#1僕はこの世界が嫌いだ
新小説です。よろしく(*' ▽'*)
『僕はこの世界が嫌いだ。』
嘘だ。この世界の何かが嫌いだ。この世界は理不尽だらけだ。
僕はとんだひねくれ者だ。そんなの言われなくてもわかっている。
だから、その気持ちを存分に叫ばせていただく。
「僕はこんな所に生まれなきゃ良かったんだ! 平等という言葉が偽りの世界に! イケメンが正義の世界に! そして、生き地獄のような名誉ありきの世界に!」
「こいつどうですかー?」
「いいねーやろやろー?これくらいなら俺にも召喚できそうだし」
次の瞬間、僕は青い光に飲み込まれた。
『language Japanese OK
召喚準備 召喚者の脳内干渉 完了
召喚プログラムを展開
実行中』
うわっ!? かっ、勝手にうう動くな!
見ると、宇宙模様の部屋に、1人のコスプレ(?)の女の子がタンスの整理をしていた。
「あ、あの…」
「ひっ、ひゃあ! …取り乱しましたね。すみません。私は召喚者案内役のシーリアです(*' ▽'*)もしかして召喚者ですか?もしくは転生者ですか?」
(も〜何やってるのあの子たち!むやみな転生はやめてよね!)
何かの脳内プログラムのおかげで言ってることはわかるが、言いたいことは全く分からないし、普段の会話で聞きなれないような単語がどんどんでてきて不気味なくらいだ。
「何を言って…」
「すみません…質問の仕方を変えますね。あなたは今自分の名前を言えますか?」
「か、神岡龍次です。」
「今、名前を言えたということはあなたは召喚者ですね! 説明をしますと召喚者とは、本体がそのまま送り込まれていて、意識が完全にあるという状態で、転生者とは転生前の記憶の一部または大部分が欠けていて、特に転生前の名前を覚えていないことが多いんですよ。」
これは、もしかしなくてもゲームの世界に入ったのか?ってことは勇者になって敵を倒すとかさせられるのか?ヤダヤダそんなの戦闘だけは勘弁してー!
「…心の声がダダ漏れですよw もっとも、私もちょっと言ってたかも知れませんが、間違って召喚されちゃったんですよ。だから、あなたに目的はありません。自由度の高いMMORPGだと思っていただけるとわかりやすいですよ。まずは、あちらの世界のなm」
「あの、元の世界に戻りたいんですが…」
「・・・」
「・・・」
「・・・戻れない。」
「今なんて?」
「聞いた通り、戻れないのよ。召喚をする召喚術士はこちらの世界に召喚者を連れて来ることはできても元の世界に戻すことは出来ない。」
ガイドは僕の頬をピーッと引っ張る
「痛たた…」
「ちゃんと痛み感じるでしょ。もうここで生きて行くしかないの。理不尽だと思うけど。」
やっぱりこの世界も嫌いだ。