魔物
分類事項の整理のため入れ替え中。
内容記述はあまり変えてません。
この世界の魔物の定義
・基本的には動植物に似た姿
・通常の動植物に比べ、一般的に保有魔力が強く身体が大きいのが特徴。
敏捷で怪力、生命力も強い。
人の会話を理解できるほど知能が高いが、過去の学習や記憶が影響を及ぼすのは、今現在まで。将来のことを見据えて手を打つという発想はあまりない。
・必要とする魔力量が通常の動植物とは比較にならないほど多い。
そのため含有魔力の多いものを自分のものにしようとする。
魔力だまりのような場所、そこに結晶する魔晶のほか、食糧として他の魔物、人間、特に魔術師なども狙う。
動物系魔物は、通常の動物であれば『放出魔力が多い相手=強い。捕食される。敵かも』と怯えるところ、『放出魔力が多い相手=手強いがいい食糧』、という考え方をするので、自分の力に自信がある者は人間や魔術師も襲う。
ちなみに人間も森精もサル系魔物の末裔ではあるが、放出魔力が他の魔物に比べて少なくてすむという特徴があるため、共食いは基本的にしない。魔喰ライはするかもしれない(未設定)。
・特殊能力あり。『魔力の渦を使いこなす』というように、魔術を使っているわけではなく、放出魔力そのものを操っている。らしい。術式に比べ非効率らしいが、結果が出るまでタイムラグが少ない上細密にイメージ通りの結果が出せるようだ。
本編で出てきた魔物(括弧内は個体名や呼称)
・四脚鷲 (真名としてグリグ、呼称グリュス、グリグん、鳥頭など)
四本脚の巨大鷲。ちなみに脚は全部鳥類のもの。グリフォンのようにライオンの胴体や脚があるわけではない。
オオハクチョウサイズかそれ以上でかい。翼長5m以上。
ボニー程度だったらラクラク数十mは運搬可能。
イメージ的には雷鳥サンダーバード(北米の伝説生物。昔の特急や人形劇じゃないです。)と、鷲から鳶、鶚(みさご。英語にするとオスプレイですな。カワセミっぽく水中にダイヴして魚を捕ります)あたりの猛禽類を混ぜて四本足にした感じ。
グリフォンじゃない、ざんねんなまもの。
特殊能力:風の操作&知覚
放出魔力をチャフがわりにしてステルス。
同じく放出魔力を使った重量軽減と空気抵抗のコントロール。
(小鳥とまではいかないが、ハトサイズの鳥ぐらいには身軽に動ける)
気流レーダー(空気層の温度差を認識しているのか、上昇気流を陽炎のように見ている)
・一角獣(真名として月の冠、呼称コールナー、『白き死』など)
一本角の巨大馴鹿。食性も馴鹿動揺草食寄りの雑食なため、魚や鳥の卵も食べる。
純白な体躯に月長石色の枝角。(一年ごとに生え替わる。袋角の時は白銀の短い和毛に覆われる)
菫青石色の眼。向きによって色合いが変化する。
銀色に見える蹄。
特殊能力:水の操作&知覚
放出魔力で身体の周囲にある霧を粒子単位で操作。
→気配や存在感だけでなく魔力自体が霧で隠れるため、非常に感知しづらいステルス。
→身体が霧で濡れるのを防ぐ。
→霧の中にいる間、霧をセンサがわりに、他者の存在を感知することができる。
→川の流れを操り、人が乗ってる船の行き先を変えるぐらいはできる。
・幻惑狐(集団自我を持つため個体呼称のみ。スキンティッラ、ミコ、フームス、カロル、フーゼ、イルシオ、ターレム)
※ミコはスクトゥム帝国港湾都市アエス郊外に潜伏中。
※スキンティッラはアルボー低湿地に棲息する同族と同行中。
代わりに低湿地出身の五匹がボニーに同行中。
ゲイル、ニンブス、ネブラ、カリゴ、名称未決定。
※クラーワでの謀略中に、アルヴィタージガベルの領域内で新たに三匹を連れ歩くことに。
雌のおとなはアウデンティア、アキエース。巣別れ直前だった雄の子はアグリス
見た目とサイズは二本尻尾のフェネック風味。
狐にしては小さく口吻も短いため、耳を寝かせて尻尾を胴体にくっつけた恰好だと、貂か鼬鼠のようにも見える。
尻尾で隠れてはいるが、体長に比べ長く強靱な後ろ足のおかげでジャンプ力があり、2~3mは軽々飛ぶ。体毛は環境によって変化する。低湿地組は太陽光を集めやすいよう、アルヴィタージガベル組は地表に似せた保護色のため、無印組より黒っぽい。
魔物の中では少ない魔力しかない環境でも生き延びられるように進化した、逆張り生存戦略に成功した魔物。肉食だったのが功を奏したか。
複数個体で一つの自我を共有している。数が増えれば増えるほど魔力も強まり自我も強化され、個体の知能までも高くなる。
特殊能力:土砂・岩石などの操作&知覚+人を化かす。
身体感覚に割り込みをかける要領で幻覚を見せるらしい。
単体ではふわっと自分の存在感を薄くしたり、姿を見かけてもなんとなく見過ごしてしまっても問題ないような気にさせるくらい。
個体数が二桁以上に増えると、心話が通じない相手とも会話ができる程度には化かすことができる。(アエスの街に放たれた時はまだ視覚と聴覚で得た情報しか渡せない。意思の疎通はできない状態)
コールナーに似ているが、土砂を粒子単位で操作し、土石流のように動かす。
形を変えることもうまく、自分の分身を土砂で山ほど作って四方八方に走らせるのが逃走する時の必勝パターン。
・樹の魔物(骨っ子は自分にくっついている分体にはラームスという呼称をつけている)
環境によるストレスにより割と簡単に形態変化を起こすため、原型は不明だがヴィーリが樹杖にしている者は広葉常緑樹っぽい姿。
森精というサル系魔物の末裔と共生関係にある。
特殊能力:種だけでなく枝などの挿し木でも簡単に増える。
記憶の記録。年輪として蓄積するらしい。くっついてる魔術師が使用した術式すら記憶するので、ひょっとしたらこの世界最高の魔術師になるのかもしんない。
魔力吸収により急激に成長する。
共鳴することで術式などを超広範囲に展開することができる。
棲息圏域に同種の魔物がいることでネットワークを生成。そのおかげで森精同士、ネットワークがつながってさえいればかなりのスピードで情報を手に入れることができる。
現在はイントラネットが方々にできている感じ。世界を覆う網となる日はくるのかどうか。
・蜥蜴の魔物 火蜥蜴(真名としてヴェスティメントゥムソリス、略称ヴェス、通称『紅の源』)
単純に表現すると、落葉色ではなく紅葉色というか赤系ゲーミングカラーの巨大カナヘビ。かわいい(錯乱)
大きさ的には建造物サイズ、体型的にはカナヘビとニホントカゲの中間。
顔は完全にカナヘビ、鱗はつるつるなのでニホントカゲのイメージ。
地味にこれまで出てきた魔物の中では最初の変温動物。ただし体温維持ができないとは言っていない。
爬虫類方向なので、個体の寿命は魔物の中では最長の部類。
特殊能力:発火能力&温度感知
火蜥蜴と呼ばれているが、直接火を吐いたりはしない。
マイクロ波的な何かによって狙ったものの温度を発火点まで上げることができる。
当然その前に焦げたりする。
生体電流がある以上磁力が生物にはあるわけで、電磁力を操作することができればまあマイクロ波的な何かは撃てなくもないかな?と無理矢理納得してみる。
種としては他の魔物と同等もしくはそれ以上に知能が高く、心話での意思伝達能力も高い。
しかし、哺乳類系(一角獣、幻惑狐)と鳥類(四脚鷲)でも差異がみられるように、種の相違が心話の違和感になる。
個体としての『紅の源』も数百年は生きている。
なので、森精のことも知っており、森精に嫌がられる理由も知っているが、敵対する理由がないことも知っているので、食物連鎖の中に存在しない知人扱いである。
基本的にはわりといつでも上機嫌。
ニュートラルなコールナー、食い気に引きずられてるグリグや幻惑狐たちと違い、他者の感情に興味がある。ぎりぎりまで人を襲うことがないのも温厚篤実な気質だけでなく、観察対象として注目しているせいもある。
各魔物には特色を作るため、裏設定的に大罪をあてている。行動方針にちょっとずつ関係していたりも。
四脚鷲 傲慢 (餌)
幻惑狐 好色 (繁殖しまーす)
一角獣 嫉妬 (もっとかまえー)
火蜥蜴 憤怒 七つの大罪の中では唯一の感情 喜怒哀楽がおもしろいから人間は嫌いじゃない。
森精 怠惰
人間 虚飾 (人間も森精もサル系魔物ですじょ?)
(星 強欲 ラドゥーンと自称する「運営」 暴食)
外見的にはEllen Jewett氏の作品のイメージがちょっと入ってます。