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キュリア1

私には生まれる前の記憶がある。

つまり前世とか言うものだ。

そして困ったことに、この世界は私が前世ではまっていた大人なVRゲームと酷似している。

”ワールド・オブ・フリーダム.エロティック”、それは最先端のVR技術を取り入れた画期的なエロゲー(・・・・・・・)だった。

このゲームは後に十八禁乙女ゲームや十八禁恋愛シミュレーションゲームなどに派生した超人気作品だ。

プレイヤーは騎士や戦士、神官や星読みなどの職業を選択しモンスターと戦う。

斬新なのはモンスターに敗北するとその場で装備をはがされてあれな事をされている姿をモンスター視点と俯瞰視点で見られることだ。

ちなみに男の場合も同じ目に遭い、追加で襲ってくるモンスターの性別を選べる鬼畜仕様だ。

ただプレイヤー視点が選択できないことは少し残念だったが、そこは倫理とか法律的に駄目だったようだ。

まあそれはさておき問題なのはその中の異界の魔王討伐イベントだ。

これはゲームのサービス終了間際に行われたイベントでモンスターが出現する原因となっている異世界との通路を閉ざし、この戦いに終止符をうつと言うものだった。

このイベントには不幸なNPCが一人登場する。

プレイヤーが魔王の間に飛び込むと、王座に座った魔王にあれをずっぽりと差し込まれ、裸でうつろな表情を浮かべている少女だ。

この少女は名前や設定があって、解説では領民を逃がすために戦って捕らえられた領主の長女と書かれていた。

そして更に悲惨なのは戦闘中もこの少女は魔王に貫かれたままで、魔王はこの少女を盾として扱うのだ。

プレイヤーの攻撃が当たるとこの少女は死んでしまうのだが、チャットを見るとほとんどのプレイヤーはさっさと殺してから魔王を倒していた。

私は何度も何度も殺さないように戦った。

そしてやっとサービス終了間際に少女を殺すことなく魔王のヒットポイントを削りきった、と思った瞬間、爆発した魔王と共に少女は消滅した・・・

そう、その少女こそが私、キュリア・ブルシュバーン・・・の娘として生まれてくるはずのアリサ・ブルシュバーンだ。

まだ赤子の私はそのことに戦慄を覚えた。

この事態を回避するために最初に私が考えた結婚しないという選択肢は実行が難しそうだった。

私の母は産後の肥立ちが悪く天に還ってしまった。

毎日ではないが父は私を抱き上げ、母の肖像画の前で私にこの人がおまえのお母様だといい、それから私の成長具合などを泣きそうな顔で肖像画に向かって語っていた。

この父に後妻をとは言えなかった。

ならば選べる手段は一つだけだ。

魔王を私が倒す。

私はオギャーと泣いて拳を握りしめた。

「あら、おしっこかしら?」

側にいたメイドにおまるに座らされた・・・

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