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俺は欧咲学園に足を踏み入れた。
中に入ってみると、やはり、とてつもなく大きい建物だった。
パンフレットには、東京ドーム8個ほどの大きさって書いてたしなー。
そんなことを考えながら頭の中に入ってる地図を思い出しながら進んでいった。
小さな森のような場所を抜けると、そこはお城でした…
「城…」
ホーエンツォレルン城と言うドイツの城を知っているだろうか?
今目の前にあるのはまさにホーエンツォレルン城だ。
「そっ、くり……。城が3つある…」
そう、ホーエンツォレルン城にそっくりの城が3つもあるのだ…。
「伊達に金持ち学園やってませんって事、かな…。」
そう独り言ちていると、 有紀の執事のミネさんが見えた。
「澪梓様、こちらで御座います。」
「………は、ぃ」
あー、やっぱ駄目だ。怖い。こういう態度は失礼なの知ってるけど、駄目だ。
「ふふ、私は大丈夫ですよ。では、参りましょうか。」
「……」
ミネさんいつれられて、1つ目の城の最上階に行った。
勿論エレベーターで。
コンコン
「滝紀さま、失礼致します…」
ガチャッ……
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