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天才魔法使いはもういない  作者: 雪道 蒼細
一・五章 魔法使いの任務編
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魔法使いの任務part1

 魔法の店を堪能した後そのまま夜が明け私たちは木陰で一休みしていた。


 「流石にずっとは疲れたね・・。」


 「・・あぁ。」


 アレンはそう言い鞄から水筒を取り出し勢いよく飲んでいた。私も何か飲み物をと思いカバンをあさっていると・・。


 「ボンッ」


 「わ、何の音??」


 急に音がして私は辺りを見渡した。だけど周りには何も・・いや、あった。バリバリあった。アレンの目の前に手紙がふよふよと浮いている。


 見たことあるような気がするけどこれ何だっけ?絶対にここ数年以内には見た気がするんだけど・・。


 「・・これは。」


 アレンは手紙を手に取り中身を確認した。あ!思い出した。そうだこれ。魔法使いの依頼書だ。アレンが受け取ったものも魔法使いの依頼書のはずだ・・。


 これは前にも説明したけど魔法使いの試験に合格すると自動的に魔法省に所属することになる。そこで定期的に魔法使いへ依頼書などが届く。え.私はないのかって?


 ふふん。私、大魔法使いともなると魔法使いでは解決できないような依頼しか受け付けていないんだよ。まぁ大魔法使いともなると研究が仕事が中心。ま、その大魔法使いも近いうちに辞めるんですけどー。


 「・・。」


 アレンはまだ依頼者の手紙を見ている・・。そんなに大変な依頼だったのかな?私もアレンの手紙を覗きこんだ。


 ええと、『近頃彼の様子がおかしくなり始めたんです。私たち数日後に結婚式なんですが彼、最近物に当たったり急に苦しみ出したりしていて。なにか呪いでもかかったと思い依頼しました。どうか魔法使い様のお力をお貸しください。』


 ーーーっと。


 呪いか、最近私も呪いの類は見ていないけど・・呪いなら大魔法使いに回ってくるはずだし呪いではないはず・・魔法省は一応内容確認はしてるはずだしね。


 「依頼、やる?」


 「だが魔法使いの塔へ行くのが遅れてしまう。リリカは急いでいたんだろ?」


 おっと、まさか心配してくれていたとは。でも依頼は最優先事項・・。やらなければ魔法省からのお叱りと圧がかかる。実際に魔法使い時代一回さぼったらめっちゃくちゃ怒られた。今でも一部の魔法省職員に嫌われているのはまた別の話・・。


 「そんなの気にしないで。依頼、手伝うから!やろう!」


 私がそういうと少し目を見開き「ありがとう」と言ってきた。そして私たちは依頼者の元へ向かうのだった。




 

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