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ゼロのココロ  作者: すぴ
過去の記憶
3/84

1

*1 過去の記憶




「澪梓、走っちゃ危ないわよ」

「大丈夫だよー、お母さん」

「こら澪梓、お母さんの言う事を聞きなさい。」

「はーい、お父さん」

「あらあら、前を向いて歩きなさい。---澪梓!!危ない!!」

「え?」


---プップー!!!


「「澪梓!!」」


ガンッッ



『おい!!人が跳ねられたぞ!!』

『誰か、救急車を呼べ!!』

『こりゃひどい……』

『子供が2人の下に居るぞ!』



その日、俺の唯一の肉親の

母と父が亡くなった。

俺が道路に飛び出して、俺を庇う為に両親が飛び出しトラックに引かれたんだ。



そう、俺が飛び出したのに。俺だけが生き残って母と父が死んだんだ。

俺が死ねばよかったのに。


その日から俺は人と関わるのが怖くなった。

もしかしたら、又俺が殺してしまうかも…

俺に近寄らないで、、人を傷つけるのは嫌なんだ--!!





------------------------------


「ハァッハッ、…ハァ、、」


夢…か。

……嫌な夢を見た。

今日から新しい学校に行くのに、目覚めが悪い。



俺は両親を亡くしてから親戚に引き取られた。

その時の生活は……また後々話そう。



1年ほど前から、1人暮らしを始めたんだ。

古くて小さいアパートだけど、とても充実した日々だった。


そして一週間ほど前に幼馴染の有紀に誘われたんだ。



『お前さ、俺の叔父さんがやってる欧咲学園って所来ない?』

『…え? い、かない。』

『なんでだよー、俺と毎日一緒に居れんだぜ?!』

『それは、うれしいけど…。でも、行かない』

『澪梓は俺と一緒に居たくないんだ……? すげー悲しい…』

『え、いや!ちがう! …行く。行くから…。俺有紀の事す、きだし…』



『やった!!馬路うれしい!さすが澪梓だな! …俺も澪梓大好きだぜ』

『……それで、入学テストはどこで受けるの?』

『あー、ちょっとまってね。   ミネ、テスト用紙を用意できるか?』

『可能で御座います有紀様。少々お待ちくださいませ…』

『ああ。  澪梓~ちょっと待ってねー、すぐ持ってくるから!』

『え、此処でやるの?』

『うん! あ、ほら、来た。さあ、やったやった!!』

『あ、うん…』




1時間後--



『…終わった。』

『馬路かよ。おまえ、コレ平均3時間かかる奴なんだけど。』

『へ、そうなんだ?』

『おま、…まあいいか。 んじゃ、ミネ採点宜しく。』

『かしこまりました。』



30分後--



『有紀様、採点終了しました。』

『おー、なん点だった?』

『498点で御座います。』

『は、馬路?!1問間違い?!』

『左様で御座います。』


『すっげ、俺、澪梓の頭のよさ舐めてた…』

『でも、1問間違えちゃったな…。残念。』


『なに言ってるの!此処の外部入学のテスト200点取れればいいほうなのに…』

『そうなんだ、んじゃあ、良かった。』



という事があり、かの有名な欧咲学園高等学部への入学が決まったのである。



その入学式が今日。

入学式って言っても、俺しか入学した人居ないから

学園の人から言うと始業式なんだけどね。



ああ、折角有紀が気を使って学費免除とか色々してくれて

はいれる学校なのに、朝から気分が悪い。

昨日安定剤を飲まなかったからか…。




俺、大丈夫かな…






1過去の記憶 終

グダグダ文でスイマセン;;

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