21/84
9-3
そしたらたつにいが一歩踏み出した。
「俺が呼んだら入って来いよ。」
「うん。」
~ガラガラ~
『ぎゃああああああああああああああああ』
たつにいが教室に入った途端に体育館の時程では無いけど、野太い声が教室で響いてた。
やっぱり、8割がゲイとバイってだけあるんだな。
「静かにしろー」
たつにいがそう一言言うと、いっきにシーンとした。
…と思ったら、また次の瞬間からザワザワとしてきた。
『山中先生カッコイイ!!』
『抱いてぇぇ!』
『今日も美しい…』
『抱かれたい…』
とか色々聞こえてくる。
抱いてってゆーのは、まあそういう事だよね。
まあ、うん、思うのは個人の自由だとおもう。
「今日は皆知ってる通り、転校生が来た。」
『知ってる!体育館に居た子でしょ?!』
『あいつ、可愛かったよな…』
『でも、鳴海さまに近づくなんて…!!』
なんて1人でうんぬん考えてると、いつの間にか俺の話にすり変わってた。
.