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ゼロのココロ  作者: すぴ
御袋の味
56/84

16-3



たつにいは冷蔵庫から冷ご飯を取り出して、それを油をひいたフライパンにドサッと入れる。

てか、此処って有紀の部屋なのに勝手に材料使っていいのかな…?

…まあ、たつにいだし、いいか。


なんて、意味不明な答えで納得する。


そんなこと考えてる間も、たつにいはかっこよく料理してる。

ハムとか、ウインナーとか、卵とか、ネギとか、えびとか、貝とか

いろいろな種類の具材を何の戸惑いもなく入れてく。

たつにいの料理は、御袋の味でとても美味しいんだけど、味付けとかはそのときの気分っていう

アバウトな料理なんだ。それでも毎回美味しいから吃驚。



そんなこと考えてると、いつの間にかもう完成したらしい。



「ほら、食え」

「いただきます」


俺は皿に乗った熱々の焼飯にスプーンを通す。


「…おいひ~。」

「ふはっ、そりゃ良かった」

たつにいは少し照れくさそうに笑った。

俺は小食なほうだけど、3日も食べてないからか、それともたつにいの料理が美味しいからか、

全部の焼飯を食べきった。


「ご馳走様でした~」

「お粗末さまでした」


たつにいは俺が全部食べたのを見て、嬉しそうに笑いながら俺の頭を撫でてくれた。

俺はその大きな手に擦り寄る。すると、たつにいはまた笑いながら2,3回撫でて、

食器を持ってキッチンに向かった。


「それじゃ、そろそろ行くか。」

「ん。」


俺はそういってたつにいと一緒に部屋を出る。





16御袋の味 終

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