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謀略編・第二十六話

 謀略編・第二十六話更新します。

 

 今回は越前・一乗谷城が舞台。白粉の毒の続きになります。

永禄五年(1562年)四月、越前国、一乗谷城、武田信親――



 俺は今、信玄パパが本拠地としている一乗谷城に来ている。

 この城は公家趣味の朝倉家が本拠地としていたせいか、いわゆる『雅』と言われる物が城内にも多々存在している。

 既に咲き時を終えてしまった梅の木が良い例だ。他にも池があったり、そこに続く小さな川があったりと、正直、俺には理解しがたい物がある。

 池はともかく、川なんていらんだろう、と。

 他にも菖蒲や牡丹が植えられていたりするのを聞くと、いっそ引っこ抜いて果樹に切り替えては?と思わなくもない。

 俺は花より団子なんだ。


 そんな城に質実剛健な信玄パパが住んでいるのは、やはり地の利の問題があるからだ。西に向かって伸びていくには、なるべく西側にいた方が良い。

 それとは別に、もう一つの理由がある。

 それは三条ママの存在だ。三条ママは公家の御姫様という出自。雅な物をとても好む。

 だから躑躅ヶ崎館と比べて、明らかに自分の感性に合うこの城を気に入っているのだ。

 ……さすがに躑躅ヶ崎館と比べるのは、自分でもどうかとは思うんだが。


 そんな城へ、俺が加賀の内政を放り出してまで、愛娘の月を連れて訪れたのは、三条ママが寝込んでしまった、という話を信玄パパから教えて貰ったからだ。

 病名は気鬱の病。要は気分が落ち込んでふさいでしまった、という事だが寝込んでしまうとは尋常ではない。

 その原因も俺は教えて貰ったのだが、幼い月の前で怒り狂う訳にはいかない。今は激情を押さえなければ、そう思いながら加賀へ戻って来たばかりの長親(河田長親)を案内役として、俺は越前に来たのだ。


 「思ったより早かったではないか、二郎」

 「事情が事情で御座います。加賀の差配については、何も問題は御座いませぬ。それよりも」

 「ああ、三条だな?其方が連れて来てくれた月のおかげで、幾分かは気分が良くなったようだわ」

 俺が信玄パパに目通りしている間に、先に月を三条ママの下へ向かわせておいたのだが、どうやら良い方に天秤が傾いたらしい。

 やっぱり祖父母にとっての特効薬は孫の存在だ。それも幼ければ幼いほど、効果は高いだろうと考えたのは正解だったようだ。

 ……こんなこと、口には出せないけどな。


 「それは良う御座いました。月も久しぶりに大方様に会えて素直に喜んでおることでしょう。それより此度の件に御座いますが、まず最初に、どなたが同席されておられるのか。それを確認させて戴いても宜しゅう御座いますか?」

 「うむ、良かろう」

 謁見の間にいるのは信玄パパ、勘助、虎胤(原虎胤)さん、信春(馬場信春)さん、弟の勝頼君、他にもパパ付きの人達が勢揃いしているらしい。

 そしてこのピリピリした空気。全員、怒っているのは良く分かった。


 「二郎。其方から報せのあった白粉の毒。儂にだけ伝えられた、腹の赤子に害を及ぼす毒の件。ここにいる皆には改めて伝えた。三条が知ってしまった以上、もう隠しておく意味が無いのでな」

 「仕方御座いませぬ。ところで、武田家に喧嘩を売ってきた馬鹿の素性については、どこまで把握されておられますか?」

 「今のところ、ほとんど分かっておらん。送り主は三条家のお春の方様からになっておったが」

 三条家のお春の方。確か実頼御祖父ちゃんの末娘だったな。分家から婿を貰って、三条家を存続させたんだったか。

 当時、三条ママも実家断絶は嫌だという思いがあったのだろう。一人になってしまった末の妹を大層、気にかけていた事を思い出した。

 武田家からの支援も有り、三条家と武田家の関係は間違いなく良好だ。

 だが、何でそこから話が漏れた?それが理解出来ん。俺は帝に、胎児に障害を残してしまう事については、黙っているようにお願いした筈だが。


「大御屋形様、その文を見せて戴いても宜しゅう御座いますか?」

「構わんぞ、これだ」

 予め、用意はしてあったのだろう。パパの近習が、即座に文を渡してくる。

 俺独自の読み方、文字を極端に目に近づけ、内容に目を通そうとしたところで違和感を感じた。

 何だ?俺は今、何か見逃した?

 そんな時だった。

 

 「二郎!二郎!」

 謁見の間に姿を現したのは三条ママであった。

 声色から分かるが、明らかに狼狽している感じだ。いや、狼狽どころか完全に泣いてしまっている。間違いなく、真実を知ってしまい、自分を責めているのだろう。

 足音も荒々しい。感情を制御できないのだろう。俺の手を取り、叫ぶように声を張り上げた。


 「二郎!母のせいです!母が、母が白粉の事をもっと良く知っていれば!」

 「此度の件は、誰にも非は御座いませぬ。そのように己を責めないで下さい」

 「ですが!母のせいで、其方は光を失ってしまった!」

 三条ママが罪の意識に苛まれているのは、俺にも良く分かる。こうなると思ったから、黙っているようにお願いしたんだ。

 だが、三条家の叔母さんが漏らしたとすると、彼女に漏らした相手は旦那の可能性が一番高い。当然だが、旦那は帝の命を無視した、という可能性が出てくる。

 そんな真似をして、どんなメリットがあったんだ?臍を曲げた武田家が、支援を打ち切ってもおかしくないんだぞ?


 「父様。御祖母様が泣いてるのです。助けて下さい」

 「分かっている。その為に来たのだからな。父を信じよ、月」

 「はい!」

 顔こそ分からんが、この声色なら月は俺を信じてくれたのだろう。

 月は本当に良い子だ。父親として、その信頼には応えないとな。

 改めて、信玄パパへと向き直る。


 「大御屋形様。己に課した戒めを破る事をお許し願います」

 「……良かろう、好きにするがよい」

 「忝う御座います」

 三条ママへと向き直る。

 やりたくは無かったんだが、ここは大目に見て貰おう。理由が理由だ、これを根拠として俺を危険視するような奴もいないだろうしな。


 「断言致します。母上は何も悪く御座いませぬ。某も母上を恨んだことは御座いませぬ。どうかこれ以上、御自身を責めないで下さい」

 「二郎!其方……」

 「某は母上の息子として生まれてきた事に感謝を致して御座います。辛い痛みを我慢してまで産んで下さって、忝う御座います、と。某が幼い頃から、母上は某を可愛がって下さいました。それなのに、どうして某が母上を恨めると言うのでしょうか?」

 三条ママは感極まったのか、俺を抱きしめてきた。

 どうやらママは月を抱き上げたままだったのか、サンドイッチ状態になってしまったが、それでも嬉しそうに喜んでいるのが分かる。

 幼い頃は、三条ママの膝の上に座っていたものだが、そのせいか三条ママ特有の匂いを良く嗅ぐ事になった物だ。今もその匂いは変わる事は無い。

 確か、香を髪の毛に焚き染めるんだったかな?……匂い?


 「二郎!母と呼んでくれるのですね!」

 「はい。某の母上は、この世に一人だけに御座います。盲の某を慈しんでくれた母上は、この世に一人しかおりませぬ。もし生まれ変わり、と言う物が本当にあるのなら、某は次も母上の子として産まれとう御座います」

 「二郎!其方は本当に優しい子ですね……」

 どうやら三条ママも落ち着いたようだ。

 周囲からもホッとした雰囲気、或いはすすり泣く様な声が聞こえてくる。さすがに今回の件をもって、俺が当主の座を狙っている、なんて言う奴は出てこないだろうな。

 ただ問題なのは、三条ママの心の傷の再発だ。そこまでケアしなければ意味が無い。まあ親孝行と思っておくか。


 「大御屋形「父上」……父上」

 「うむ、何だ?二郎」

 有無を言わさず『父上』という言葉を捻じ込んでくる信玄パパ。勘助が小さく噴き出したのが理解出来た。

 そこまでして父上と呼ばれたいのか。公式の場でまで?私的な場所では父上呼びしているのに?

 まあ良いや。パパ呼びを強制されるとか、頑なに拒んで臍を曲げられる事を考えれば、まだマシだ。こちらも親孝行と考えておこう。

 

 「園の婚儀まで、母上に加賀に御逗留して戴いても宜しゅう御座いますか?すぐ傍に月や文若丸、花がおれば暗い事を考える必要も御座いませぬ。婚儀には間に合うように、越前へ戻りますので」

 「そうだな……三条、加賀で気晴らししてくるか?」

 「宜しいのですか!?」

 あとは信玄パパと三条ママの間で、トントン拍子に話が進む。

 その間、俺は考えを纏め直していた。

 そして改めて、文を顔に近づける。そして俺の考えが間違っていない、と確信した。


 「二郎、何をしておるのだ?」

 「気になった事が御座いまして。この文は三条家の叔母上から届いた物だというのは分かりました。母上が焚き染めている香は、叔母上と同じ物で御座いますか?」

 「ええ、其方の申す通りですよ」

 となると、やはり違和感の正体はこれか?


 「母上、以前から某に届けられる文には、香の香りがしておりました。恐らく、文自体に香を焚き染めたのだと存じますが、叔母上も同じでしょうか?」

 「その筈です。母と同じ白檀を愛用しています」

 「やはり、そうでしたか」

 分かる。怒りが俺の体を燃やそうとしているのが良く分かる。

 これは策だ。だが、目的は何だ?

 三条家と武田家の離間の計か?


 「二郎、気づいた事があるのなら申せ」

 「はは。母上がお使いになられている香と、文に焚き染められている香は、違う香りが致しました。ですが叔母上は母上と同じ香をお使いになられている、との事で御座います」

 「……偽書か!つまり、この文自体が三条家のお春の方様から届けられた訳ではない!そう申すのだな!」

 さすがは信玄パパ。話が早い。

 俺もうろ覚えの知識だが、香と言うのは非常に種類が豊富だと聞いた覚えがある。例えば名前だけなら有名な白檀。白檀という同じ名前であっても、採取された場所、採取した箇所等、細かい部分で香りは変わるのだそうだ。

 さすがに嗅覚が他人より発達している俺であっても、香は素人。白檀同士の違いを判別するなんて、俺には無理だ。だが白檀か、或いは他の香なのかを判別しろ、なら不可能ではない。

 それが焚き染められてから日が経って、それなりに薄れてしまっていたとしてもだ。


 「この文を送った者は、三条家と言う殿上人たる御家であれば、愛用している香も価値の高い物、恐らくは伽羅や沈香と考えたのだと存じます。今の三条家には、武田家からの手厚い援助が御座います。にも拘らず、まさか白檀という、香木の中では比較的求め易い物を愛用しているとは考えもしなかったのでしょう。結果、香りが異なってしまった、と判断致しました」

 「香道は三条西家の実隆殿を祖として興された物です。しかし、その原点は何よりも香りを楽しむ事にあります。私や妹が白檀を愛用しているのは、それが理由。ですが、その文を妹のフリをして認めた者は、そこまで思慮が及ばなかった、という事ですね」

 「母上の仰る通りです」

 母上は『嘆かわしい事』とため息を吐かれた。

 とは言え、此度の策は結果として、三条家と武田家の間に亀裂を生じさせた可能性があったのも事実。

 このまま何事も無かったように、済ませる訳にはいかんだろうな。


 「もしこの文が悪意ある者の手による物ならば、他にも何らかの情報は得られると存じます。某の目では断言できませぬが、字の書き方から男女の違いを察する事。これまでに届いた文の文字との比較。紙の手触りから、紙の材料と出所を探る事。それなりに分かる事は有ると判断致します。それに私もざっと見ただけでは御座いますが、叔母上が書いたにしては、漢字の割合が妙に多いように感じます」

 「待て!文を貸せ!儂が見直す!」

 文を近習経由で渡す。暫くした後、上座に座っていた信玄パパが咆哮したのが分かった。

 これは、間違いないな。

 俺は母上から色々と教わったから分かった事がある。

 この戦国時代においても、男と女では漢字と平仮名の使用割合が露骨に違うのだ。平安時代に平仮名は『女文字』と呼ばれた事もあるそうだが、それは戦国時代でも変わらない、と言う事を。


 「二郎!仮に、だ!この文が悪意ある物である場合、誰の差し金だと判断する?」

 「まず武田家に負の念を持っていてもおかしくない者が最有力。武田家と交戦中の尼子・浦上家。敵対中の石山本願寺。能登畠山家。足利将軍家。南近江の愚か者。ですが尼子・浦上・能登畠山は外す事が出来ます」

 「何故だ?」

 「某が白粉の毒について伝えたのはつい最近。かつ父上、目々典侍様、山科権大納言様にしか伝えておりませぬ。結論から申せば、朝廷において聞いた話が漏れた、と考えるのが自然で御座います」

 信玄パパも『そうだな』と同意してくる。

 当たり前だな。信玄パパが、こんな情報を露骨に表沙汰にする訳が無い。三条ママを傷つけるだけだからだ。

 

 「詳しい事は確認してみなければ分かりませぬが、母上に届けられた文の到着時期と、某からの文を権大納言(山科言継)様が主上にお伝えした時期。これらを擦り合わせれば、恐らくは畿内から届けられた、となるでしょう」

 「故に、尼子・浦上・能登畠山はあり得ない、と言う訳か」

 「仰せの通りに御座います。加えて、南近江も外す事が出来ます。六角家は美濃に出陣中ですから」

 定秀さんからの文によれば、六角家は春に美濃へ出陣するという事だった。

 となれば、時期を考えると行軍中の所に文を届ける必要が有る。

 だが白粉の毒について、そこまで急いで教える必要もない。寧ろ、留守中の城にいる筈の正室・側室に伝えるべき情報だ。

 何より、あの愚か者は英雄願望の持ち主。美濃攻めに夢中の状態で、武田家に奸計も仕掛けるほど、視野が広くはないだろう。


 「月。御祖母様と一緒に貝合わせでもして遊んできなさい」

 「はい!みんなと一緒に遊びましょう!」

 「ふふ、ではそうしましょうか」

 母上は気を利かせて席を外して下さった。ここから先の話を、幼い月には聞かせたくない、という俺の心の裡を察してくれたのだろう。後で改めて、顔を見せに行かないとな。

 本当に有難い。

 俺にも感情は有るのだ。可愛い娘に冷酷非情な一面を見せたくない、という程度には。


 「石山か、或いは公方か」

 「どちらだ?」

 「両方を」

 俺は自分の首を叩いた。

 どちらが犯人だろうが関係ない。どちらも武田家を敵視しているんだ。ならばこの際、奇麗に一掃すべきだろうな。

 勿論、相応の対応をしなければならないだろうが。


 「兄上、もしや公方様を!?」

 「四郎。私にも感情と言う物は有るのだ。だがな、私は武田家筆頭軍師だ。感情のままに行動して、武田家を危機に晒す様な真似は許されん。分かるな?」

 「では諦める、と?ですが先ほどは両方やる、と」

 勝頼君の言った通りだ。だが、この矛盾を解決する方法はある。

 誰もが武田家を責められぬような方法が、な。


 「四郎。もっと柔軟に考えるのだ。直接、首を獲る。それだけが全てではない。人と言うのは、それぞれに異なる大切な物、言い換えれば弱味を持っているのだ。そこを突けば、首を獲らずとも生かしたままケジメをつける事は叶う」

 「……公方にとって大切な物?」

 「時間をかけて考えてみると良い。父上や勘助は気づかれているぞ?」

 二人が『そうだな』『御尤もで御座います』と返してくる。

 公方の弱味。それは征夷大将軍という立場だ。名誉も富も、アイツにとっては一番ではないし、心の拠り所でも無い。

 極論を言えば、征夷大将軍という立場さえ保証されれば、足利という姓すら捨てる男。だから名誉も富も犠牲にしてまで、実の無い名だけの征夷大将軍と言う立場に拘り続けるのだ。俺は足利義輝という男を、そう見ている。

 ならば、どうするのが最善手なのか?

 それは征夷大将軍という官職の剥奪。或いは朝敵認定と言う所。そして他所の御家へ逃亡させて、攻め込む為の大義名分とする。勿論、その御家は『朝敵に与した』という罪で根こそぎ全滅させる。非道ではあるが、赤子すらも皆殺しだ。そこまでして初めて、武田家筆頭軍師に相応しい復讐と言えるだろう。

 問題は、そこに至るまでの具体的な道筋をまだ立てていない事だ。それについては、これから考えないといけないんだがな。

 三条ママを泣かせた罪。この落とし前は必ずつける。


 「父上。後ほど、権大納言様に事の経緯の説明を願う文を送り、確認いたします」

 「うむ。儂からも事情を説明した文を送るとしよう。権大納言様を疑っている訳ではない事を、しっかり説明しておかねばならぬからな。それに三条家にも、念の為に確認の使者を送るとしよう。勝手に三条家の名を使われた、とあらば向こうも協力してくれるだろう」

 「はい。その時が来たら」

 信玄パパが重々しく頷いた。俺の目では分からんが、きっと甲斐の虎という二つ名に相応しい、獰猛な笑みを浮かべているだろう。

 首を洗って待っていろ。今回の件、必ず後悔させてやるからな!

 今回もお読み下さり、ありがとうございます。


 【梅の木】

 雅と言うか公家趣味だと、桜よりは梅になるそうです。

 理由は大陸由来である為。知っている人は読むのをとばして下さいw

 菅公が梅をこよなく愛した話は有名ですが、これら全て大陸由来の価値観です。他にも牡丹とかも有名です。逆に桜は大陸由来ではなく、武士の価値観にあった為に、武士の間で『桜は良い物だ』と広まったそうです。


 【花より団子】

 主人公が粗食(玄米ご飯美味しいですよね?)が好きですが、甘味だって好きです。

 なので戦国時代の甘味と言えば果物。だから『いっそ城の中に柿・葡萄・桃を植えちゃえよ』という感じです。


 【躑躅ヶ崎館】

 公家趣味の庭を造るほど、財政的に余裕は無かったんじゃないかなあ?というのは作者の想像です。もしかしたら、その程度の銭は用意していたかもしれません。

 三条家の分家の人が、甲斐や駿河まで下向していたようなので。


 【三条ママ、鬱病発症】

 どこぞの誰かさんが、余計な事を吹き込みました。

 結果、三条ママは罪の意識から鬱になりました。その事が加賀へ届き、今回、主人公は月を伴って、急遽、越前へという流れです。

 案内役は、加賀へ戻って来たばかりの長親君w行ったり来たりで大変です。


 【全員激怒】

 当初は『何で大方様は寝込んだんだ?』と疑問を感じる程度でした。

 その後で信玄パパから、主人公の気遣いを兼ねた真実(白粉の毒は胎児に悪影響)を知らされ『そういう事か!どこの馬鹿が吹き込んだ!』となった訳です。

 なので、この時点では怒りの矛先は三条家に向いてますw


 【お春の方】

 史実では顕如の嫁さんになった如春尼さん。本名不明なので、春姫としました。

 史実と違い石山へ嫁入りしなかったので、婿を取って三条家存続。武田家からの援助もあったので、婿に困る事はありませんでした。


 【三条ママ】

 真実をしってしまい錯乱&大号泣のコンボ炸裂中。

 当初は孫である月のおかげで少しだけ持ち直したんですが、月がいる⇒二郎がいる?と言う流れで感情が振り切れました。


 【戒め】

 公の場では、父上母上呼びはしない、という元服以来の自分ルールを破りました。

 まあ当主の座は義信兄ちゃんが継いでるから、今更、神輿にしようとか、謀反の恐れありとか、考える奴はいないでしょうけどw


 【父上】

 間髪入れずに父上呼びを強制する信玄パパw親馬鹿ですから、ここぞとばかりに修正を図っておりますw


 【加賀への逗留】

 加賀で幼子や赤子の面倒看ながら療養生活という所。三条ママは御褥滑りもしているので、特に問題もありません。

 寧ろノリノリだろうし、信玄パパが『其方ばかりズルイぞ!』と言いだしそうな雰囲気すらありそうですw


 【伽羅・沈香・白檀】

 伽羅は最高級品。現在でもg辺り数万円単位で取引されてるそうです。樹液の塊で、熱を加えなくても自然と香りが漂ってくるほどだとか。

 沈香は伽羅の次。水に浮かべた香木が、沈んでしまうのが由来だそうです。

 白檀は仏像製作にも使われている香木。つまりもっとも流通量が多い為、価格も比較的安い=求めやすい、という感じ。それでも、それなりの金額ですが。


 【香道】

 三条家の分家、三条西実隆さん再登場。御所巻擬きの回で、稙家さんとの会話で出てきた源氏物語に詳しい方です。

 この方、香道の祖と言うべき方だったそうで、まさかここで名前が出てくるとは作者も予想していませんでした。

 てっきり禅僧とかだと思ってましたよ。


 【男文字女文字】

 平安時代に漢字は男文字、平仮名は女文字と呼ばれた歴史がありますが、その呼び名の通り、使われる文字の割合もそれに従っております。

 信長さんの文とか見てみると、使われている平仮名なんて数えるほどしか無かったりとかします。中には一文字だけで、他は全て漢字とか。


 【犯人推測】

 消去法で本願寺か公方か。だったら纏めて掃除するか、という結論に。

 ただ今すぐというのは無理ですね。どこに押し付けるか、というのも考える必要が有るので。


 今回もお読み下さり、ありがとうございました。


 次回は美作。あとは文章量次第で近江辺りになるかな?と言う感じです。また次回も宜しゅう御座いますか?

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 〉三条家と武田家の離間の計か? そんな上等なものならまだ良いのだ……(ほろり なんかあの人だと単に「嫌がらせ(仕置)だ!」でおわりそうなので。
[一言] いつかは鉛白が胎児の害になることを公表しなくてはならないし、文献等を探り真実を突き止める者が出てくることは予想に違わない。 しかし、今じゃないんだよね。
[良い点] 信親大激怒。逆鱗に触れましたか。 殺して楽にするなんて、生ぬるいってことですね。征夷大将軍の剥奪、朝敵認定。そして、それが為されれば「征夷大将軍」に付き従っていた者達は、一瞬で離れて行くと…
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