表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロのココロ  作者: すぴ
担任
13/84

6



*6 担任


シャワーを浴びてさっぱりした所で、制服に着替えた。

広い風呂場を満喫していたら、思った以上に時間をかけていたそうだ。

入学式もとい、始業式は、あと20分で始まる。

俺は、風呂に30分ほど入ってたことになる。

しかも、シャワーだけでだ。


俺、そこまで風呂好きじゃなかったはずだけど…。

でもまあ、あの広さに戸惑ったからしょうがないよな。


そして、急いで制服に着替える。

新品なので、パリパリしてるカッターシャツを着て、その上から黒のカーディガンを羽織る。

そして灰色のスラックスを履いて、赤色のネクタイを付ける。



普通にどこにでもありそうな制服だけど、素材がいいらしくて、

制服だけで6桁越すんだって。

いい加減金かけすぎだろ。



そろそろ、時間もやばくなったので現金兼鍵のカードを持って部屋を出る。

そういえば、昨日滝紀さんから、


『澪梓君は新入生だから、始業式の前に職員室に行って担任の先生と体育館に来るように』


て言われたんだった。

それじゃあ、先に職員室に行くんだよね。


担任ってどんな人だろう…。

不安だ。けど、行くしかない。



もう全員体育館へ向かったのか、廊下には誰も居ない。



俺は寮を出て、職員室へ向かった。

庭には、さすがに1人2人と人が居たけど、

誰も俺には気づいて無いみたいだ。よかった。



職員室の扉の前に立ち、ノックする。

--コンコン


「し、つれい、します…」



そう言い、ドアを開ける。

すると、中にはいろんな人が居た。

職員室だから当たり前だけど、俺の途切れ途切れの喋り方と、初めてみた顔に驚いたんだろう。

中の人が俺を見てる。俺はびっくりして、うつむいた。

すると、



「澪梓、こっちだ」

と、聞きなれた声がした。


声のしたほうを見ると、たつにいが居た。


「た、つにいっ」



俺はそういってたつにいに駆け寄った。

すると、もっと視線を感じた。たつにいって呼んだのがいけなかったのかな。

俺は少し後悔する。



「大丈夫だ。俺が居るだろ?澪梓は俺が守るから。」


そう耳元で囁かれ、少し恥かしくて頬を染める。


「うん、有難う。大丈夫だよたつにい。」

俺も小声でそうつぶやく。



すると、たつにいは笑った。



「俺がお前の担任、山中達紀だ。お前は、2年S組だ。 それじゃあ、体育館行くか。」

「うん」



それからは、いろんな人に見られたけど、隣にたつにいが居るから安心して体育館に迎えた。





担任の先生がたつにいでよかった。でも、たつにいが先生ってちょっと笑えるな。

有紀も同じクラスみたいだし、安心だ。


何だかんだいって、俺は2人に甘えてると思う。

いつも俺を守ってくれる2人には感謝しないとね。



6担任 終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ