入学初日
私は幼い頃、両親を亡くした。
とある戦争によって。
205x年、ついに人類はAIに勝つ手段を手に入れた。
魔法だ。
〜魔法…21世紀初頭に人類が思い描いていたものと同じもの。最近の研究では、魔法自体は昔から存在していたそうだが、見つからなかったのは、魔法の発動法の発見がされていなかったためだったとされる。
204x年、AIが人類を超えた。
AIが人類を支配した。
2040年代に入ると、AIはあらゆるデバイスのハッキングに成功し出した。
そこから時間はかからなかった。
軍事品までハッキングされ、人類を滅ぼそうとした。
人類が滅びようとしていた時、ある者が魔法を発見したらしい。
数年経ち、ようやく人類が再び元の地位に戻った。
しかし、当然のように新たな問題が現れた。
人類は再び歴史を繰り返す。
現在21xx年では人口の約7割が魔法を扱うことができる、魔法社会へとなった。
第x次世界大戦以降、数十年は地球に平和がもたらされた。
しかし、その均衡が現在崩れようとしていた。
21xx年4月4日。
一気に何かが溢れ、体が抉られたような痛みが私の目を覚ませた。
「ん」
またあの夢をみた。
私は両親を亡くしてから、何かが欠けた。
感情が欠けたと言われたらそうな気もするし、そうじゃない気もする。
しかし、人は私を変な人だと言う。
ドンと言う音と共におっはー!!とものすごいデカい声が聞こえた。
大伴鈴音だ。
私をここに泊めさせてくれている。
あの戦争の後、私は行く宛がなかった。
その理由は…またあとで。
そして彼女の親が私が道端で1人でいるところを保護してくれた。
「お!起きてる!おっはー!」
「…おはよう」
「もー、今日から学校通うんでしょ!ちゃんとシャキッと!」
「…ごめん」
そう言い、パジャマを着替えて制服に着替えた。
「いやー今日からだね学校!同じクラスだといいねぇ!」
「そう…だね」
などと会話しながら、朝食を食べた。
「よし!行くよ!」
「あーあ。違うクラスだぁー」
「まあ大丈夫だよ」
「私が大丈夫じゃなーいー」
そう言いながら、わかれた。
「えっと、1年…A組」
その時後ろから誰かに肩を叩かれた。
「君もA組ー?」
「ん、まあ」
「よろしくね♪」
キーンコーンカーンコーン。
「よし、じゃあまず自己紹介から始めようか」
ここは日向学園高校。
なんでも日本でも最難関の高校らしい。
私は鈴音に連れられてこの学校に入学した。
入試は筆記試験と実技試験の2つ。
筆記試験では知識や思考力、魔法に関する問いかけなどであり、全国で1番難しいのだと。
実技試験では運動能力や判断力、魔法による実技などである。
私は生まれつき魔法が扱えないのだけれど、なぜか受かっていた。
「じゃあ、私からね♪」
さっきの女だ。
「私は臼井有彩。みんなよろしくね!」
わいわいがやがや。
うるさい。
なんて思っていると、
「ねえ、あなたれいちゃんだよね?よろしく!」
なんだっけこの人の名前。
「…よろ」
「中学何部入ってたー?」
「ない」
「趣味とかあるー?」
「ない」
「好きなものはー?」
「ない」
キーンコーンカーンコーン。
「ねえ!れいちゃん一緒に帰ろ!」
「いや、鈴音とこれから…」
「おーいれいー!」
こちらに走ってくる。
「あれ?友達もうできたのー?3人で帰る?」
「そうしよー!」
3人で帰ることになった。
「ねえねえ!れいたちはクラスどうだった?」
「いや別にふt『よかったよ!!』
遮ってきた。
何故遮ったのだろう。
「いやー、でも楽しみだね。これからの高校生活!」
なにか、嫌な感じが漂う。
「何人友達できるかn…」
ドンとものすごい音がした。
ただの音ではなかった。
「!」
丸いものが宙を飛んでいた。
首が吹き飛んでいた。
こちらを見ていた。
理解が追いつかなかった。
有彩の首が吹き飛んだのだった。
「なっ!!」
鈴音が魔法を使って迎撃した。
どのくらいたっただろう。
声が聞こえた。
その声はとても憎悪に満ちているように聞こえた。
「ふん、裏切り者のゴミ虫どもめが」
そう言い放ち気配を消した。
嫌な気配だった。
家に帰った。
2人で無言で帰った。
私もそうだが、鈴音も何も話せなかった。
何故彼女は殺されたのか。
あいつは何者なのか。
何か私に出来ることはなかったのか。
私は無力であった。
ここまで見てくださりありがとうございます。
この先も登校するつもりなので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。