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ゼロのココロ  作者: すぴ
無自覚
22/84

9-4



「静かにしろ。今からそいつを紹介する。

 愛川、入って来い」



あ、呼ばれた。

深呼吸をして少し震える手でドアの取っ手を掴む。



~ガラガラ~


ドアを開けて、手招きしてるたつにいの横に向かう。

クラスメイトからの視線が痛いけど、気づかない振りをして。



「それじゃあ愛川、自己紹介してくれ。」


「…愛川、澪梓で、す。よろし、く…お願いし、ます」

前を向くと、沢山の目がこっちを見てたから、俯き気味に短いけど、精一杯大きな声で自己紹介をした。



「おし、」

といって、たつにいが微笑む。

俺も釣られて薄笑いを浮かべた。



『(可愛い)』

とクラスの皆が思ってるなんて知らずに。



「愛川の席は、あの窓際の席だ。」

そういって、たつにいが1つ開いてる席を指差す。



「わかり、ました」

俺はその席へ向かう。


席へ向かうとき、



「可愛い」

「抱きたい」


とか言ってる人達が居た。

少し目眩がしたけど、もう少しで席に着くので頑張って耐えた。



席に向かうとき俯いてたから気づかなかったけど、

俺の後ろの席が有紀だった。



席についたら、有紀が笑いかけてくれた。



「良く頑張ったね」

「う、ん。ありがと」


いつも有紀と話すときは詰まったりしないんだけど、今も視線を感じるので、少々言葉が詰まる。




.

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