雷鳴編・第三話
雷鳴編・第三話、更新します。
今回は加賀が舞台になります。
永禄九年(1566年)七月、加賀国、金沢館、武田信親――
暑い夏。だが、今日は言うほど暑くは無い。何でかな?と思っていたんだが、ゆきが『今日は生憎の曇り空で御座います』という一言のお蔭で、アッサリと解決してしまった。
曇っていれば、暑さが和らぐのは当たり前。お天道様が隠れているのだからな。
温度かあ……その内、温度計とか作らせてみるのも良いかもしれないな。造りと言うか、仕組みについては何となく分かる。作り方を調べた事は無いが、要はガラスの筒に水銀を入れて蓋をしただけだろうからな。重要なのは、水銀の通り道になる穴の細さ。穴の直径がどれ位がベストなのか?そこまでは分からないから、試行錯誤の必要はあるだろう。
……外から、子供達の笑い声が聞こえてくる。
産み月が近づいてきた御春の散歩に付き合っているのだろうな。御春も腹が出てきたから、チャンバラに興じるのは流石に無理がある。それでもチャンバラに興じようとしたら止めねば、とは思っていたんだが、そういう事にならずに済んでホッとしたのは俺だけの秘密だ。
子供達もチャンバラを強請らないのは良い事だ。あの子達なりに御春の事を案じているのだろう。たまに京からついてきた、御春付きの侍女に確認も取っているのだが、侍女達からの子供達の評判は悪くは無い。寧ろ『宮中では見かけない程に御元気な御子様達で……』と……いや、これって誉め言葉なんだろうか?遠回しにヤンチャ呼ばわりされているような気がしないでも無いな……
「さて、仕事を始めるか。ゆき、まずは報告書から頼む」
「はい、まずは若狭の小浜湊からの報告になります」
「いきなりだな?あそこは本家管轄の筈。それなのに、俺に回してくるとは余程の理由があると考えるべきか……まあ良い、まずは中身を検めてから判断するとしよう」
俺は本家筆頭軍師であるが、この時期は加賀武田家当主として加賀の政に励んでいるのだ。だから急ぎでなければ、加賀に回してくる事は無い。
逆に言えば、回されてきたのは超重要案件という事になる。
中身は……成程なあ、そういう問題か。
「大陸からの交易、いや密貿易と言うべきか。大陸の商人にしてみれば、今の日ノ本は宝の山であろうし。何せ、俺の指示で銅を売らせずにいるのだ。勘の良い者なら、日ノ本で灰吹法を使っている、と気づいて当然だな」
「二郎(武田信親)様。今の御話からすると、大陸の商人は法を犯して交易を行っているように聞こえました。それを取り締まるような相談なので御座いますか?」
「ちと違うな。湊の拡大についての相談だ。そもそも密貿易自体は、大陸の法には違反していても、武田家の法には違反していない。それに交易が増えれば湊の税で武田家を更に潤す事も叶う。今回の件については、是非、推し進めたくはあるが」
交易促進自体は嬉しい話だ。加えて、俺の居ない所で、そこに気づいて話を回してくれた。そういう人材が武田家の中に姿を見せだした。その事実にも嬉しさを憶える。これから武田家は、更に強くなるだろう。
それはそれとして、湊の拡大は全く問題無し。
ただ俺としては、それだけで終わらせたくない所だ。折角だからな、更なる利を追求したい所だ。何か良い方法はないだろうか?
「ゆき、誰でも良いから小浜湊に関する詳しい事を知っている者、或いは書物や報告書があれば頼む」
「はい、直ちに」
「頼んだ。その間に、俺は他の報告書に目を通しておく」
ゆきが立ち去る足音。相変わらず、気遣いが有難い。俺の事を気遣って、少しでも静かに歩いて、俺の思索の邪魔をしないようにしてくれているのだ。
こういう時に嫁孝行みたいな事をして日頃の感謝を、と行きたい所だが、この時代や俺の立場だと気軽に買い物してプレゼント、とはいかないのが現実。
まして俺は目の問題もある。手作りで何かを、というのは更に難題過ぎる。どうした物かな?そんな事を考えながら、報告書を目に近づけて、問題がある物だけは懐に仕舞っていく。これは後でもう一度、考える為だ。間違って『問題無し』と混ぜてしまう訳にはいかないからな。
「二郎様、御所望の報告書に御座います」
「ああ、ありがとう……成程な。湊の利用者は蝦夷との交易か、或いは大陸からの商人、か。あとは加賀目当ての交易船、か」
「やはり磁器や絹は人気なので御座いますね」
ゆきの言葉に『その通りだ』と相槌を返してやる。
そういえば、磁器は今までのやり方を一部改める予定なのだ。今浜で新規開店した『十字屋』という屋号の店。そこでキリスト教関連のデザインの磁器は、全て売り出す計画なのである。南蛮商人は、淀川経由で淡海乃海を通って、今浜にまで来るだろう。
何でこういう面倒な事をしているのか?色々と理由は有る。本家の財力を強化する事。銀を欲する大陸商人と、銀で買い物に来る南蛮商人を同じ場所に居させたくない事。まあ後者については、連中同士が堺で顔を会わせる事が出来るから、それほど重要ではないんだが。
そういえば、南蛮商人が持ち込んでくる硝石だ。
あの硝石。俺もしっかり調べた訳では無いんだが、どう考えても大陸で購入して、日ノ本に持ち込んでいる筈だ。わざわざ向こうから運んでくるなんて、手間暇ばかりかけて、難破と言うリスクが上がるばかり。
それなら手近で確保して売る。減ってしまう利益は回数で補う。これが正しい選択になるだろう。
「そうだな。法で定めた量の硝石を納めれば、小浜湊の税を半減する、みたいな案は良い手かもしれんな」
「硝石を、で御座いますか?」
「そうだ。大陸の硝石は、南蛮人が購入して日ノ本に持ち運んでいる筈だ。ならば硝石を南蛮人に売って得られる儲けより、湊の減税額の方が大きければ?」
『あ!』と声を上げるゆき。どうやら気づいたようだな。
これによって日ノ本、正確には武田家の硝石確保量は更に膨れ上がる。自分達で作る分に加えて、交易によっても確保が進むからだ。
そして交易が盛んになれば、減った分の税金を穴埋めする事も可能になる。問題は大陸との交易が盛んになると、銀の流出が避けられなくなる点だ。これについては銀の対価となるべき品を、大陸相手に用意するべきだろう。それまでは大陸と日ノ本を往来している南蛮商人から、銀を毟り取る事で凌ぐべきか……
「ゆき。商人に使いを。大陸との交易において、大陸側は銀を得ようとしている筈だ。そこで銀の代わりに出しても、大陸側が喜ぶような品について心当たりは無いか?無ければ調べて欲しい、と俺が言っていたと」
「はい、直ちに使いを走らせます」
「とにかく出入りを許している全ての店に報せる様にな。頼んだぞ」
これは失敗したな。俺は南蛮商人相手の交易、というか銀の流出を防ぐ事を優先していたから、大陸との交易への注意は優先順位が下がっていた。その結果が、今回の調査依頼に繋がった訳だ。
文字通りの油断だ。これは反省しないとな。
この失敗、必ず取り返さないと。油断が許されるような天才ではないのだから、俺は。
銀、日ノ本全体は不明だが、武田家単体で見れば銀の保有量は増えつつある。
銀山の確保もそうだが、なるべく南蛮商人との交易で銀を使わないようにしているからだ。絹や磁器を利用する事も、その一助になっていた。それも本格的な生産に目途が付き始め、十字屋での販売も開始。南蛮商人からの銀の確保は一気に進むだろう。
だから大陸はその分の割を食う事になる。意地でも銀を確保しようと必死になっている筈だ。そこをどう凌ぐか?凌がずにいれば、折角、貯め込んでいる銀が流れていく。これは防がないといかんな。
「そういえば二郎様。交易で思い出しました。堺で大事になったようで御座いますね」
「ああ、長次郎(風祭為好)からの報告だな。まあ自業自得と言った所だろう」
「ですが、どうして露見しなかったのでしょうか?絵図面に問題が有れば、熟練の船大工が見抜きそうな物で御座いますが」
まあ、そうだな。ゆきが言ったとおりだ。
ベテランなら絶対に気づくだろう。餅は餅屋、という言葉がある。専門家の目を騙す事は不可能なのだ。
それを為すにはどうすべきか?答えは簡単だ。ベテランがその実力を活かせないような、そんな罠を仕掛ければ良い。
「南蛮船なら南蛮船の船大工。和船なら和船の船大工が必要となる。これは船の作り方が違うからだ。故に南蛮船の絵図面を和船の船大工が見ても『そう言う物なんだな』と受け止めるしかない。これは逆も同じだ、分かるな?」
「はい、分かります」
「そして俺が用意している船は、南蛮船を基準としているが和船の技術を導入する事で、建造費を押さえつつ、性能を如何に維持するか?に焦点を置いていた。そして、新しい船は何の問題も無く動いていた。つまり『武田家の船は安心して使える船』という現実、言い換えれば思い込みが存在していた訳だ」
傍らに置かれていた麦湯に手を伸ばす。目の不自由な俺の為に、必ず同じ場所に湯呑を置いてくれる、ゆきの心遣い。本当に有難い。迷う事無く、手を伸ばせるのだから。
口に運び……ああ、旨いなあ。ホッとする。
よし、これで喋り易くなった。
「だから納屋や三好家の船大工が絵図面を見ても『こういう物だろう』『武田の船は大丈夫だしな』『絵図面を見れば和船の技術の部分も理解出来る。これは問題無い』と自信を持って断言出来るだろう」
「では、南蛮の技術の部分に『罠』が?」
「半分、正解だ。南蛮船特有の竜骨。この部分は欅のような硬い材木で、全て一本の材木から作る事が求められる。これは釘とかを使って継ぎ足すと、嵐に遭った時にそこから折れてしまうからだ」
俺はそこに目をつけた。
和船の船大工なら、木組みの知識は有って当然。木組みの優秀さは、良く知っているだろう。ならば、木組みを用いた竜骨という存在に、和船の船大工が疑問を持つ訳が無い。
問題は南蛮船の船大工が目にした時だが、これはあり得ないと思っていた。そもそも三好家や納屋が、南蛮人に図面を見せる訳が無いからな。下手に見せて南蛮に技術を盗まれたらどうする?と考えるだろう。何せ、奴ら自身が技術を盗んだ連中だからな。そういう奴らは、必ず自分を棚に上げて他人を疑う。だからあり得ない、俺はそう判断したのだ。
「木組みを使って竜骨を作らせる、それが俺の用意した罠だ。これは竜骨に『継ぎ目』が出来る事を意味する。仮に『竜骨の作り方を話に聞いた』という者がいても、二つの布石があるからこそ、疑問は打ち消される」
「布石、で御座いますか?」
「武田の船はしっかり動いている。そして和船の技術が導入されている、だ」
自分で理解出来る知識と技術。目の前で動いている船の姿。それが目くらまし。罠を誤魔化す為の心理的なトリック。もし武田の船の中に入って、マジマジと竜骨を調べました、であったら罠に気づかれたもしれんがな。絵図面と実際の竜骨は違うじゃないか、と。
ただ竜骨まで調べるとなると、荷物は全て降ろさないといけないし、解体しないといけない部分も出てくる。そうなれば復元の手間暇も考えると、天王寺屋には大打撃。商売にも悪影響が出る。最悪、船の性能の低下も考えられる。だから天王寺屋も、あの図面を渡して船を調べるのは御勘弁を、という方向で妥協を申し出たのだろう。
ただ本音を言うと、三好家による『天王寺屋の船の中を調べさせろ』という言葉を聞いた時には、バレたか?と不安に思ったのは事実だ。俺の罠を掻い潜って、というのはあり得なくも無いからな。
「あとは事前の準備だな。新しい船は俺が遠江時代から研究していた。当然だが、竜骨の代替品を自作出来ないか?も考えたし、試しに調べたりもさせた。竜骨に使える材木は希少だからな」
「確か欅のような頑丈な材木でしたか」
「そうだ。だからこその代替品と言う訳だ。例えば試しに木組みで竜骨を作らせて、折れないかどうか大人数で引っ張って確認してみる、とかな。あとは竜骨の、どの部分に木組みを使うか?木組みは何か所までなら平気か?とか」
結局の所、単純に木組みを使うだけでは上手く行かなかったんだよな。
周囲を他の材木で補強するとかすれば、話は違っていたかもしれない。或いは木組みのやり方を、もっと複雑にするとか、木組み部分の長さをもっと長くするとか。
ただ、その時の経験のお蔭で、今回の策はなったのだ。そう意味では、意味があったとも言えるな。
「あとは材木の値の高さ。とにかく銭がかかる。しかも畿内なら応仁の乱以降、城や砦の修繕や新築等で在庫が減っている。寺社はまだしも、城砦は命に関わるからな。それは間違いない。そこで俺は思い出したのだ。伊勢の式年遷宮で三河から大量に必要な材木を買い求めていた話をな。これは畿内に希少な材木が少なかった事を裏付けしていたのではないか?とな」
「確かに仰せの通りかと。しかしながら、それだけなら三河で買い求めた方が近かったから、というのもあり得ますが」
「そうだな。ゆきが申した通りだ。故に俺は三河で買い求めた理由がどちらであっても問題無いように手を打った。それが畿内から材木、特に希少な材木を徹底的に減らす策。その為に使えそうな御題目が、延暦寺の再建嘆願であった」
あの宗教問答を持ち込まれた時、俺は本気でキレたんだよな。畿内で大戦争を起す気か!武田家の弱体化を招いて、乱世を続行させるつもりか!と。
勿論、生臭坊主にはキツイ御仕置をくれてやったが、それはそれとして、俺はこれを口実に出来ないか?とも考えた訳だ。
そういう意味においても、宗派関係なく同格の寺を建てる事、という罰は有効だった。建てる寺が増えれば増える程、それだけ必要な材木は増える事になるからだ。まあ……曹洞宗と日蓮宗には逃げられたけどな。それだけは失敗だったが、大筋においては問題無かったと言えるだろう。
「今だから教えるがな、俺は建前はともかく、本音では生臭坊主が俺の沙汰を無視する、とは思っていたんだ。そもそも酒と女に溺れている生臭坊主が、真面目に托鉢なんてする訳が無いのだ。寧ろ、銭の出所なんて、武田家がいちいち調べる訳が無い、と甘い判断を下すのが当然だ」
「……私に言わせれば、許しがたい愚行で御座います」
「構わんさ。おかげで俺の策はなったのだ。馬鹿正直にやられていたら、竜骨の策は失敗していたかもしれん。念の為に別の手も打ってはおいたがな」
別の手も効果はあるが、比叡山に比べれば効果は落ちる。それは間違いない。そもそも寺の数が違うからだ。
だからこそ、沙汰を無視してくれた事は本当に有難かった。
おまけに随風という、実に面白い人材まで手に入ったからな。これは全く予期しなかった収穫だったよ。
「二郎様、別の策とは?」
「亡き三好長慶殿を弔う寺――聚光院の建築提案だ」
「……あれもそうだったので御座いますか!」
今でこそ、三好家は二つに割れつつあるが、あの御仁がいた頃は話は別だった。
ボンバーマン(松永久秀)にしても日向守(三好長逸)にしても、三好長慶という人物に無二の忠義を捧げていた。
そんな相手を弔う為の寺だ。予算など気にせず、精一杯の寺を作ろうとするだろう。その為には、竜骨に使われる様な希少な材木は大量に必要となる。これは火を見るより明らかだ。
「比叡山と聚光院。俺にとっては嬉しい事に、両方で材木は必要とされた。結果、三好領内、特に反当主派の所領から材木の出荷が始まった」
「噂で聞きました。納屋が三好家から許しを得て、領内の材木を伐り出していた話を」
「それだ。当然だが、伐り出し易い、川に近い場所から調子に乗って大量に伐り出しただろう。逆に言えば、川から離れた場所にある木は残っているだろうが……竜骨に使えるような大きく重い材木を、山道を人力で運ぶような真似が出来ると思うか?不可能とは言わんが、難しいだろうな。だからこそ、そこで俺の策にかかり易くなる」
これによって三好家内部において、畿内の反当主派陣営の領地から竜骨に使えるような材木は、一気に減った筈だ。
残っているのは運搬が難し過ぎる山奥か、或いは四国か。どちらであっても運ぶのに手間も銭もかかる。
だが、そこで船の絵図面の竜骨が、木組みを採用していたら?武田の船は問題無く動いている、その姿を目の当たりにしていたら?
「当然の事だが、奴らは木組みで竜骨を作るだろう。銭が安く済むからだ。結果、沈没と言う訳だな」
「二郎様。もしも、の話で御座います。沈没しなかった場合は、如何致す御積りだったので御座いましょうか?」
「それも手は打っていた。風は一向衆に紛れる事が出来る者達だ。船に荷を積み入れる日雇いに紛れるのは容易い。あとは隙を見て『虫』を落してくるだけだ」
白蟻や船喰虫が材木を食べる虫としては有名だろう。
竜骨はその構造上、船底に存在する。それは湿度が高い、暗い、或いは海水に浸る状況が考えられる、という事だ。
海水が有るなら船喰虫。無ければ白蟻が猛威を振るう。あとは放っておけば、いつか必ず竜骨に穴が生じる事になる。それは船の耐久性能が激減する事を意味するのだ。何せ、一番力のかかる場所が、文字通り虫食い状態になるんだからな。
「尤も、虫については効果があったかどうかまでは分からんな。沈没せずに済んだ船を拿捕できれば調べようも有るんだが」
「それは……仰せの通りでは御座いますが……」
「結果として、船は沈み、こちらの思惑通りにはなった。それで良しとしよう」
まだまだ続きは有るしな。何せ、今回の策は始まりなのだから。
今回の策は、城に例えるなら蔵から中身を失わせただけ。
城には本丸や兵が付き物。城攻めはこれからが本番なのだ。
今回もお読み下さり、ありがとうございます。
今回は加賀国。主人公視点より。
【小浜湊】
湊の追加造成の相談。当然の如く、GOサインを出す主人公。
ただし硝石確保を狙って、硝石持ってきたら税金軽減という案を思いつきます。
これで武田家の現本拠地である今浜を中心に、硝石供給ポイントが追加されました。加賀(自作)小浜湊(大陸からの輸入)。これに狗追物で新規硝石作成場所として、京極氏上平館(滋賀県米原市)が使われてます(作中で明記していません。現時点での設定)。
ちなみに滋賀県は高島市・米原市・長浜市は雨量が少ないエリアだそうです。硝石作成には向いていそうですね……臭いかもしれませんがw
【銀の流出】
主人公は南蛮人による銀の流入を防ぐ事は考えていましたが、明から手を伸ばしてくる事は考えていなかったので、今回のような事になりました。
でもまあ人気商品は有るので、困る事は無いですけどね。
【木組みを使って竜骨】
どれだけの性能の木組みが必要か?なんて三好家や納屋の船大工が知っている訳がありませんしね。図面通りに実行するでしょう。
ちなみに補足として、南蛮船の竜骨は本当に一本の木だけから作っていたのか?について。
結論から言うとNO。巨大な船(60Ⅿサイズ)になると、どうしても一本の木から、というのは現実的に無理があったそうです。なので『徹底的に補強』する事で誤魔化していたようです。
【遠江時代】
信玄パパに南蛮船の研究させて、そしたら改良も出来るし、とお願いしていた時の話。
当時の主人公は、あくまでも船のコストダウンの為の一環として、竜骨の代替品を考えて、実験させていた、という感じです。
逆に言えば、どの程度なら折れてしまう、という情報にも繋がります。
【式年遷宮】
これ、前回の後書きか、コメントの返答で誤りがあったので、この場を借りて訂正します。
式年遷宮・聚光院・竜骨と書いた覚えが有りますが、正解は式年遷宮・延暦寺・竜骨です。
聚光院の方が後でしたからね。
【日雇いに紛れる】
要は荷積みの日雇い労働者。それに紛れるのは風なら朝飯前。
船大工に紛れるのは無理が有りますからね。新人が入れるとも限りませんし、そもそも潜入できる人材に制限がかかります。なので荷積みの方になりました。
虫食いの効果が出るまで時間はかかりますが、それは主人公も承知の上。一年やそこらは我慢だろうなあ、とは思っていましたが……
【猛威】
高湿度・暗いってもろに白蟻注意条件に重なります。
船喰虫は海水が無いとダメ。
なので主人公は両方を仕掛ける事にしました。竜骨の上にでも転がしておいて、という感じで。或いは木組みの所に載せてきて、とか。
それでは、また次回も宜しくお願い致します。




