1-6
「空が暗くなった……」と、だんだん暗くなった空を見て、口から漏れた。
いつの間にか、長い一日がもうすぐ終わる。そして、四回目の休憩時間のことを思い出した。
正直、あまり楽観的ではない。
あの時、今の状況を言い出すと、全生徒は明らかに不安になった。でも、慌てた行動をとる人はいない。現状を受けているのか、それとも心を抑えているのかがわからないが、予想以上に安定している。
まぁ、パニックになるとか、狂ってなるとかよりいいと思う。長谷川くんもこんな時に変な騒動を起こして愚かな人ではないようだ。
たぶん自分の能力に自負をもつだけだと思うんだが、その嫌になるほど軽蔑する態度を収めてほしいんだけど。
水の問題まだ解決してない。西条くんは方法が思いつかないし、生徒たちも何の見解もない。
しかし、みんな共通の考えが一つあった。それは森に水を探して欲しくないことだ。
俺はこの提案をするとき、珍しく直接反対する生徒がいた。他の生徒も同じ雰囲気だったそうなので、提案を後にした。
正直、何の提案もないから、森の提案をしたんだけど、俺自身もあまり同意したくない。この森はとても奇怪な感じがするから、生徒たちが反対する気持ちもわかる。
確か率先反対した人は高原 純也と言う生徒だ。頭の上にアレがある。痩せて高い体と、その潤い瞳と百九十センチ近い身長がとても印象深い。アレの内容は、「観察」と「危険の直感」だ。中学の時、部活参加してなかった。
生徒の名前と様子を考えると、脳内まるでノートがあったような、ペラペラめくって、生徒の情報が浮かべた。
やはり俺の頭がおかしくなってきた……
結局、あの休憩時間に話し合った結果は、休憩終わったら続けて歩きます。これは生徒たち最後の表決結果だ。
そして今、俺はもう休憩の回数を数えてないんだ。
一日中、何も食べず飲めずに歩き続けているのに、森の終わるところが見えない。森の広さは一日で終われる距離ではないのだ。
もう暗くなったし、光もない状態で、勝手な行動をとるわけがない。
今休息の場所を探すしかないだろうな。
「西条くん、今の時間では、あまり行動しない方がいいでしょう。それに、あなたは中学の時登山の経験では、夜を過ごす方法に何か考えがありますか?」
「え?考えですか?うん……中学の時、専門の先生がいるから、また道具やテントなどがありますので、今の状況と比べると、どうした方が俺にもわかりません……」
「そうですか。なら、あの専門の先生は、こういう時の注意事項に何か言ってませんか?」
「えっと……山の状況と今の状況と一緒にするのはいいかがわかりません。それでもいいですか?」
「うん、いいです。」
たとえ両方の状況が違っても、参考になるだろう。だって今俺は頼れるのは西条くんの登山の経験だけだ……あとアレは正確かどうかわからないの「生存知識(初)」だ。
現在、生徒たちは西条くんと俺との前に歩いている。そして、俺のそばに文化部の生徒が五名いる。俺は歩きながら、西条くんの説明を聞いている。
「山で遭難する時、普通は救援を待つこと、あるいは元の道に戻ることです。もし本当に仕方がなくて、夜を過ごすなら、最優先のことは体温のことです。」
「体温のこと?体温を保つのことですか?」
「そうです。山では動物たちも休息が必要です。過度な開発で生息地を追われない限り、人を獲物に認識する動物はあまり会えません。むしろ優先すべきことは、山の気候や温度などの注意です。体を注意しなければ、病気にかかったら辛くなるのです。」
「うん……」
体温のこと、確かに考慮しなければならない。たとえ山にいなくても、夜になったら、温度は下がるだろう。
今の状況じゃ、病気にかかったらダメだ。
「わかりました。ではアドバイスとかありますか?」
「アドバイスか……服に草とか入れて、体を暖めそうですが、保証しません。あと、基本的には体力の消耗を避けるとか、汗をかいたら着かえるとか、水やエネルギの補充など……」
西条くんの言うことはわからなくもないが、悩んでいた。
「わかりました。ありがとうございます。西条くん。」
「いいえ、そんなの……むしろ言ったことは全然意味がなくて……」
西条くんの言うとおりだ。知ってても、何ひとつ道具もない。
食べ物と水がなければ探す。火がないなら起こす。体温が下がったら暖める。理屈が分かっても、道具がないなら意味がない。
くわえて、俺らはただの教師と学生、相応な道具を作る方法が知るわけがない。
はぁ……とりあえず、今できることは一つだけ。
「愛村さん、前の生徒たちに、もう進まなくてもいい、この近くに休むと伝えてください。」
とてもとても遅くてすみません。