怨み、呪い続けよ
ロシアのウクライナ侵攻によって、罪なき子供たちが戦渦に巻き込まれて死んでいく姿を見て、その憤りを感じて詠んだ詩
怨み、呪い続けよ
戦火に巻き込まれた罪無き子ども達よ
神の祈りによって 安易に昇天するな
いまこそ 亡者となって 立ち上がる時だ!
正義の名のもとにおまえ達を死に追いやった者達に 怨みの言葉を投げつけろ
おまえ達は 奴らの食べ物を奪ったか
おまえ達は 奴らの土地を奪ったか
おまえ達は 奴らの家族の命を奪ったか
否
おまえ達は、日々の暮らしの中で、家庭での安らかな時間を求めていただけだ
祖父母がいて 父母がいる 兄弟たちが笑っている
そんな家族と一緒に過ごす時間が ずっと続くようにと望んでいただけだ
そして 将来は 誇りと生きがいをもてる職業につき
その成果によって他人を喜ばせることができたなら どんなに幸せだろうと 夢見ていただけだ
おまえ達のだれが 戦争をしかけ 罪も無い人々を殺し
祖先からの土地を侵略して 国を滅ぼそうと思ったというのか
にもかかわらず おまえ達に銃を向けた簒奪者は
おまえ達がこの世界を滅ぼそうとしているとデマを飛ばす
だから この戦争は正義なのだと………
そんな言葉によって、そんな侮蔑の言葉によって送られて
おまえ達は昇天することができるのか
なぜ殺されなければならなかったのかもわからないうちに
死に追いやられたというのに………
だからこそ お前たちよ 今こそ復讐の鬼となって
奴達を怨み 命を奪った簒奪者に呪詛の声をあげろ
集合住宅に 教会に 学校に そして病院にまで
正義の名のもとに 砲弾が打ち込まれ
お前たちは
塀や壁の下敷きとなり ピザ生地のように押しつぶされた
爆風で手足がもぎれ 撃ち込まれた破片で、身体が血だらけとなった
出火で皮膚が焼けただれ 炎に包まれて炭となったのもいる
その身体は 埋められもせず 路上に投げ出されたままだ
いまこそその姿を ミサイルのボタンを押した者たちに 発射を命令した者たちに見せつけろ
この戦争をしかけた者たちに この戦争が正義だと言い続ける者たちに
死と対峙することを押し付けられた不安と恐怖を
殺された苦痛の喘ぎと叫びを
突然、肉親と別れることになった悲しみの声と涙を
奴らの全ての脳内細胞に焼き付けるまで、毎日悪夢となって苛み
怨みの言葉を耳元でささやき続けろ
自分たちの言葉や行為が 不名誉で恥ずべき行為だと思われるまで
奴達の良心に爪を立て
怨みと中傷で、心を痛めつけるのだ。
その手をゆるめるな
不安と恐怖 そしてその罪深さに 心が潰れるまで その声を止めるな
この呪によって、その禍が奴らの家族全員に及ぼし
戦争を正当化する気持ちが灰塵と帰すまで 呪い 呪い続けよ
神の救済を望むな
おまえ達の苦しみ 悲しみ 怨み 辛み 口惜しさ、を奴らに叩きつけるのだ
一切妥協すること無く、低く絶え間なく怨み続けよ
子ども達のこれからの人生を勝手に奪っていける正義の戦争などないのだと
偽政者に知らしめよ
怨み、呪詛続けよ
無垢で罪のない子供たちの未来を突然奪った武器を持ったその手に
罪深さを痛感させ すさまじい自己嫌悪と共に
悔恨と恐怖で 奴らの手が震え
簒奪者の一人一人が 武器を投げ捨てて逃げ去るまで………
そして 戦争を止め、平和がおとずれるまで………
まだこの地上に残されれている愛する者たちを守るために