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「ん?どうしたの澪梓?」
「あぶない、って、なに…?」
俺のほうを向いた有紀に、悔しいけど身長の差があるので顔を見上げながら小首を傾げて問う。
すると有紀は真っ赤になった。ますます訳が分からなくて首をかしげる
「ど、したの?」
「なな、なんでもないっ!澪梓は気にしなくていいよ、俺が守るしっ!」
いきなりそんな宣言をしだした有紀が分からなくて、莉兎さんと拓也さんを見る。
2人も何故かうっすらと頬を染めている。
「…無自覚って罪だねぇ」
「だな。有紀も大変だ」
2人はうんうんと頷きながら有紀を哀れむような目で見つめていた。
18心配 終