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ゼロのココロ  作者: すぴ
胸騒ぎ
38/84

12-5


「駄目!澪梓、帰るぞ」

「…えー」

「えーじゃない!部屋で休め!」

「……」


初日から早退は嫌だ。ちゃんと授業を受けたい。

まあ、今既に授業に出てないけど。



「駄目だって。」

「有紀…」

「…駄目」

「…ゆき、」

「…だ、め。」

「……ゆきぃ」


「……」

「……」

「……ああああぁぁ!!いいよ!!けど、5時限目までここで寝とけ!!

 5時限目になっても熱下がんなかったら帰るからな!」


んー、なんかそれ早退と同じような感じがするけど…。

でもまあ、5時限目までに熱が下がってれば授業に出れるなら、今から寮に帰るよりはマシか。



「わか、た。」

「うし、寝ろ寝ろ。」


有紀は俺をベッドにグイグイと押してくる。

俺はそのままベッドに倒れこんだ。


「あ、ごめん」

「ぅー…」

「ごめんってー」


そう言いながら有紀は俺の頭をよしよしと撫でる。



その手の温かさが心地よくて、俺の瞼はだんだんと重くなっていく。




「おやすみ…」

有紀はそういって俺の額にチュッと軽くキスをした。



いつもならとても恥かしいだろうけど、今はそれも心地よくて俺はまた眠りに落ちた。





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