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「こんな異世界転生はイヤだ!」設定集  作者: 輪形月
世界全体に関わる事項
6/36

森精

分類事項の整理につき入れ替え中。

この世界の森精




長身で美形だが、外見的には若枝のような身体つきの人間にしか見えない。


耳も長くない。ダーウィン結節の有無ぐらいにはとんがって見えなくもないが。


そのせいでスクトゥム帝国関係者は『エセルフ』(エセのエルフ)扱い。虐殺の対象となることも。


基本外見で性別はわからない。ボニーは心話でも悩むレベル。




実態はこの世界の人間と進化過程で枝分かれし、樹の魔物と共生を果たしたサル系魔物の末裔。






樹の魔物との共生関係と自我の在り方


彼らが持つ枝付きの杖に見えるのは、彼らが共生している樹の魔物そのもの。魔力と記憶を多大に蓄積し、共有する特性を持つ彼らを通じ、一族で自我を共有しているという変わった生態。




個人個人は言わば端末。「森から一本の樹木を切り倒しても森は森であり、枝から一つ実を取ったとしても、木は木であり枝は枝で在り続けるようなもの」ということらしい。


それゆえ、一人称は「わたし/われわれ」のように単数でもあり複数でもあるものとなる。また彼ら同士の間に「あなた」「かれら」のような客体認識は存在しない。らしい。


だからこそ、互いに名づけあうことは彼らの間では不可能なものなんだとか。


一本の樹木の枝が互いを認識しあうのに、確かに名前はいらんわなー……。




名前をつけられることは彼らにとり、自我を共有から『切り分け』ることを意味する。


ヴィーリやペルが個別に人間とコミュニケーションがとれているのはそのため。




この特異な自我の在り方により、森精一人と喋ったことはその森精のコミュニティすべてに共有される。彼らに悪気はないがじつに始末が悪い。


しかもそれが樹杖を通じて混沌録に永年保存されるとか。黒歴史注意。






異世界人への対応


彼らはこの世界の守護者を自認している。


そのため、地上の星――転生だか憑依だかしてる異世界人ですな――を監視対象とすると同時に、保護対象ともしている。地上の星と共に歩き、時に彼らの成長を手助けする一方、この世界に悪影響を及ぼすことを防ぐための処置を施す、という役割を自らに貸しているため。


また武神アルマトゥーラの神話にもさりげなく組み込まれているため、この世界の人間は森精に対しとっても好意的。森精側から積極的に関与することはないのだが。


とりわけ王侯貴族は自らの権威づけのため、特に本物だとわかった途端光速手のひら返しな勢いで抱え込みにかかるくらいには価値を認めている。




しかしスクトゥム帝国関係者によってどうやら狩られているようではあるのだが……?






森精の魔術


樹杖は森精にとって魔術を顕界するための道具でもあり、魔力の外付けタンクでもあり、それ以上に彼らの半身でもある。いざとなれば樹杖を通じ共生している樹の魔物たち(複数)から魔力を寄せ集めて操り、生身の人間では足元にも及ばないほど強力な魔術を行使することができる。


しかしながら、彼らが樹杖に依存するあまり、自分自身で術式を構築する能力すら失っていることはトップシークレットに近い。






ボニーに同行している森精たち(括弧内は通称。真名を口に出すことは基本的にありえない)




・ヴィリディステラ(ヴィーリ)


うっすら緑がかった淡い金髪と若葉色の瞳が美しい、若枝のような体つきの持ち主。


ボニー達が初めて出会った森精。


命名者はボニー。『星追う若葉』の意。


ランシア山の砦まで押しかけてきて、その後ボニーとグラミィの監視者となる。




・ペルマーネンシィヴシルウァ(ペル)


ヴィーリより小柄で黒髪黒瞳。


その警戒ぶりに、ボニーは紛争に巻き込まれた難民孤児を連想したとかしないとか。


地上の星が増えすぎたスクトゥム帝国で樹杖を奪われ、仲間から自我を『切り離され』、薬漬けで運ばれてきたところ、アルボー沖合で魔力を身体強化に回し脱走。


半死半生でユーグラーンスの森に辿り着いたところ、ボニーに同行してアルボーへ向かおうとしていたヴィーリが存在を感知、救助に向かったことで九死に一生を得るも声を失う。


心話でも同族であるヴィーリ以外には、まだ言葉は伝わらない。心話を聞くことはできる。


ボニーは感情の波だけを感知している。名前は『久遠の森』というぐらいの意味。


ベーブラ港突端にて森となる。

(イメージ的には人工知能に精神を後世する全データを譲渡、肉体を破棄して模倣人格となることを選択、って感じ)



ボニーがあった森精たち


海森のドミヌス


スクトゥム地方で初めてボニーがあった、『生身で生きている』森精。

だが重傷者。生きていられるのは魔力が強いのと森を作ることができたため。

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