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危機一髪、間一髪2
青ランクは初心者中の初心者なので大抵雑用しかやれないらしい。
本格的な戦闘の依頼を受注できるのは黄ランクからだという。
とはいえ、当面の目的は自分の世界に帰ることなので、雑用で地道に路銀を稼ぐつもりしかない。
この世界の頂点に立つ気もないしな。
というわけで、カードも無事作ることができたため、僕は街から追い出されることになった。
いや、素性もわからない奴に対してここまでしてくれた親切に感謝するべきか。
門の前までついてきてくれた警察官に一言お礼を言って、街を去った。
ギルドの受付さんや警察官の話によると、このあたりにはあまり魔物といった類のものは出ないらしい。
戦う手段がない丸腰の僕でも隣の町まで一人で行けるってことだ。とりあえず地図を貰っていたのだが、見ても何が何だか。
わかる気がしないので制服のポケットにしまう。
「――ん?」