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クラーワヴェラーレ

 クラーワヴェラーレ

 天空の円環に接しているためにクラーワ地方の宗主国扱いをされている国。


地理

 クラーワ山(=ランシア山)に連なる山塊高原からなる。

 イメージは森林限界ぎりぎりのチベット高原とかアンデス山地。

 この世界は惑星上に存在するため、自転により偏西風が吹く。その影響で乾燥が強い。また高地のため平地よりも空気が薄く、空気中の水分やチリも少ないなどの理由から、日照量が多く、輻射熱が強い。行商の荷の一番人気である乾燥チーズなどが作られやすい。

 乾燥していても定住がある程度可能なのは、高地ではあるが湖沼が存在するため。

 ロリカ内海からスクトゥム帝国を南から北に向けて吹く、夏の季節風のおかげで比較的南部に湖沼が多い。また南部は比較的湿潤な気候でもあるため、有力氏族である赤毛熊の氏族の領域となっている。

(冬にランシア地方から吹く季節風もあるが、夏に比べて乾燥している)

 低地ではスカンデレルチフェルムなど、別の国と接している。

 

 クラーワヴェラーレでは放牧や牧畜がメイン。狩猟は草原に出てきて家畜を狙う肉食獣を狙う程度。あまり行われない。

 なぜなら高地にある森はすべて森精の領域であり、木を伐るどころか立ち入ることすら赦されない聖なる土地とされているため。

 木材が必要な時は、種を拾ってきて数世代がかりで育てて使うという徹底ぶりである。

(森精は、闇森のような自身が属する森でないかぎり人が立ち入ることも気にしないし、乱伐でもしない限り伐採を止めることもしない。だが魔術師でない人間には、森精の森かどうかは見分けにくいため)



 民族

 イメージ的には王国を作る前のゴート族。大移動はしないが小移動ぐらいはする。

 基本が遊牧民なので、国における領土の概念が農耕民とまるっきり違う。しばしばそれが理由で低地の国と争いが生じることも。

 氏族単位で集落を作る。有力な氏族や呪い師は領域内に湖沼を抱えるため、水不足には比較的強い。

 熱血気質で、やられたら倍返し、ただしみんなでを実践するため、敵に回したら非常にめんどくさい相手。


 王政のありかた

 イメージは氏族連合の長。ただし氏族間の力関係がほぼ決まってきているので、ここ数十年はクラーワヴェラーレの王と言えば赤毛熊の氏族長というように世襲化している。

 グラディウスファーリーよりも原始的な王制。シーディスパタよりも上下関係ができてきている。

 なお、氏族とは共通祖先を持つ血縁集団、または、共通祖先を持つという意識・信仰による連帯感の下に結束した血縁集団を意味するが、呪い師だけは擬似的血縁集団というよりむしろ職能集団的な意味合いが強い。

 国境の向こうと交流がないかというとそうでもない。国外の氏族との血のつながり合いもある

 有力者の血族ほど人質としての価値もあるため、けっこうそういう意味では交流が盛ん

 赤毛熊の氏族は王族と同等の扱いがされるため、相手も相応の地位の存在

 イメージ的にはハイランダーの貴族化


 氏族 父系の血縁によってつながっている。

 それぞれの氏族は紋章を持ち、紋章のもととなっている動物や魔物には一定の畏敬を持つ。変則的な祖霊信仰(トーテミズム)

 例:赤毛熊の氏族では、赤毛熊を一人で斃すことが氏族長となる絶対条件。

(森からおびき出すところまでは協力者がいていいことになっているが、アエノバルバスは、家畜であるトリコルヌスを狙って出てきた赤毛熊を、氏族の人間が見ている前で殴り倒した)

 このため、幻惑狐や四脚鷲を連れ歩いている骨っ子に対する好感度はかなり底上げされている。骨なのに。

 

 氏族紋章

クラーワヴェラーレに伝わる神話の由来

 険しい山岳地帯の多くは荒涼たる不毛の地。そのような地に降り立ち、民人を導くには、より強靱である必要があるというので、武神アルマトゥーラはクラーワ地方に下す神具に加護として、力を与える獣の紋章を刻んだという。

 成獣の毛皮が鮮やかな赤に染まるという赤毛熊(ルブルムルシ)は、その剛毅さを。

 高みから四方を見渡す四脚鷲(クワトルグリュプス)は、その鋭く厳しい目を。

 群れ集まって敏く動く幻惑狐(アパトウルペース)はその智恵と団結力を。


氏族と人物

 氏族紋章の特徴=その氏族の人間の特徴と見なされるようになったため、なんとなく紋章の動物や魔物のイメージにあった人間が多いような感じがある。血液型占いレベルで。

 なお、クラーワヴェラーレは陽射しの強さゆえに陽焼けしまくる。そのため顔のシワやシミで年齢を推し量ろうとするのは異国人にとってはけっこうな難題だったりする。


 幻惑狐の氏族

 行商でクラーワヴェラーレの外に出るため、一番見聞が広い氏族。血で血を洗う復讐の連鎖で氏族の力が低下してきたとき、『同じ血に結ばれた相手には復讐が及ばない』ことを利用し、あちこちの氏族に女性を嫁がせるという婚姻戦略に出た。行商もあっても行動範囲が広いため、行く先々で子を設けることもあるが、その場合は子を必ず引き取っている。根の張り方が巧妙な氏族。クラーワヴェラーレ内では現在も弱小に見せているけど、じつはクラーワ内外に複数拠点がある。

 ククム

 言わずと知れた行商人さん。幻惑狐の氏族内ではかなりの有力者。らしい。身内を助けるためなら、自分のプライドなど即座に売り払う人。幸運の神ベネディクシームスの名前をよく口に出す。古典文字が読めるらしい。アエノバルバスにはいろいろ協力している。

 幼名はサングィス。サングと呼ばれていた。幼馴染みらしいアエノバルバスとはプライベートでは幼名で呼び合う。

 国外へも個人でかなり太いパイプを持つらしく、イグニアスラケルタ(火蜥蜴)なるものをひっぱりこもうとしているようだが……?

 フスクム、ケルメス、ロセウス

 ククムさんたちの先遣隊として先に港湾都市アエスに入った行商人さんたち。エセ神官に捕獲されて、喪心陣を使われていたゾンビさん。

 命令によりエセ神官たちの頸を折ったため、クラーワヴェラーレに戻ってきてからPTSD発症。

 パリドゥス 幻惑狐の氏族の長老格。

 ちょっと頑迷。元ゾンビさんたちのPTSD状態に手をこまねいていた苛立ちを骨っ子たちへ爆発させた。そして骨っ子の頭蓋骨を見て四つん這いで逃げ出した。

 ルフ

 天空の円環でマヌスくんやアルガともめてた一人。骨っ子に殴りかかって反撃で棍棒に罅を入れられた。

 ラテル

 ククムさんの信頼強めな中堅と若手の中間的存在。気配りもできるし目端もきくというので、ククムさんもかなり目を掛けている。

 先を急ぐ骨っ子たちにおいてきぼりにされた呪い師の道案内につけられ、しぶしぶ先導する。

 ククムさんを隊頭と呼ぶのは何度か行商隊に同行して、その手腕に心服しているから。

 骨っ子たちにたいする見方も、ククムさんの恩人でしかも友好関係が結ばれているのなら、地位だけじゃなくて有能でもあるんだろうなあ、という感じ。


 赤毛熊の氏族 力こそパワー系脳筋な氏族。

 アエノバルバス

 赤毛熊の氏族にして、クラーワヴェラーレ現王。骨っ子がお骨を借りているシルウェステルさんからは、大甥(父親の異母兄弟である叔父の孫)にあたる。最近氏族長兼現王になったばかり。(シルウェステルさん落命の速報が入ったのは先代のもと。ランシアインペトゥルス王国をつっつくネタだーと企んでた先代がぽっくり逝ってしまったので、いろいろ引き継がれてない情報があった)

 いいように若い氏族長、王をひきまわそうとする連中と暗闘中。

 幼名はテネブライ。略してテネとかテネブと呼ばれていた。

 ずんぐりむっくり系な体格に赤毛赤髭の熊男。ただし脳筋ではない。

アエノバルバスの母親は幻惑狐の氏族出身(だからククムさんとも気安い。互いに油断ならないやつと思っているけど)。

 先代の王であるアエノバルバスの父親(シルウェステルさんから見れば父親の異母兄の子、つまり半分血のつながった従兄弟にあたる)はやや変わり者。「熊の中の狐」という異名のせいか、幻惑狐の氏族が接近しやすい人物ではあったようだ。

 彼も『赤毛熊を一人で斃す』という氏族長の条件は満たしているのだが、近接攻撃をせず、落とし穴にはめてから岩石を盛大に上から落とすというやりかただっため、次の氏族長を選定する会議でもたいそう賛否両論を巻き起こした。

 なお、そのごたごた最中に後述のシルウェステルさん実父、グラミィのガワの人、ヘイゼルを連れて天空の円環をランシアインペトゥルス王国へ脱出。

 その際赤毛熊の氏族の人間にも被害者が続出し、そのせいで氏族長候補にも脱落者が数名出ている。(死亡か大怪我かは未設定)

 結果、半馬身下がってたアエノバルバスの父親が赤毛熊の氏族長=クラーワヴェラーレの王となった。 

 このアエノバルバスの父親、シルウェステルさん実父とその扱いを間近に見て育ったためか、魔術やその他の教養に対する関心が高かった。

 自身も若い頃は幻惑狐の氏族の行商に混じって出歩き、国外にお忍びで赴いたというからなかなかくだけた考えの持ち主だったらしい。

 その影響でアエノバルバスも古典文字を学び、読めるようになっている。

 この変わり種の父親がシルウェステルさんの実父にあまり悪印象を持っていなかった(というかむしろよく騒動を起こしてくれてありがとう的思考の)ため、アエノバルバス自身も骨っ子に悪い先入観は持っていない。

 むしろ、血のつながりの濃い人間がどれもこれも脳筋揃いなせいで、そうじゃない人間との付き合いができるかもと考えていたのだが、まさかの骨。ショックは受けたものの、人材としては優秀そうなので欲しいなーでも正体が知られたら揉めるよなーと考えた結果が、あのベアハッグからの耳打ちになった。骨っ子には耳殻はないが。

 エスト

 アエノバルバスの父方の従兄弟。血がそこそこ近いせいで、アエノバルバスとはなんでも腹蔵なく言うことができる、唯一無二の腹心だと思っている。だがアエノバルバスから見れば考えなしのなれなれしい従兄弟でしかない。状況次第では自分が氏族長になれるんではないかと思っているが、古典文字も読めないアホ。おまけに国家間文書に準じる格式で書いた骨っ子の親書を読まずに食べずに人力シュレッダー。どんどん自分の立場が悪くなる自業自得に逆噴射して、アエノバルバスを貶めようとしてクマパンチに沈む。

 イニフィティウス

 骨っ子ボディであるシルウェステルさんの実父。基本的に赤毛緑瞳の血縁集団にありながら、突然変異的に白金髪青眼を持って生まれたため、不義の子疑惑で浮いていた。出生時には見過ごされたがかなりの放出魔力持ち。それに気づいた呪い師と赤毛熊の氏族の政治的な駆け引きの材料に使われたため、赤毛熊の氏族に属しながら呪い師から魔術を教えてもらうという実に変則的な生き方をしていた人。

 父親が次代氏族長と王位継承について会議を開いていた時(イニフィティウス自身はとっくにレースからは脱落していると見られていた)、ヘイゼルと邂逅を果たす。異国人を利用するため捕獲しようとした父親の命に背き、氏族と袂を分かち、天空の円環をランシアインペトゥルス王国へ出奔する。 


 呪い師

 クラーワヴェラーレの社会において生と死を司るシャーマン的性格の魔術師。調停者として一目置かれる存在。

グラディウス地方の魔術師が風を呼ぶ者として船に乗るように、時に豊饒の女神フェルタリーテに祈り水をもたらす者ともなる。

魔術はこの世界の理を曲げるため、ある意味奇蹟を生じる者。

 別名は「森精の加護受けし者」。(ひょっとしたら、ほんとに彼らの始祖は、魔力暴発を起こさせないために、森精たちから魔力制御方法や魔術を教えられたのかもしんない。by骨っ子)

 クラーワヴェラーレにおいて、赤ん坊は出生直後に呪い師に見せられることで社会の一員たる資格を得る。放出魔力の多い赤ん坊はその時点で呪い師へと引き取られ、元の氏族との縁が切られる。これは厳しい生活環境において、魔力暴発のような事故を起こしかねない子に対する合理的対処という面もある。

 呪い師に引き取られた赤ん坊は複数の呪い師により魔術を教えこまれる。

風習

 葬式は鳥葬。最後に残った骨を各氏族の領域のどこかに埋める。場所によっては谷に撒くことも。

 このせいで骨っ子は『死に拒まれた死者』として、かなりの恐怖の対象になった。

 じつに正当な評価だと思う。


 呪い師の中の人物

 ・マルス

 EX主人公格。自己肯定感高すぎお子さま。

 勘違い混じりで骨っ子たちの杖を狙っている。


 ・セニオーラ

 教導者。女性。


 ・シクルス

 マルスの起こしたごたごたで骨っ子たちと同行する呪い師をどうするか、ということになった時に、深く考えることなく飛びついた。見栄っ張りで単細胞。

 呪い師すべての栄誉は自分のもの、自分の栄誉は呪い師すべてのもの、ぐらいの考え。

 なぜかマルスを骨っ子が弟子に取るために、再教育ということに罰を甘くしたと思い込んでいた。


 


地名小ネタ

・クラーワヴェラーレ 棍棒をぶんまわす

・スカンデレルチフェルム 振り上げられたモーニングスター

人名小ネタ

・ククム  真紅

・サングィス 血

・フスクム セピア

・ケルメス カイガラムシ カイガラムシからはコチニールという赤い色素が取れる

・ロセウス バラ色

・パリドゥス 淡色

・ルフ 赤(ルフス、ルーフスから……英語のルーファスの語源)

・ラテル 煉瓦


・アエノバルバス 赤(銅)色の髭

・テネブライ 闇 濃い色の表現

・エスト 側近。アホなのに。

・イニフィティウス 至高


・マルス 悪

・セニオーラ

・シクルス シンプル、思慮のない

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