢菩薩は華光に返す言葉もありませんでした。
さて竜瑞王は文殊菩薩と普賢菩薩に助けられ、青毛獅子に乗って霊山までたどり着くと、如来に合掌いたしました。
如来曰く、
「弟子や、何でここに来たのだね?」
そこで竜瑞王は、吉芝陀聖母を捕らえ華光に追いかけられていることをつぶさに話した。
それを聞いて如来は、
「そういうことなら構わないから、貧僧の蓮華座の後ろに身を隠しなさい。ここなら都合が良かろう」
そこで竜瑞王は急いで蓮華座の後ろに身を潜めました。
少しして、華光も霊山まで追いかけてきて、如来に合掌しました。
如来は華光がどう言うが尋ねました。
「妙吉祥よ、何故霊山へ戻って来た?」
華光は再度合掌して言いました。
「竜瑞王が私の母上を連れ去ったので、私は竜瑞王を捕まえようとしているのです。竜瑞王は私に追いかけられて、師父のいるこの霊山へ逃げ込みました。師父、奴をご覧になりませんでしたか?」
「まだ誰も霊山に来ていないよ」
華光はまだ来ていないと聞いて、すかさず額の天眼を開いて見てみると、竜瑞王が如来の蓮華座の後ろに身を隠しているのが見えました。
華光は憤慨して如来に言いました。
「師父がえこひいきをなさるとは! どちらもあなたの弟子ですのに、どうして私を騙したりするのです? 竜瑞王、お前が師父の蓮華座の後ろに隠れてるのは分かっている、さっさと出てこい!」
如来はこれを聞くと、経文を唱えて印を結び、寺中をたくさんの竜瑞王の幻でいっぱいにしてしまいました。
華光は思いをめぐらし、
「師父もよくよく俺を騙す。法力をもって寺一杯に竜瑞王の幻を作り出し、どれが本物でどれが偽物か分からなくさせる。それなら天眼を開いてどれが本物を探してみるか」
天眼で周囲を見てみますと、本物の竜瑞王はまだ蓮華座の後ろに隠れております。
華光は蓮華座の後ろに隠れている竜瑞王を指さして罵りました。
「この蛇野郎、師父の蓮華座の後ろなんかに隠れやがって! さっさと出てきて俺の母上を返せ!」
今度は如来が華光を罵り、
「この愚か者、お前のその天眼は貧僧がお前に与えたもの。そんな大それた事をして、それもよりによってこの貧僧の目の前で天眼を弄ぶとは!」
如来が経文を唱えて手の印相をかざすと、華光の天眼は如来の方へ招き寄せられてしまいました。
華光は天眼を如来に取られて、もうどれが本物の竜瑞王か見分けがつきません。
怒り心頭になって、どうして天眼を取り上げたのか如来に尋ねました。
如来は怒りながら言いました。
「痴れ者め、貧僧がお前に賜った天眼を、お前は貧僧の目の前で弄んだ。今はまだお前に天眼は返せないが、お前が仏道に帰依したら、その時こそお前に返してやろう」
華光はこれを聞いて更に怒り狂いました。三角金磚を取り出すと、投げつけて師父の頭を割ってやろうといたします。
しかし如来は金磚を手の印相にて、金磚を取り収めてしまいました。そして金磚を胸の前に貼りつけると、「卍」の一字を焼き付けてそのまま体内に収めてしまったのです。
師父に手を挙げようとした華光に如来は怒り、すぐさま華光を捕らえました。そして如来が経文を唱えると、華光の四肢は拘束され動かせなくなってしまいました。
華光は泣き叫んで、
「師父、命ばかりはお助けを! 私がやってきたことは全て母上の為なのです。今日このような罰を私にお与えになるとは、師父は出家の人として間違ってはおられませんか?」
如来はこれを聞いて笑いながら、
「この馬鹿者が、口ばかりは達者だな。天眼を見開き、金磚を使って好き放題したために、こうして貧僧に捕らえられたというのに、まだ命乞いしてくるとは。貧僧はお前とは考えが違うのだ。お前は『母上のためだ』と言ったが、それは孝行で大変良いことだ。
だが竜瑞王殿がお前の母上を捕らえたのは、万民を助け厄災を除かんとする為なのだ。今はお前と竜瑞王を会わせるわけにはいかんが、お前は解放してやろう。母上を救い出した、らすぐに仏道に帰依するのだぞ」
華光叫ぶように懇願致しました。
「師父に天眼を取り返され、その上宝貝まで取り収められてしまって、私には今や何の宝貝もございません。こんな状態でどうやって母上を救い出せましょう?」
「ならば金磚はお前に返してやろう。天眼はお前が仏道に帰依する日を待ち、その時こそ返そう」
「もしも母を救い出したら、すぐに師父のもとへ仕えましょう」
「もしお前が母親を救い出しても来なかったらどうするのだね?」
そこで華光は天に向かって誓いを立てました。
「もしも華光が母親を捜し出した後も、仏道に帰依し師父に仕えないことがあれば、この華光六根が揃うことはないであろう」
これを聞いて如来は華光に言いつけました。
「では再び災いの種を生むことなく、ひたむきに母を捜し求めるのだぞ」
華光はただ唯々諾々(いいだくだく)と承知いたします。
そこで如来は金磚を取り出そうとして胸前で手を動かしますと、如来の胸に「卍」の文字が浮かび上がりました。更に如来が経文を唱えますと、元通り金磚を華光に返したのでした。
華光は金磚を取り戻したものの、天眼を失い、恨みを抱きながらも霊山を後にしました。如来はすぐの竜瑞王を呼び出して、こう言いつけました。
「華光は今天眼を失い、そなたを見つけだすことは出来まい。弟子よ、しばらく壇には帰らず、ここで経を聴き、説法をしていなさい」
その頃、華光は如来に天眼を取り返され、ひどく恨んで邪心を持ちました。
「これというのも文殊と普賢のせいだ。あの二菩薩が一人は耳が聞こえない、一人は口の利けない等の戯言を言い、お茶なんかを出して俺を引き留め、竜瑞王に追いつけなくしやがった。
だからこそ俺は霊山に行って師父を怒らせ、天眼を取り上げられた。
どうしてこの仇を討たずにおれよう! ようし、こうなりゃ観音菩薩に変身して清涼山文瑞院に行き、仇を討ってやる!」
真言を唱えて体を一揺すりすると、華光は観音菩薩に化けて清涼山へ入っていきました。
文殊菩薩と普賢菩薩が座っていたところ、突然観音菩薩がやってきたとの知らせが入りました。
文殊・普賢はすぐに出迎えて合掌を終えますと、華光の化けた観音菩薩が申しました。
「華光はあなた達二人が以前、竜瑞王に手を貸したために、この文瑞院を占領しようとしておりますよ」
文殊菩薩と普賢菩薩は、
「もしあの仏敵が来たら、一体どうしてくれよう!」
この言葉を言い終わらないうちに、何とまたもや観音菩薩がやってまいりました。
文殊菩薩と普賢菩薩は驚いて、
「ここにも観音菩薩様がいらっしゃるというのに、外からもう一人いらっしゃるとはどういうことです?」
華光の化けた観音菩薩は、
「外からやって来た観音菩薩こそ華光です。文瑞院を奪うため、私に変身して押しかけてきたのでしょう。二人でよく子細を改めなさい」
そうは言っても文殊菩薩や普賢菩薩にはどちらが本物で偽物か見分けがつきませんから、外からやって来た観音菩薩を出迎えると院の中に招き入れ、二人の観音菩薩を相見えさせたのでした。
華光の化けた観音菩薩は、
「華光お前は私に化けてやって来て、我が弟子の文瑞院を一体どうする気です?」
本物の観音菩薩が応じて、
「華光、あなたという不心得者は誠に不遜。私はあらかじめ、貴方が我が弟子の文瑞院を奪いに来ることを慧眼で察し、たった今ここへやって来たのです。貴方は今私の姿に化けていますが、大人しく去ればよろしいですが、もし邪心を改めぬというのであれば、口を利くことも出来なくしてさしあげましょう」
華光の化けた観音もまた、本物の観音菩薩とそっくり同じ言葉を繰り返すので、文殊菩薩と普賢菩薩の両菩薩には真偽の見分けがつきませんでした。
本物の観音菩薩は言いました。
「あなたがまだ自分が本物だと申すのならば、私と宝貝比べをいたしましょう」
華光の化けた観音菩薩も臆することなく答えました。
本物の観音菩薩は、経文を唱え「唵」と言うとすぐに千眼千手を現し、三界二十五有を救う千手千眼観世音菩薩になりました。
華光の化ける観音菩薩もこれを見て、真言を唱えて火金丹で千眼千手に変えると、両脇に並べました。
観音菩薩今度は白鸚哥を呼び出し、傍らに立たせました。負けじと華光の化ける観音は真言を唱えて火鴉を一羽呼び出し、白鸚哥に化けさせて傍らに立たせました。
続いて観音菩薩は葡萄岩を取り出します。華光の観音菩薩もまた金磚を葡萄岩に変えました。
本物の観音菩薩は笑って、
「もしも私があなたを捕らえようとして、何も難しいことなどありません。あなたが今千眼千手に変えたのは火金丹でしょう。白鸚鵡に変えたのはすなわち火鴉。葡萄岩は金磚ですね。どうです、これでもまだ私を騙す勇気がありますか?」
すると華光の化けた観音もすっかり同じ事を言うのです。
観音菩薩は怒りだして言いました。
「この大胆不敵な不心得者! 私の大慈大悲は、あなた等とは比べるべくもないものなのに、敢えてこのような大それた事を言うのですね。それでもまだ自分が本物というならば、共に南天宝得関まで行こうじゃありませんか」
偽者もやはり同じ事を言います。こうして二観音菩薩は揃って瑞雲に乗り、天上界へと上がっていきました。しかし偽者は南天宝得関のところで照魔鏡に照らされるのを恐れ、本性を現し元の姿に戻って逃げ出しました。
観音菩薩も清涼山へとって返し、文殊菩薩と普賢菩薩へこう申しました。
「私は華光を引き連れて南天宝得関に入り、鉢盂を投げつけてその中に華光を閉じこめ、天兵に引き渡してしまおうと致しました。ですがてっきり彼も一緒に南天宝得関まで来ると思ったのに、本性を現して逃げ出してしまったのです。私は今から帰りますが、貴方達は注意深くこの山院を守り、決してあの不心得者に占領などされないようになさい」
言いつけ終えると、祥雲に乗って南海までお帰りになりました。
さて華光は本性を現し、元の姿に戻って清涼山までやってくると、大声で文殊菩薩と普賢菩薩を罵りました。
「お前らさっさと出てきて俺に清涼山を寄こせば良し、イヤだの『イ』の字も言おうなら、二菩薩そろって俺の三昧真火で焼き殺してやる!」
華光の怒鳴り声は止むことがありません。文殊菩薩と普賢菩薩はどうしたものかと相談いたしました。
「もし知れ者と戦っても、あいつの神通力は広大だから勝てない。できれば門を閉めて何とかここを守りたいが、恐らくあいつは三昧真火を出してこの院を焼き払おうとするだろう。南海へ観音菩薩を頼って行っても良いんだが、あのお方は慈悲深いお方だからな……。
こうなったら二人で裏門から逃げ出し、雲に乗って天界に行こう。そして玉帝陛下に『華光が謀反を起こして我々の清涼山を乗っ取ろうとしております』と上奏し、玉帝が天兵を起こして奴を捕まえるのを待てばよいのでしょう」
二菩薩は話がまとまるとすぐに裏門から逃げだし、祥雲に乗って天界へ向かいました。
華光は罵り続けること半日経ちましたが、いつまで経っても一人現れませでした。華光は怒って手に白蛇鎗を携え、直接文瑞院に殴り込みました。しかし院の中には誰もおらず、二菩薩が何処へ行ったかも分かりません。あいつらは玉帝陛下の元へ言い付けに行ったに違いないと思い当たり、これから必ずやってくる天兵に向けて華光が戦の準備を始めました。
最後までお読みいただいてありがとうございます!
補足説明ですが本文に出てきた「竜瑞王」とは何ぞや?と思われた方がいらっしゃると思います
ので憶測ですが説明させていただきますとそもそも「竜王」は原始道教の時代から四海、黄河、揚子江、五湖等で祭られております。その為この龍瑞王は他の竜王とは一線を引いた存在と考えられます。
そして、ここに出てきた「竜瑞王」(本来は「『龍』瑞王」ですが話の関係上『竜』にしました)
この龍瑞王ですが釈迦如来と何等かの関係があり、仏法に帰依した龍とのことからインド神話に出てくる蛇の王(ナーガ族)チャムリンダかな?と思われます。
この蛇の王はブッダが瞑想しているところを激しい暴風雨からブッダを守るため自分の体を使ってブッダの傘代わりにした逸話があります。その為、道教ではブッダを西方の仏として位置付けた際にこのチャムリンダも中国読みで「龍瑞王」としたのではと憶測されます。




