魔法使いの依頼part2
さてはて・・・依頼のあった街へやってきまた・・。
「・・・!すごい結婚式ムードだ!すごっ。」
私はキラキラと飾り付けられた装飾品を見てはしゃいでいた。あまり家ではこういうのをやっているのを見たことないし・・。
あ!でも一回だけお兄様の誕生会をこっそりと見た時にこんな感じだった気がする。キラキラと飾り付けられていて中央には丸くて大きなケーキが・・おっと今は私の家のことは関係ないない・・。依頼に集中しなければ!
・・さっきから一言も喋らないアレンを見上げるときょろきょろと辺りを見回している。?何かあったのだろうか。
「・・・依頼主はどこだ?」
お・・依頼主を探していたようだ。普通手紙が依頼主の元まで鳥に変化して連れて行ってくれるものなのだが・・。んー。この手紙故障しているのかな?おーいおーい・・案内しようとする気配すらないし・・。
仕方がないので一軒一軒尋ねて回ることとなった。ーもう後で魔法省に訴えてやる。
「・・・・すみません。魔法省の者なのですが魔法省に依頼された方をご存じありませんか?」
「魔法省に依頼・・・?すみません分かりません。」
↓(小声)
「ちょっとちょっと!(依頼書に書いてあったでしょ!ここで結婚する予定の花嫁が依頼主なんだから近々結婚する花嫁の家を教えてくださいとかで大丈夫だよ。)」
私はアレンの服を引っ張って小声で助言をした。まぁ旅のパートナーだし?これくらいは許されるはず。
「・・・。そうか。助かった・・。すみません。聞き方を変えます。近々ここでご結婚される予定の花嫁の家を探しているんですがご存じありませんか?」
おっと・・ほぼほぼ私の言葉をコピーした。まぁこれで依頼が早く終わるならいいだろう・・。
「あぁ!それなら知っているよ。ここの突き当りをまっすぐいって左に曲がると赤い屋根の大きな家が見えてくる。そこが花嫁の家だよ。」
ご親切に地図も書いてくれた。・・とっても言い方。お礼を言い依頼者の花嫁さん宅のベルを鳴らした。
ゴーンゴーンゴーン
ベルが家の中から響いていてこちらまで聞こえてきた。するとバタバタと足音が聞こえてきて玄関の扉が開いた。
「あ!もしかして魔法省の方でしょうか?」
「・・・・そうです。アレンと申します。そしてこちらが・・。」
「リリカです。よろしくお願いします。」
「あら!リリカって大魔法使い様と同じ名前なのね。フフなんだかとっても強い方々に来ていただいた気分。どうぞ。中へお入りください。」
・・・あっぶな・・まさか大魔法使いの名前を知っている人だったとは。まぁいい感じに解釈してくれたし良かった良かった。・・・これからこの名前も変えた方がいいんだろうか・・。?
まぁいいか。とかってに心の中で了承し目の前にいる依頼に集中しようと思った。
「あ、すみません。名乗っていませんでしたよね。私はレフラと申します。三日後に結婚式も控えているのですが・・。依頼書にも書いた通り。一週間ほど前から夫になる予定のフィニックの様子が変で。前はとっても穏やかだったんです。でも・・なんかおかしくて・・。」
レフラさんは不安そうな顔をして私たちに話してくれた。・・確かに呪いは存在します。だけど呪いは魔法省から禁止されているし・・、見習い魔法使い・魔法使い・大魔法使い(一部を除く)が使えば罰則です。多分魔法省を追放され魔法使いの称号も剝奪される。怖いよね・・。魔法使いの称号をなしに魔法を使えば捕まるのでまぁ魔法使い人生のエンドと考えていいものだ。
大魔法使いの一部を除くと言ったのは十年以上大魔法使いをやっているものだけには解呪の呪いの専門の研究許可が出るのでまぁ呪いを扱うこともできるというわけである。
今の大魔法使いだと赤と黄の大魔法使いがその資格に当てはまるがあの人たちがそんなことをすると思えないし・・それに本当に呪いの案件なら前にも言ったところ普通魔法使いの案件にならないのだ。
だから呪いではないんだろうけど・・・。
「・・・では婚約者様に会うことはできますか?」
「はい・・。置くの部屋にいます。今日はまだ部屋に入っていないのでどんな状態なのかは分からないんですが。」
そう言うとレフラさんは私たちを奥の部屋へと案内してくれた。
「・・・ここです・・・。」
アレンは部屋をノックしましたが返事はない・・。いないわけではなないんだろうけど・・。
「・・・すみません。失礼します。」
そう言うとアレンは部屋のノブを回して中へ入ろうとした。
「・・・・?・・・!「