祝福の魔法
大魔法使いの話をしていたら宿に到着しました。
なんで見つからなかったかというと
そもそもここの街は魔法の街と
言われるほど魔法使いの人口が高いのです。
(ほぼほぼ見習い魔法使いと
魔法使いといってもいいほど)
そのため魔法を使わなければ
お店などが出現しないというユニーク?
な作りだそうです。
おかげでかなり街を歩き回りました。
ですが災難は続きます・・。
なんと部屋が空いていませんでした。
野宿はなんというかしたくないですし
魔法ももう使いたくないですし・・。
「・・リリカ、魔法の街なんだ
野宿のセットも店で売っているかも
しれない。見に行かないか?」
「そ、そうですね。」
そうして私たちは宿屋を出てまた外を
歩くことになりました。
でもこうしてみるとお店がたくさんです。
この街も一度も来たことがないので
心が少し踊っています。
ですが売っているものは魔法の道具ばかり
です。アレンは楽しいかもしれませんが
私は・・・。
「・・珍しいものばかりだな。
竜のうろこやユニコーンの角
実物は初めて見た・・・?
リリカ、体調が悪いのか?。」
無口の私を心配させてしまったようです。
「すみません、大丈夫です。」
「どうか・・。」
そう返事するとアレンは私に
祝福の魔法をかけてくれました。
「・・?なぜ祝福の魔法を・・?」
「最近覚えたんだ・・。
子供に祝福の魔法をかけてあげると
喜んでくれたから・・。」
「もう、子供じゃないです!・・・でも
ありがとうございます。こういう魔法も
あるんですね!」
私は笑顔でアレンに言った。
祝福の魔法、かけかたは知っていたが
かける相手もいなかったしましてや
魔法で笑顔にさせるなんてこと
ないと思っていた。
・・・少しだけ魔法を見直してあげてもいいかも
しれません。
「ソアン、魔法の道具、見に行きましょうか!
あっちにも珍しいものがありますよ!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。」
慌てるソアンをよそに私は街を小走りで
走った。。