夏のホラー2020 駅絡みのホラー7作目「葬送行列」の件
理由付けの結果生じるものが伏線なのだと、自分で作品を書いて投稿することで気が付きました。
「なろう」さんのサイトで小話投稿を始めて早一ヶ月。
こちらのサイトにどっぷりはまる前はクックパッド内に生息していました。
作れそうなレシピ、美味しそうなレシピ、面白そうなレシピを発見してはせっせと「つくレポ」する日々。「つくレポ」とは、レシピを見て「作ったよぉ~♪」というレシピ作者さんへの報告のようなもの。
自分でレシピを書いて載せたり、クックパッドでブログ投稿したりして楽しんでおりました。
ひょんなことから「薬屋のひとりごと」にはまり、「なろう」のサイトを訪れるように。「マリエル・クララックの婚約」にもどっぷりはまりました。「なろう」のサイトは誰でも無料で小説を投稿出来ると知り、ファンタジーに憧れ、自分も!っと思って書いてみたら、完成したものは何故かホラー。それから約一ヶ月が経過し、現在に至ります。
さて、一行目「理由付けのうんぬんかんぬん伏線な以下省略」ですが、特に感じたのは駅絡みホラーの七作目、九作目、十作目。
七作目「葬送行列」では電車利用で火葬場に行きたい喪服軍団が登場します。駅絡みホラー企画なので、駅での出来事にする必要があり、喪服軍団は駅に居てくれないと困ります。今度は喪服軍団を物珍しく見る第三者が必要に。まず、葬送行列は田舎だろう、都会人は知らんだろうと。なので、第三者は都会から田舎に来ている人に決定。都会人が何故田舎に? 帰郷した人は葬送行列知ってるはずなので駄目。ならば観光か仕事。ということで、出張して来たことにします。何で田舎に出張? ということで、それらしい適当な理由をこさえます。適当な理由が付くだけでよいので、最短日数で仕事的には天候にも恵まれたことにします。物語の出だしから頭でっかちになると読みにくそうなので、必要最小限の設定とその説明に留めます。田舎にはそう簡単に駅は無いけれど、バスは高齢者の足だから多分走っているはず。(←自分の親の実家の場合は走っているので) バス移動の時間が勿体無いので、ぼんやり葬送行列を見てもらいます。あとで「あれは何か?」と尋ねる必要が有るので、はっきり見ちゃ駄目。でも何でぼんやりと? 仕事で疲れたことにします。睡眠足りてないことにします。で、駅にバスが到着して、黒装束集団発見。誰かに「あれは何か?」と訊く必要があります。「何かイコール葬送行列」を知っているのは当然地元の人でしょう。この辺りで、オチをこうしよう♪という思い付きが既に自分の中に出来てます。オチの為に、棺がホームに残される必要が出てくるので、喪服軍団は酒に酔っていることに。でも、大事な棺を忘れちゃう?ってなるので、悲しい死ではないことにします。大往生万歳!
親の実家の話ですが、ちゃんと長生きして亡くなった場合、葬式では森永ミルクキャラメルが配布されます。そういう地域の風習です。キャラメルの箱には滋養豊富っと書かれていて、栄養価の高い食品だから、それを食べて長寿にあやかろう!って感じだと思います。キャラメルは出ないかもですが、沖縄県にも同様の長寿にあやかろう的な風習があるそうです。なので、親の実家周辺(近くの親戚、分家とか本家とかご近所さんとか)で葬式が続くと、必然的にキャラメルが増えます。
脱線したので、話を戻します。死に関わる人々、しかも葬送行列なので死体入りの棺付きの人々と同じ電車に乗りたいか? 否、普通なら乗りたくない。田舎なので、電車は一両の可能性も大。田舎なので、電車一本遅らすと一時間位待つ必要ありそう。そうだ、観光しよう。史跡がすぐ近くにあることにしよう。何故知っている? 観光案内看板見たとかでもよいけれど、今回は出張だから事前に調べて知っていたことに。一時間位で戻れる距離で、散歩に適したお天気で。で、駅に戻る。地元の男がいつまでも駅に居ても変なので、地元の男はサヨウナラ。喪服軍団もサヨウナラ。で、駅に一人だけ。ホームで幽霊に話し掛けられることに。悲しむ必要が無いくらいの年齢の人。喪服の黒との対比で死装束の白。ついでに髪も白。長い髪で幽霊っぽさ上昇。
という具合に物語が完成。
出来上がった作品を読むと、なんだか伏線がいっぱいに見える……という素敵な仕上がり。
漫画のワンピースや、乙一先生の小説など、読んでいて「伏線凄っ!」と思うのですが、自分で作品を書くと、伏線はつじつま合わせなんだなぁと思ったのでした。