18-1
*18 心配
ガラガラという音と共に扉が開く。
ざわざわしていた教室内も扉が開いた音に反応して振り向く。すると皆驚いたように目を見張った。
その視線の中心には勿論、俺。
視線が痛くて縮こまる。俯いて服のすそを思い切り伸ばす。
「澪梓くーん!」
「ぅわっ」
俺が扉の前で棒立ちしてたら、前から誰かに飛びつかれた。
その衝撃で倒れそうになるけど、その誰かは俺より小さくて軽かったから、よろけただけですんだ。
飛びついてきた人物を確認するために、さっき吃驚して閉じてしまった目を開ける。
すると、目の前に、ミルクティー色のふわふわの髪が目に入った。
この髪、知ってる。莉兎さんだ。
「莉兎、さん…?」
「澪梓君!覚えててくれたの~!」
「ぅ、うん」
「うれしい~!澪梓君全然学校こないから、心配したよー!」
「ご…ごめん、ね」
「ううん!元気ならいいのー!」
莉兎さんは俺にくっついたまま、俺と目と目を合わせてニコニコしてる。それがすこし恥かしくて、
さっきから、目を逸らすと抱きつかれるから、また目を合わせて、でも恥かしくて…の繰り返しだ。
そんなことをしてると後ろの上のほうから声を掛けられた。
「澪梓っ!!」
「あ、有紀」
「もう、なんで来るって言ってくれないんだよー!」
「ご、ごめん」
「教えてくれたら迎えに行ったのに!」
「あ、たつに…山中先生、に送ってもら、った」
「えー!兄貴だけずるいなぁ。」
「…あの、ね、有紀。ずっと、迷惑かけて、ごめん、なさい」
「ううん、迷惑なんて思ってない。」
「そーだよ澪梓君!有紀君は迷惑なんて思ってないのー!」
有紀に同意するように莉兎さんが俺に声を掛ける。それでもすこし不安だ。
「澪梓君、有紀は迷惑ってよりすごい心配してたよ。な、莉兎」
「うん、そうだねー……って、拓也ー!」
.
な、なんかキャラの口調とか難しい。
本当にキャラを忘れてしまいます。
ゼロのココロ一から読み直さないと…;;