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ゼロのココロ  作者: すぴ
騒動
44/84

13-5



「澪梓は、遠慮しないで良いんだからな。何かあったら俺が守るし。」

「…うん」

「なに、今の間は。」

「大丈夫、その分2人の時はいつも以上にくっつくから」


そういうと、有紀がまたクツクツと笑う。


「まあ、そういう事ならいいけどね」

いいのかよ。俺も可笑しくて笑う。


そんなことをしてると、料理が来た。

俺は料理を並べてくれた人に、

「あり、がとうご、ざいます」

って、スムーズにとは行かなかったけどお礼を言った。

すると、その人は一瞬驚いたように目を丸め、後に頬をほんのりと染めながら

「ありがとうございます。」と優しい声を残して厨房に消えた。



「…澪梓、誰彼構わず唆し過ぎ。」

有紀が飽きれた様に俺に言う。


「え?」

「…まぁ、いいや。とりあえず、食べよ。」

「うんっ」



実は、目の前に大好物のオムライスがあって、我慢するのがしんどかったところだ。

うずうずしてた手を一気に動かしてスプーンを掴んでオムライスに突き刺す。

有紀はそんな俺を楽しそうに眺めながら、自分のご飯に手をつける。



「おいひぃ~」

うまい!美味すぎる!! 上に乗っかってる卵はとろとろしてて、

その上のデミグラスソースがなんともいえない!


「こんな美味しいオムライス、初めて食べた…」

「そんなに美味しい?」

「うんっ!」

「一口ちょーだい?」

「いいよ、はい。あーん」

「んー」


スプーンに一口台乗せて、有紀の口に持っていく。

有紀もそれに答えて口を開く。

その瞬間、周りから息を呑む音が聞こえた。





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