1
*1 過去の記憶
「澪梓、走っちゃ危ないわよ」
「大丈夫だよー、お母さん」
「こら澪梓、お母さんの言う事を聞きなさい。」
「はーい、お父さん」
「あらあら、前を向いて歩きなさい。---澪梓!!危ない!!」
「え?」
---プップー!!!
「「澪梓!!」」
ガンッッ
『おい!!人が跳ねられたぞ!!』
『誰か、救急車を呼べ!!』
『こりゃひどい……』
『子供が2人の下に居るぞ!』
その日、俺の唯一の肉親の
母と父が亡くなった。
俺が道路に飛び出して、俺を庇う為に両親が飛び出しトラックに引かれたんだ。
そう、俺が飛び出したのに。俺だけが生き残って母と父が死んだんだ。
俺が死ねばよかったのに。
その日から俺は人と関わるのが怖くなった。
もしかしたら、又俺が殺してしまうかも…
俺に近寄らないで、、人を傷つけるのは嫌なんだ--!!
------------------------------
「ハァッハッ、…ハァ、、」
夢…か。
……嫌な夢を見た。
今日から新しい学校に行くのに、目覚めが悪い。
俺は両親を亡くしてから親戚に引き取られた。
その時の生活は……また後々話そう。
1年ほど前から、1人暮らしを始めたんだ。
古くて小さいアパートだけど、とても充実した日々だった。
そして一週間ほど前に幼馴染の有紀に誘われたんだ。
『お前さ、俺の叔父さんがやってる欧咲学園って所来ない?』
『…え? い、かない。』
『なんでだよー、俺と毎日一緒に居れんだぜ?!』
『それは、うれしいけど…。でも、行かない』
『澪梓は俺と一緒に居たくないんだ……? すげー悲しい…』
『え、いや!ちがう! …行く。行くから…。俺有紀の事す、きだし…』
『やった!!馬路うれしい!さすが澪梓だな! …俺も澪梓大好きだぜ』
『……それで、入学テストはどこで受けるの?』
『あー、ちょっとまってね。 ミネ、テスト用紙を用意できるか?』
『可能で御座います有紀様。少々お待ちくださいませ…』
『ああ。 澪梓~ちょっと待ってねー、すぐ持ってくるから!』
『え、此処でやるの?』
『うん! あ、ほら、来た。さあ、やったやった!!』
『あ、うん…』
1時間後--
『…終わった。』
『馬路かよ。おまえ、コレ平均3時間かかる奴なんだけど。』
『へ、そうなんだ?』
『おま、…まあいいか。 んじゃ、ミネ採点宜しく。』
『かしこまりました。』
30分後--
『有紀様、採点終了しました。』
『おー、なん点だった?』
『498点で御座います。』
『は、馬路?!1問間違い?!』
『左様で御座います。』
『すっげ、俺、澪梓の頭のよさ舐めてた…』
『でも、1問間違えちゃったな…。残念。』
『なに言ってるの!此処の外部入学のテスト200点取れればいいほうなのに…』
『そうなんだ、んじゃあ、良かった。』
という事があり、かの有名な欧咲学園高等学部への入学が決まったのである。
その入学式が今日。
入学式って言っても、俺しか入学した人居ないから
学園の人から言うと始業式なんだけどね。
ああ、折角有紀が気を使って学費免除とか色々してくれて
はいれる学校なのに、朝から気分が悪い。
昨日安定剤を飲まなかったからか…。
俺、大丈夫かな…
1過去の記憶 終
グダグダ文でスイマセン;;