11
*11 安心
「んぅ…」
ここ、どこ?
さっきまで教室に居たはずだけど…?
俺は辺りを見渡した。
俺は真っ白なベッドに寝ていて、ベッドの周りには真っ白なカーテンがあった。
この雰囲気は保健室?
有紀が連れて来てくれたのかな。
俺は上半身を起した。少し目眩がした。
有紀を探すためにカーテンを開けた。
やっぱり保健室みたいで、同じようなベッドがあと5つ並んでいた。
部屋の中には包帯や消毒液が並んである棚もあった。
しばらく部屋を見渡してみると、有紀が居ない。俺を寝かしてくれた後教室に戻ったのかな?
どうしよう。
小学校の頃では、保健室から帰るときは先生に一言言って行かないといけないルールがあった。
この学校もそうなのかな?
もし、そういうルールが無かったとしても、
常識的に考えて、世話になった場所を出るときは挨拶をしていかないと失礼だろう。
けど、その挨拶する相手の保健の先生が見当たらない。
置手紙でもしたほうがいいのか…?
俺が悩んでいると、ドアが開いた。
「…お?目が覚めたかな?」
ドアから、白衣を着て眼鏡を掛けた優しそうに微笑む男の人が入ってきた。
きっと、保健の先生だ。
「は、ぃ。迷惑かけ、て、すいません…でした」
「あはは、いいよいいよ。それより、もう大丈夫かい?」
「はい…。 ありがと、ございました」
「うん、どう致しまして。」
そういって、保健の先生は微笑んだ。
ああ、なんかこの人好きだ。って思った。
「せん、せ。」
「ん、どうしたの?]
「名前…」
「ああ、僕は村田 想真って言います。よろしくね、愛川澪梓くん」
「むら、たせんせ。 よろ、しく」
「うん。よろしく。」
本当、何か好きだこの人。安心できる。
「また、来ても、いいです、か?」
「いいよ、何か合ったらいつでもおいで?」
「ありが、とう…ございま、す。 しつれい、しました…」
「はい、さようなら」
「さよ、なら」
俺は、安心できる空間を見つけた。
11安心 終
あ、はい。なんか無理やりって感じですね←
ごめんなさい。
とりあえず、村田先生は澪梓の癒しの場所にしようかと(