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ゼロのココロ  作者: すぴ
安心
52/84

14


*14 安心


痛い。頭が痛い。喉が痛い。目が痛い。ココロが、痛い。

痛い、痛い痛い痛い痛い痛い。


真っ白な世界。誰も居ない、何もない。何も聞こえない。

そこに俺は1人。

怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い寂しい、寂しい、助けて…



俺は真っ白な世界の中で、痛いと怖いと寂しいと、助けてを声を荒げながらひたすら叫び続けた。



そしたら、声が聞こえた。何もない無の世界に声が響いた。大丈夫だ、と。

誰だかわからない。けど懐かしい、安心する声。

俺はその声を聞いて、涙を流して助けを求めた。


大丈夫だ、澪梓…


力強いハスキーボイスがそう言った。瞬間、白い世界は消えた。

そこにあるのは、白くも黒くもピンクでも水色でも、何色でもない。

透明な世界。それでも、怖くも寂しくも無いのは、

俺が、安心する優し何かに包まれている所為。



俺はその何かを抱きしめた。 怖かったのだと、寂しかったのだと。助けてくれて、有難うと。

すると、その何かに抱きしめ返された。俺が居るからもう大丈夫だと。いつでも助けてやると。


その瞬間、その何かが誰かわかった。そしたら俺の表情はさっきよりも明るくなる。

有難う、有難う---たつにい。


安心した所為か、俺は浮上しかけていた意識をまた落とした。





14安心 終

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