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ゼロのココロ  作者: すぴ
無自覚
20/84

9-2



「と、とりあえず、もう教室だぞ」

たつにいが、ちょっと顔を赤らめてそういった。



「それじゃあ、俺先に教室入っとくから」

有紀がそう言って、教室に入っていく。



俺とたつにいは、教室の隣にある控え室に入って

クラスの全員が教室に入るのを待つことにした。




「ほら、飲め。俺特製のココアだぞ」

「わぁ~、たつにぃありがと~」



たつにいの作ってくれたココアを受取って、猫舌な俺はふーふーしてから飲む。


「ぁち」


冷ましたんだけど、やっぱりまだまだ熱かった。

俺は火傷しちゃって涙目になりながらヒリヒリする舌をベーっと出した。



「大丈夫か?」

「ぅん、ちょと舌ヒリヒリするー」

「ふっ、氷でも舐めとけ」

「ぬー…。」




たつにいは意地悪そうにそういって、氷を出してきた。

しょうがないので、それを口に含む。



「はふひいのいひはふ(たつにいのいじわる)」

「ふはっ、なに言ってるか分かんねーよ」

「うぅー」



「それより、もうそろそろ皆教室に入ったんじゃないか?」

「…ん、もう行く?」


俺は口の中にある小さくなった氷をゴクンと飲み込んで、

たつにいにたずねた。



「おう、行くぞ。気合入れろよ」

「ん」

「大丈夫、俺と有紀が付いてるし。」

「ありがと、大丈夫」





俺は、自分の両頬をペチンッと叩いた。

ちょっとジンジンするけど、気合が入った気がする。




.

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