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ゼロのココロ  作者: すぴ
無自覚
23/84

9-5


「それじゃあ、HRはじめるぞ」


俺が席に着いたのを確認してたつにいがHRを始めた。

このクラスの人達は1年生のときも全員Sクラスだったらしくて、

自己紹介とかも無くHRは進んだ。



HRが終わって、休憩時間。

俺がボーっとしてると、有紀が後ろから話しかけてきた。



「よっ、大丈夫かー?」

「う、ん。だいじょぶ」


そういって、有紀が俺の頭をなでてくれる。

有紀になでられるのは好きだ。だから、無意識に目を細めて有紀の手に頭を摺り寄せる。


有紀(可愛いっ)



「ん、澪梓は相変わらずだなぁ」

「うん、」

「それより、やっぱ詰まっちゃうのな。」

「…う、ん。ごめん、ね…?」

「ううん!無理しなくていいんだよ~。 それに、2人きりになればいつでも聞けるからね」


最後のほうは耳に口を寄せて小声で囁いてきた。

俺ははずかしくて、一気に紅潮する。


「ちょ、ゆきっ。やめ、」

「ごめんごめん。」


絶対ごめんって思ってない。

まあ、許すけど。


そっからも少しじゃれてると、前の席の子が振り返った。



「なぁに~?有紀君と転校生君は知り合いなの~?」

振り返った子は、ミルクティー色のふわふわでくるくるした髪を靡かせて

大きなこげ茶色の瞳で俺と有紀を交互に見ながらそういってきた。



「…」

すごい可愛い子だ。女の子に見える。



「ねー?」

もう一度たずねてきたけど、俺は黙り込む。

すると、有紀が答えた。




「ごめんな、この子あんまり人と話すの得意じゃないんだ。

 澪梓とは、幼馴染!! 可愛いからって、手ぇ出すなよ?」


「そーなんだー! 逆にこっちこそごめんね! 怖がらせちゃった?」

「…(フルフル)」


俺は頭を横に振って、大丈夫だと伝える。




.

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