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ゼロのココロ  作者: すぴ
騒動
50/84

13-11



多分、俺が泣き始めて20分ぐらいした頃に、食堂の扉が勢いよく開いた。

泣きながら扉に視線を寄せると、そこには息を切らしたたつにいが居た。



「おい有紀!どうしたんだ!!」

「後で話すから、澪梓を!」

「チッ」


有紀と話した後、たつにいがこっちに来た。俺はまだ泣いてる。



「やだぁ、やなのおぉ!! た、つにぃっ!たす、け…!」

俺はたつにいに助けてと訴える。

たつにいはそれを見ると、両手を広げて俺を迎える。

俺はそれを合図にたつにいに飛びつく。



「うっ、たつ、に…。こわっい!」

「大丈夫、大丈夫だ。」

「たつに…っ!」

「もう大丈夫。俺が居るだろ?」


そういってたつにいは、いつも母さんがしてくれてたみたいに、

俺の頭を2,3回撫でてから、俺の顔を覗き込んで、

『澪梓、大丈夫だから。泣くな。』って囁く。

俺はそれを聞くなり、安心してたつにいに凭れかかる。



たつにいは俺を抱き上げる。そして涙で濡れた頬と瞼にチュッと音を立ててキスをする。

そのまま、俺は泣き疲れて、たつにいの暖かい胸を抱きしめながら眠りに落ちた。





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