作戦実行!!
『まずは、僕がやつの注意を引く』
男子部員は猛獣と化してしまった国賀の前に立つ。
『僕の防御魔法なら、攻撃されないで済むからね』
避けて避けて、避けられない時は防御魔法。
この作戦は如何に相手の隙を作るかにかかっているんだ。
『そして、川島先輩は僕が注意を引いている間にやつの背後に潜り込む』
私と翔ちゃんは幼馴染だ。
私が2歳くらいの時、私がいた街は事故によって一瞬にして更地と化した。
私たち家族はちょうど旅行に行っていたため被害はなかったが、引越しをすることになった。
引越し先で私と一緒に遊んでくれたのが彼だった。
いつも私に優しく、色々なことを教えてくれた。
「だから!!」
私は彼の背後に着き、翔んだ。
「ここであなたを助ける!」
私の最大限を放つ。
「風奏魔法-開!」
強烈な魔法が炸裂した。
魔法には奥義魔法というものがあり、普通の魔法よりも威力などの性能が上がったものがある。
今回放たれたものも同じであり、並大抵の人間には到達することはできないものだ。
彼は一気に体勢を崩し、地面に倒れた、はずだった。
「ぐああああ」
咆哮をあげ、ものすごいオーラのようなものを放った。
「うっ」
思い切り吹き飛ばされた。
『その間に先輩達を呼びに行って』
開始の合図と共に先輩達がいる方へ向かう。
おそらくまだ遠くまで入っていないはずだ。
私は戦闘能力はほぼ皆無。
だからと言って、ここで止まったらあの日と同じだ。
こちらに走ってくる2つの影が見えた。
「せ、先輩!」
声を荒げながら言った。
「もう大丈夫だから落ち着いてね」
そう言い、急いで現場に向かう。
ドカーン。
かなり大きな音がした。
おそらく川島先輩だろう。
ようやく着くと血だらけの人間が奥にみえ、その前に人が精一杯持ち堪えているのが見えた。
「な、なにあれ」
小鳥遊が言った。
「うっ、ぐはっ」
真っ赤に染まり、吹き飛ばされた。
「い、行くよ!」
動揺が声に漏れている。
その時、ある声がした。
小鳥遊ではなかった。
「爆撃魔法-烈」
その声と同時に怪物は炎に包まれていった。
「すまない、遅れてしまったようだね」
申し訳なそうに言う。
あの姿、魔法どこかで見たことがあるようなー
「だ、WMC1位の神楽・フランマ・凌…!」
「よし、彼は戻ったよ。では、僕はこれで」
そう言い、この場を後にした。
「ごめん2人とも。君たちを守れなかった」
そう苦しそうな声を小鳥遊が出した。
しかし、明石が言う。
「ん?確かに2人とも血は流してるけど大事には至ってないよ」
へ?と素っ頓狂な声が小鳥遊の口から出た。
「これなら私の魔法で治癒できるよ」
明石が言った。
「私には彼が自身を制御しようとしているように見えた。多分、傷つけたくはなかったのだろうね」
そう言い、事件を振り返る。
今回は結果的に良かったけれど、私は結局何もできなかった。
お待たせしました。
結局1週間空いてしまいました。
次の話は絶対早く出すので待っていて欲しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回も楽しみにしていただけたら嬉しいです。