祝福の魔法を君に
十分後・・。大魔法使いの話をしていたら宿に到着した。なんで見つからなかったかというとそもそもここの街は魔法の街と言われるほど魔法使いの人口が高い・・。(ほぼほぼ見習い魔法使いと魔法使いといってもいいほど)
そのため魔法を使わなければお店などが出現しないというユニーク?な作りらしい。知らないよそんなの!!
おかげでかなり街を歩き回った。疲れた。。だけど災難は続くことになる・・。なんと部屋が空いていていなかった。野宿はなんというかしたくない・・というかしたことない!魔法はもう使いたくないし・・。
「・・リリカ、魔法の街なんだ野宿のセットも店で売っているかもしれない。見に行かないか?」
「そ、そうだね。」
そうして私たちは宿屋を出てまた外を歩くことになった。・・もう足がパンパンだし・・。もう一回いけど疲れた・・。だけど魔法にはもう頼らない!!ここは意地でも頑張らなければ・・。
・・でもこうしてみるとお店がたくさん。この街も一度も来たことがないので心が少し踊っている。いつ来たかはあんま覚えてないけど疲れなんて吹っ飛んじゃう!だけど売っているものは魔法の道具ばかり・・。アレンは楽しいかもしれませんが
私は・・・。
「・・珍しいものばかりだな・・。竜のうろこやユニコーンの角実物は初めて見た・・・?リリカ、体調が悪いのか?。」
無口の私を心配させてしまったようだ・・。でも面白くないわけじゃない。ただあんま関わりたくないだけ・・。もう魔法には嫌な思いでしかないから。
「ごめんね心配せちゃって・・大丈夫!」
「・・そうか。」
そう返事するとアレンは私に祝福の魔法をかけてくれた。これは・・・祝福の魔法だった気がする。あんま使わないからすぐ名前が出てこなかった。
「・・?なんで祝福の魔法を・・?」
「一番最初に覚えた魔法なんだ・・。子供に祝福の魔法をかけてあげると喜んでくれたから・・。」
「もう、子供じゃないです!・・・でも・・。ありがとうございます。こういう魔法もあるんですね!」
私は笑顔でアレンに言った。祝福の魔法、かけかたは知っていたがかける相手もいなかったしましてや
魔法で笑顔にさせるなんてことないと思ってたのに・・・。
私はずっと攻撃する魔法などにしか触れてこなかったし。・・・でもなんでだろう。少しだけこの魔法が懐かしい気もする・・なんでだろう?・。・・・少しだけ魔法を見直してあげてもいいかもしれない。
「ソアン、魔法の道具、見に行こっか!あっちにも珍しいものがあるよ!私詳しいんだから」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。」
慌てるソアンをよそに私は街を小走りで走った。。