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闘いの選択者  作者: 奥澤率灯等
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清い力の存在

 世界は平等ではない。

 そんなことは誰もが思っているだろう。貧富の格差や容姿の違い、体の作りなどあげていればきりがない。しかし、それは間違っているかもしれない。何故なら裕福な人は人の上に立つぶん敵を多く作るし、整った容姿の人は美容や人間関係にもこだわらなければならない。要するに全ては考え方次第。僕がこの高校に招かれたのが吉か凶か誰にもわからない。けれど僕はこの学校を卒業して最強の魔法騎士になる。

 ここは魔法騎士育成高等学校。何故そんなものがあるかというと、世界は戦争の真っ只中にあり核兵器の使用は条約により防げたものの各国多大な被害をもたらした。各国は戦争による解決をしないという条約のもと問題の解決の際に国の高校生を闘わせ合い勝利したチームの国の意見に従うという法令をたてた。その結果このようなものができてしまったというわけだ。魔法といっても名付けた人がそう呼ぶだけで実際は科学による力だ。ファンタジー的なものではない。

 この高校には限られたものしか入ることができない。当然だ。力を持ちたい高校生などいくらでもいる。しかし、強力な力には当然代償が必要だ。魔力を使わない魔法がないのと同じように。それは力を動かすエネルギー、『ロー』。質力、質量はそれぞれだが皆無の人は当然入れない。今も入学試験会場にいるが200人は落ちている。そんなことを考えてる場合じゃなかった。「受験番号31245番!速やかにロー測定に来い!」と冷たい声で怒鳴る女性試験官。「すいません」と小声で謝る。そしてロー測定に移る。ロー測定は至ってシンプル。測定器機械の上に手を乗せてモニターにでた数字を書くだけだ。測定器で質量を測りペンの濃さで質力を測る。測定器の数字が10以下なら不合格だ。今までの受験者の内合格者の数字は15~30だ。例外的に40を出すものもいたが例外中の例外だ。訓練を受けなければ40は出せない。そして僕が出した数字は・・・・38まあまあだ。試験官も驚いていないしたいしたことないだろう。次はペンだ。5H以下の濃さなら不合格だ。これもだいたい2H~HBだ。質力は生まれもって限界値が決まっている。僕の濃さ・・・・HB、これまたまあまあ。「受験番号31245番合格!武器譲渡室へ移動しろ!」大きな声とともに僕は受験会場を去ろうとしたその時だ。「こんなふざけた試験で魔法騎士なんか決められてたまるか!俺は空手で段も持ってる!そこらの奴と一緒にすんな!」試験に文句のある受験生がさわぎだした。こういう奴はどこかに2,3人はいる。さっきまで座っていた試験官が男へ近づくと「空手の段持ってるくらいでイキがんな不良品が!」さっきまで試験官のことをナメていた男も試験官の覇気におされおとなしく帰った。「さすが騎士学校だな」そうつぶやくと僕も武器譲渡室へ移動した。


 

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