ランシアインペトゥルス王国 オプスクリタス騎士団
王国の暗部ですね。
オプスクリタス騎士団
現在王弟クウィントゥスが名目上トップとなっているお飾り騎士団の一つ。
……という情報操作下でランシアインペトゥス王国の暗部に位置する部隊。
諜報、情報収集任務の他に暗殺など後ろ暗い任務に就くことも。
任務の性質上、国王陛下か王弟殿下に絶対の忠誠を誓っている団員しかいない。
影部隊 とある砦の腐敗を暴いた部隊。
作戦中に犠牲者が出た模様も、彼らの屍死して拾う者ナシ。
部隊長の一人は『放浪騎士』アロイス。
しかし、その家名を知るものは部隊関係者の中でも王弟以外いない。
アロイス部隊長
紅茶色の髪と眼の着痩せ男子。わりと端正な顔立ちをしている。
アークリピルム魔術伯家三男。嫡子でありながら魔力ナシと判定され、家を出される。
アダマスピカ副伯家で騎士としての見習い期間を経て、騎士叙任式を迎えるも、なぜか式典途中で出奔。
以後『放浪騎士』として各領地間に火種を掻き立てる。
隣国ジェラニツハスタ王国との小競り合いにある子爵家の手勢として加わるも、馬と剣を失った。
そこを旧知のカシアスと王弟殿下に救われ、オプスクリタス騎士団の一員となる。
得意武器は双小剣。
従士すら持てない時期が長かったこともあり、その鎧(鎖帷子)が隠し武器をあちこちに仕込んだ独特のものになっているのは従士がいなくても継戦能力を失わないため、一つの武器を失っても次々と変えて戦えるようにアロイス自身が工夫を凝らしたもの。仕込み剣の鞘はさりげなく胸や腹を防護するようにコンパクトにまとめられている。
実は板金鎧一揃いより機能的でなおかつ防御能力に優れている。
暗殺など隠密性の必要な任務の際には、同様に黒っぽく染めた艶のない革の服のあちこちに鞘走らないように工夫して短剣と小剣を仕込んだものをまとい、小剣と短剣、長剣という不思議な組み合わせを帯びる。
ちなみに、チビ呼ばわりを仇敵アロイシウスあたりからはよくされているが、じつはわりと普通の身長である。「向こうが縦にも横にも膨張しているだけだ」とはアロイス談。
第二章で追加された設定。
仇敵アロイシウスをどつき倒し、そのどさくさにウンブラーミナ準男爵位を受ける。
新しく家を立てることになり、しがみついてきた実父を蹴り倒すように自身で家名を「ムータェルム」とつける。意味は多武器。自身の戦闘スタイルからくる。
バルドゥス 影部隊副長。
影では『世話焼きバルドゥス』と呼ばれていたり(気づかれるとにこやかーにどつかれる)。
物事を斜めに見る癖があるが、アロイスの知謀には心服しており、副官ポジションを心の底から楽しんでいる。
マルドゥス バルドゥスの双子にして影部隊副長。
二人揃って『アロイスの双剣』と呼ばれることも。
どちらかというと、バルドゥスが実際の兵の運用を、マルドゥスの方が後方支援を担当することが多いが、互いの任務内容をよく知っておくために時々入れ替わっていたりするらしい。
入れ替わりに気づかれると機嫌が悪くなる(自分の技術<相手の観察力ということになるから)が、気づかない人間には点が辛くなるという周囲への理不尽。
蝕部隊 魔術方面を担当。シルウェステル・ランシピウスも生前ここに所属していたものと思われる。
ディフェクタス小隊
トルクプッパ/トゥオルクス 『人形遣い/人形の支配者』の別名を持つ自称凄腕魔術師。
じっさい、道化を装っちゃいるが、かなりの実力者。特に腹話術と声帯模写と特殊メイクに近い化粧術は、部隊内でも他の追随を許さない。ただしねじれの入った良い性格。移動時に基本おっさん外見なのは過去のトラウマあってのこと。
表の顔は、宮廷における服飾師。
闇部隊
タクススなど毒使いはここに所属している模様。
ポーティオ小隊
タクススを長とする『彷徨える毒刃の群れ』の隠れ蓑の一つ。その全体像は王サマですら掴めない。
小ネタ
・ディフェクタス 欠如 月の欠如=月蝕
・トルク 金属製ネックレス的な装飾品。いろんな解釈がされている。
・プッパ 少女 人形 さなぎ 未熟な物
・ドミヌン あるじ。マスター