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ゼロのココロ  作者: すぴ
先生の嫌がらせ
28/84

10-1



*10 先生の嫌がらせ



休み時間が終わって、教師が入って来た。

1時限目は数学のようだ。

はっきり言って、俺は色々あってアメリカの大学を卒業しているから

今から習う授業は復習にしかならない。

まあでも、復習は大事だし、勉強も嫌いではない。

それになにより、後ろに有紀の気配がするから、俺は黙って授業を受けた。

それなりにノートも取っていた。



授業も終盤にかかった頃、先生がチョークを置いて、こちらを見た。

俺は先生と目が合った。先生は、すごく嫌な感じでニヤニヤしてたから、冷や汗が流れた。



「愛川、編入祝いに1つ問題を解け。」


そういって、先生が黒板を指差しながら、またニヤニヤと笑う。

クラスメイトの、小さい子達が俺のほうをチラチラ見て、くすくすと笑う。



…。これは、俗に言う嫌がらせ、という物なのか?

なんで、いきなり。さっき挨拶したばっかりなのに、何で…?



だんだんと、俺の顔は俯きだす。

それを見て、先生がまたニヤニヤと笑ったのは、俺の目には入らなかった。




「なんだ?編入テスト1問間違いの天才の愛川には、コノ問題は簡単すぎたか?

 しょうがない、それじゃあ、これを解け。」



そういって、先生が新しい式を黒板に書いた。

最初の式も、きっと高校3年生ぐらいにならう問題で

一般の2年生の生徒には解けないような無いようだったのに、

新しく書かれた式は、大学レベルの式だった。

まあ、解けるけど…。



「おや?分からないのかね?」

『クスクス。いい気味。』

『ほぉんと。鳴海様と山中君に近づくから…』



ナルミサマ?なるみ、どこかで聞いた気がする。




.

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