【とーよー200】
草木も眠る丑三つ時。
昼間は妙に騒がしいこの街に、音ひとつ立てず走る影が一つ。
アスファルトで舗装された硬い道をただひたすらとその『影』は走り続ける。
アスファルトからは歌うような声が響く。
「そんなに急いで何処行くの?」
影の答えは
「ご主人様のところ。」
影は走る。
狭い通り道を抜け、一軒の民家の二階へと
跳躍
影は自分の主人と、飼い主の眠る部屋へと侵入し眠る猫形の生物へ柔らかく話しかけた。
「ただいま、ご主人。」
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ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。