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チョコレートのいざない

作者: 檸檬

ある日レイゾーコから

チョコレートを取り出して

口の中で転がしていた

甘くて甘くて美味しかった


テスト勉強などは手につかず

回転イスをグールグル


すると座っていたイスから

転げ落ちた 

落ちて 

落ちて


真っ暗な所にいた

ここはどこ?

どこだ!?


一つの光がボーッと見えた

お寺のよう

何か聞こえる


ゆっくりと落ち葉を掃く音

規則正しく

廊下を静かに歩く足音

小さく音をたてるだけの食事

お茶をたてる細やか音

茶碗と茶筅が繊細な

リズムを奏でる

抹茶が泡立ちと共に香り立つ


お経も聞こえてきた

落ち着く

しばらくここに居たい

気持ちになった


すると一人の老僧と

目が合った


「こちらへどうぞ」


その時とっさに

「いいえ、失礼しました

帰ります」と言ってしまった


動と化した日常へ急ぎ足

次の瞬間

目の前が真っ黒に


気付くとイスの下に

転がっていた


何とも言えなく

チョコレートが

胃にムカついたのに

驚いた








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