ランシアインペトゥルス王国 トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯家
ランシアインペトゥルス王国 トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯家
ランシアインペトゥルス王国には四の辺境伯爵家があり、四方辺境伯と号す。
トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯家は最南端、ランシア山へと続くランシア街道の守護、および暗森闇森を南に越えたイークト大湿原、隣国トレローニウィナロンからの護りを任せられている。
トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯家 トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯爵位を受けた家。
現在はランシキャビアム一族が受け継いでいる。四方辺境伯の中で唯一魔術師系。
『この世界の外から来た者の末裔』という自称のとおり、とある手段により、この世界の中でもっとも異世界人の血を濃く受け継いでいる。
そのためか黒っぽい髪の人間が多い。また重度の黒髪フェチ揃い。
また異世界人から流出した異世界技術や知識の片鱗ばかりを蓄積しているので、領内は異世界人が見れば、異世界チートを入れられたナーロッパに、この世界の人間から見れば異様な場所にしか見えない。
フェネクス・ランシキャビアム
現トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯。52歳。
黒髪黒瞳、といいたいところだが白髪交じりの赤褐色の髪に、褐色の目。
墜ちし星と見紛うばかりに日本人に近い容貌。
息子のポイニクスを殺し、国の暗部の一員であるアロイスに捕縛されたのち、自分が使っていた人間に殺される。
……が、その今際の際に、体内に仕込まれていた地獄門が発動。
骨っ子が事態を収拾しなかったら、完全に不意を突かれたランシアインペトゥルス王国は瓦解しはじめていただろう。
放出魔力の形が黒みがかった紫のグラデーションのイソギンチャクのようだというので、骨っ子いわく、「ムラサキイソギンチャクだぬき」……いったいどんなクリーチャーだ。
片言でも日本語を喋る。
ポイニクス・ランシキャビアム
現パラリーリスバイデント魔術子爵。パラリーリスバイデント魔術子爵位は、トゥルポールトリデンタム魔術辺境伯爵位の従属爵位である。
フェネクスの嫡男。父親の尻馬に乗っていたが、そのまま地獄行きと悟り、途中で下りようとしたが逆に殺され魔力を吸い取られる。
ストゥルトゥス・ランシキャビアム
ポイニクスの嫡男(と思われる)。魔術学院生。
上級導師のアーノセノウスさんどころか名誉導師の骨っ子にも喧嘩を売り、きっちり反撃され涙目。
カメラリウス
黒っぽい褐色の髪の男。ポイニクスの取り巻きというか近臣風に振る舞うも、実はフェニクスの子。
髪の毛の色が明るすぎたせいで、嫡男とはされず。
骨っ子に夢織草がえしをされて昏倒したフェニクスを爪にかけた。
その後おいしく地獄門に喰われました。
小ネタ
・トゥルポール 痺れる
・トリデンタム=トライデント。三本刃(の槍の穂先)。
・パラリーリス パラライズ。麻痺する。
・バイデント 二叉槍(の穂先)。
魔術公爵家がトゥニトゥルスランシア=雷霆の槍なので、関連性を持たせている。
・フェネクス 不死鳥フェニックスの、悪魔としての名前。
・ポイニクス フェネクスに同じ
・ストゥルトゥス 愚か
・カメラリウス 侍従
・ウァススvassus,ウァサルスvassallus 隷属者を意味するケルト語のグワスgwasに由来する中世ラテン語。家臣。
・ミーレス 兵士
・クールソル 伝令
・プリンケプス 隊長
・ティーロー 新兵
・ウェテラーヌス 老兵