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ゼロのココロ  作者: すぴ
胸騒ぎ
34/84

12-1

*12 胸騒ぎ



村田先生と挨拶をして別れてから、どれぐらいの時間がたっただろう。

今俺は見たことの無い廊下を1人 ()(まよ)っている。つまり、道に迷っている。


なんせ、寝ている間に運ばれたってことで道を覚えているはずもなく。

学園の説明書に地図が載っていて、それを一応読んで大体の道は覚えていたはずだけど…。


どうしても保健室から教室への帰り道が思い出せない。

とりあえず、俺は今2階に居る。それは分かる。

保健室が2階にあることは覚えているから。

それで、2年生の教室は4階にあるから今俺は4階を目指してるんだけど…。



4階に上がる為の階段が見当たらない。

あ、この学園はエレベーターもあるんだっけ。

まあどっちにしろ、4階に行く手段が無いのだ。



一度は保健室に戻ろうと思ったけど、村田先生は忙しいだろうし。

それに来た道を覚えていない。 なんか今は全然頭が回らない。

寝起きだからかな?



此処で止まっておく事も可能だけど、知らない人に見つけられて案内されるのも御免だ。

だから俺は1人2階を彷徨ってる。


んー、どうしよう。本当に。 何気なくポケットに手を突っ込んでみたら、何かが手に当たった。



「ん、なんだ?」


手に当たった物を掴んで出すと、携帯があった。


「え…。」

なんで携帯のことを忘れてたんだ俺。


やっぱりなんか変だ。頭が回らない。いや、頭は回ってるか。ふらふらするもん。

や、なんか違うか? ああ、頭じゃなくて目が回ってるんだ。



1人で意味不明なことを考えながら、有紀にメールした




=====================

 20××/ 4/12 11:34

To:有紀

sub:迷った。

=====================


有紀、道に迷った。

ここ、どこだろう。



   澪梓

=====================




そう送って、1分もしない内に有紀からメールが来た





.

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