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メールを送ってから2分後にメールが来た。
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20××/ 4/15 9:47
To:たつにい
sub:Re:起きたよ
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分かった。今から向かう
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そう返事が来て、俺は大人しく椅子に座って待つ。
ていうか、たつにいって今授業中なんじゃない?
寝ぼけてそんなことはちっとも思いつかなかった。
あああ、俺ちょう迷惑な奴じゃん。そう一度でも考えたら、どんどん落ち込んでいく。
3日前だって、絶対授業中なのに息切らせながら来させちゃったし、だいたい小さい頃から…。
なんて考えてたら、部屋の扉が開いた。
「あ…たつにい。」
「おはよ澪梓」
「おはよ」
「もう大丈夫か?」
「全然大丈夫だよ。有難う」
「どう致しまして。どうする?今日はもう学校休むか?」
「んーん、行く。」
「無理しなくていいんだぞ?」
「大丈夫。」
「そうか、じゃあ行くか。…とその前に」
「ん?」
「たつにい特性の焼飯でも作ってやろうか?お前3日間何も食べてないだろ。」
そう言われれば、お腹すいてるかも…。
「…お願いします」
「任せろ。」
たつにいは、ニカッと笑うと白いカッターシャツの袖を捲り上げて、キッチンに入っていく。
キッチンは対面式で、椅子に座ってる俺からもたつにいの姿が見える。
たつにいの料理は凄く美味しい。なんていうか、御袋の味?見たいな感じ。
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