48/84
13-9
意味を考えるなり、気分が悪くなっていく。
段々俺は後ろに立つ有紀に体重を掛ける。有紀は、多分怒ってて、怒りで震える手で
俺の肩を優しく掴む。
「そういえば、お前は男とヤッたことあんのか? どうせなら処女の方がいいよな」
ニヤニヤしながら鳴海先輩が言う。
「まあ、そんな可愛い顔してたら男が寄ってくるんだろうよ。まさかの淫乱か?」
「テメェ」
有紀は俺の肩を掴む手に少しずつ力を込める。
俺はそんなこと気づかずに、頭の中で先輩の言葉を繰り返す。
-白い肌を-
-あんあん喘がせながら-
-俺のモン突っ込んで-
-犯してやろうかと-
-男とヤッたことあんのか?-
-まさかの淫乱か?-
--本当、綺麗な白い肌だね--
--可愛い声で喘いじゃって--
--僕のモノが欲しい?--
--今日は朝まで犯してあげる--
--僕の男とヤッたらお仕置きだよ?--
--そんな顔しておねだりするなんて澪梓は淫乱だね?--
鳴海先輩の言葉と連鎖して、苦しい記憶が蘇る。
.
いやぁ、なんか鳴海先輩が嫌な奴になってしまったw